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留魂録 現代人の古典シリーズ33
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商品詳細
| 内容紹介 | 吉田松陰の遺書『留魂録』は、改革に情熱を注いだ長州藩士たちの「バイブル」。「自分を変えたい」「世界を変えたい」現代人にとっても一読の価値ありです! |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 1990/10/31 |
| JAN | 9784192443579 |
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留魂録
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今日、私が死を目前にして、平穏な心境でいるのは、春夏秋冬の四季の循環という事を考えたからだ。農事で言うと、春に種をまき、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬に貯蔵する。秋冬になると農民たちはその年の労働による収穫を喜び、酒をつくり、村々に歓声が満ち溢れる。収穫期を迎えて、その年の労働が...
今日、私が死を目前にして、平穏な心境でいるのは、春夏秋冬の四季の循環という事を考えたからだ。農事で言うと、春に種をまき、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬に貯蔵する。秋冬になると農民たちはその年の労働による収穫を喜び、酒をつくり、村々に歓声が満ち溢れる。収穫期を迎えて、その年の労働が終わったのを悲しむ者はいない。 私は三十歳で生を終わろうとしている。未だ一つも事を成し遂げることなく、このままで死ぬのは、これまで育てた穀物が花を咲かせず、実をつけなかったのだから、惜しむべきことなのかもしれない。だが、私自身について考えれば、やはり花咲き実りを迎えたときなのだろう。人の寿命には定まりがなく、農事が四季を巡って営まれるようなものではないのだ。 人間にもそれに相応しい春夏秋冬がある。十歳にして死ぬものには、その十歳の中に四季がある。二十歳には二十歳の四季が、三十歳には三十歳の四季が、五十、百歳にも四季がある。十歳をもって短いというのは、夏蝉を長生の霊木にしようと願うことだ。百歳をもって長いというのは、長生の霊木を蝉にしようとする事で、いずれも天寿に達することにならない。 私は三十歳、四季はすでに備わっており、花を咲かせ、実をつけている。それが単なる籾殻(もみがら)なのか、成熟した栗の実なのかは私の知るところではない。もし同志諸君の中に、私のささやかな真心を憐れみ、それを受け継いでやろうという人がいるなら、それはまかれた種子が絶えずに、穀物が年々実っていくのと同じで、収穫のあった年に恥じない。同志諸君よ、このことをよく考えて欲しい。 『留魂録』りゅうこんろく ※弟子たちへの遺書 ************************** 死ぬことで不朽の仕事ができるならいつでも死ぬべき。生きることで大業を成し遂げられるなら生きるべき(高杉晋作への手紙)。 **************** 〇吉田松陰(27歳)。松下村塾の講師。安政の大獄で刑死。情熱の人。 〇桂小五郎(24歳)。明倫館で松陰に師事。 〇高杉晋作(18歳)。建設中の英国公使館焼き討ちを計画。奇兵隊を率いて倒幕の機運を高める。 〇久坂玄瑞(17歳)。くさか・げんずい。若くして両親を亡くし家督相続。医学。冷静な分析力。松陰の妹と結婚。松陰刑死後、開国派の長州藩に尊王攘夷を採用すべきだと申し立て、長州藩を尊王攘夷の勢力に変える。建設中の英国公使館焼き討ちを計画する高杉に一度は反対する。禁門の変の後、自害。 〇伊藤博文(16歳)。
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11.10.28 文庫本あり 松澤 斉之 今日は吉田松陰命日ですね。彼の地に献花に行こう。 152年前、最期の日の前日に書き終えた「留魂録」再読。 この自体が歴史の分岐点でもある。 http://www.amazon.co.jp/吉田松陰-留魂録-(全訳注)-講談社学術文...
11.10.28 文庫本あり 松澤 斉之 今日は吉田松陰命日ですね。彼の地に献花に行こう。 152年前、最期の日の前日に書き終えた「留魂録」再読。 この自体が歴史の分岐点でもある。 http://www.amazon.co.jp/吉田松陰-留魂録-(全訳注)-講談社学術文庫-古川-薫/dp/4061595652 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ぬとも留置まし大和魂」 ================== 小説なら”世に棲む日日”がオススメ中のオススメ。かつてこれに出てくるほとんどのとこ巡りました。。
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吉田松陰の生きざまに触れれる本 吉田松陰が処刑される前日に書き上げた門下生に宛てたメッセージが留魂録である。 「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」とても印象的な言葉で、誠心誠意訴えれば、動かなかったものなどいないという意味。吉田松陰が先生と弟子という立場ではなく、同志...
吉田松陰の生きざまに触れれる本 吉田松陰が処刑される前日に書き上げた門下生に宛てたメッセージが留魂録である。 「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」とても印象的な言葉で、誠心誠意訴えれば、動かなかったものなどいないという意味。吉田松陰が先生と弟子という立場ではなく、同志としての関係を気づけていたことがこの言葉に現れている気がする。 教育・生き方に迷ったらぜひ読み返したい一冊。
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