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イグナチオとイエズス会 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1990/09/10 |
JAN | 9784061589391 |
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イグナチオとイエズス会
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イグナチオとイエズス会
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著者のフランシス・トムソン(1859-1907)は英国の詩人である。もとの資料はスチュワート・ローズの『聖イグナチオ伝』や、リバディネイラ(イグナチオの側近)が書いた伝記らしい。全編読みやすい文章で、イグナチオの人柄を彷彿とさせるが、詩人の書いた伝記なので、すこし感傷的な所がある。とはいえ、後世の人もまちがいを指摘しているわけではないようである。 興味深いのは、まず、イエズス会公認前後の迫害が書いてあることであろう。パリで学生時代に学長から放校されそうになったこと、「イエズス会」という名称が不遜なのではないかという批判があったことや、ソルボンヌ大学やフランシスコ会との確執などである。また、コインブラ・インゴルシュタット・パルマなどの大学設立、ローマのマルタの家(女性の保護施設)や改宗ユダヤ人救済施設などの設置の経緯も書いてある。 「ドイツ宣教」は比較的詳しく、ファーブルがケルンでメランヒトン・プツァー・ピストリウスなどと論戦していたこと、ファーブルを助けたカシニウスの役割なども書いてある。 驚異的な記憶力の二代総長ライネスがトレント公会議で書記をつとめたり、聖体論を述べたことなどもわかる。
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