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マルクスその可能性の中心 講談社学術文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 1990/07/10 |
| JAN | 9784061589315 |

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マルクスその可能性の中心
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
人間の平等性や同一性という観念は、貨幣経済が浸透した資本主義社会によって、条件づけられているというのは面白かった。質的に異なる商品を交換によって対置することによってのみ、等価性というフィクションは立ち上がるが、貨幣が浸透すると、商品に価値が内在しているように見えてしまう。貴族制は...
人間の平等性や同一性という観念は、貨幣経済が浸透した資本主義社会によって、条件づけられているというのは面白かった。質的に異なる商品を交換によって対置することによってのみ、等価性というフィクションは立ち上がるが、貨幣が浸透すると、商品に価値が内在しているように見えてしまう。貴族制は人間を質的に異なる存在として捉えるが、資本主義においては人は労働力商品として、交換可能なものとして量的に還元される。 マルクスのことを話しているところはわかるが、言語へとアナロジーが進むときにわからなくなる。 ニーチェを引用して、あらゆる概念は等しからざるものを等置することによって発生する、と柄谷は言うが、この本の場合、経済と言語の等置によって概念が生み出されているはず。けど、よくわからん。 言語の根幹には、シニフィアンとシニフィエの恣意的な関係がある。価値の根幹には商品と商品の結びつきの恣意的な関係がある。しかし、それらの恣意性は隠蔽され、必然的な制度として確立する。 貨幣と文字の類似性。貨幣が成立した後で、価値が全ての商品に内在する量的尺度として把握されるように、文字が成立した後で、声が内面として把握される。対話という聞くことと話すことの直接的同一性は文字によって、話すことの過剰として現れる?そこに内面が生じるのか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
商品それ自体に価値があるのではない。他の商品と交換できるからこそ、価値を持つのだ。貨幣はこのことを隠してしまう。では、資本はなぜ増殖するか。同じシステム内では、一つの商品は同じ値段で取引される。したがって、商人資本は商品を別のシステム内で売ることによって差を作り出す。産業資本はそうではない。資本家は労働力を購入するが、技術革新によって相対的な余剰が生み出される。
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マルクス『資本論』で論点となる「価値形態論」を、著者の柄谷行人が一読者として、これまで思惟されていなかった思想を読み解き、それを我々読者に向けて語っていくという、一般的なマルクス関連の本とは一線を画した構成となる。読んでいくとわかるが、本書はマルクスのみならず、ヘーゲルや ソシ...
マルクス『資本論』で論点となる「価値形態論」を、著者の柄谷行人が一読者として、これまで思惟されていなかった思想を読み解き、それを我々読者に向けて語っていくという、一般的なマルクス関連の本とは一線を画した構成となる。読んでいくとわかるが、本書はマルクスのみならず、ヘーゲルや ソシュールなど近代以降の哲学者の思想や用語も引用されており、考察される内容も抽象的である。したがってこの本は決してマルクスの入門書とはいえず、むしろマルクスが生涯をかけて遺した思想を、柄谷が改めて編纂して独自の思想を展開する一種の思想書と 言うべきであろう。したがって、本書を読む前に、『資本論』の要点をおさえたうえで読んだ方が話の論理についてこれるかもしれない。 ちなみに、柄谷はマルクス主義者にありがちな共産主義、革命といった左翼的な面を捨象しており、資本主義社会の「主義」という考えそのものを、ひとが任意に選択できるものでないと喝破している。この点が従来のマルクス主義者とは異なった独自性を帯びている。
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