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ナチ統治下の民衆 人間科学叢書16
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ナチ統治下の民衆 人間科学叢書16

リチャードベッセル(編者), 柴田敬二(訳者)

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ナチ統治下の民衆 人間科学叢書16

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 刀水書房
発売年月日 1990/06/15
JAN 9784887081123

ナチ統治下の民衆

¥1,650

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2019/02/21

リチャード・ベッセルの編になる、彼自身の論考を含めた7人の著者の小論文集。タイトル通り、「上から」つまり権力者や高級軍人、閣僚、部局長などの錯綜するやり取りより、その当時のある地域の民衆生活の実際-無論時代の中で変遷し、ナチ・ドイツによって強引に破壊、あるいは思わぬ空隙を生んだり...

リチャード・ベッセルの編になる、彼自身の論考を含めた7人の著者の小論文集。タイトル通り、「上から」つまり権力者や高級軍人、閣僚、部局長などの錯綜するやり取りより、その当時のある地域の民衆生活の実際-無論時代の中で変遷し、ナチ・ドイツによって強引に破壊、あるいは思わぬ空隙を生んだりもするのだが-を抽出して悪夢の時代を生き抜いた人々の営為の一旦を示す。いわば、訳者もあとがきや解題で記述しているように「歴史のミクロ視点化」がナチ・ドイツ、ヒトラー、ナチズム、第二次世界大戦、ホロコースト、それにユダヤ京に限らない大量虐殺の犠牲者(本書では未だ「ジプシー」表記ではあるが、ロマの人たちへの絶滅の適用はユダヤ系並みかそれいじょうであった。安楽死政策は広範な層を「処理」するのに役立った。共産党員で身体精神共に頑健てあっても、「その政治思想が民族の血を汚す」といったおよそ科学的検証とは無縁の決めつけにより彼らも劣等分子として殺されていったことが短いながらも、安楽死をあつかった項目にきちんと描かれ丁寧でもある。  このような書籍は、第二次世界大戦とその渾沌を背景に物理的に初めて可能になったホロコーストを始め非人間性の極限を極めた大量殺人が横行した恐るべき人類史の6年間を、ミリタリー・マニアの兵器のスペックや単なる軍人の専科的軍事戦略・戦術論に押し込めることなく広い視野と舎弟を持ってナチ期を眺め位置づけるのに役立つものと思われ、比較的初学者でも読みやすいよう、編者も訳者も気を使ったとのことなのでナチ期やナチズム、そしてその統治下でいかに民衆は生きあるいは死んていったかという根本的疑問を追求する端緒として、膨大な邦訳があるナチズム研究の結果の書籍の読書の扉への第一歩としてもオススメできるかもしれない。私には中々参考になり、ますますこの時代、第二次世界大戦やホロコーストをもたらしたナチ・ドイツとその背景政治思想たるナチズムとそれを己心で体現したアドルフ・ヒトラーや即金達にますます迫ってみたくなった1冊であったと言える。

Posted by ブクログ

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