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西表島自然誌 幻のオオヤマネコを求めて
定価 ¥2,029
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 1990/08/30 |
JAN | 9784794958860 |
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西表島自然誌
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
著者は早稲田大学法学部卒で農学博士、そして哺乳動物生態学専攻の方で、 これまで、イリオモテヤマネコの行動や糞を採取して研究本を数冊書いてきた。 今回、初めてのエッセイであるが、本書を書くキッカケは西表島にヤマネコの研究と 石垣島の中学校教員生活を含めて、通算6年間生活してきた中...
著者は早稲田大学法学部卒で農学博士、そして哺乳動物生態学専攻の方で、 これまで、イリオモテヤマネコの行動や糞を採取して研究本を数冊書いてきた。 今回、初めてのエッセイであるが、本書を書くキッカケは西表島にヤマネコの研究と 石垣島の中学校教員生活を含めて、通算6年間生活してきた中で、 出会った、西表島の個性的な人々が自然の中で賢明に生きていく姿を 他の人たちにも知ってほしいというのが本書を書くキッカケになった。 さて、本書の構成は4章になっていて、一番面白いところは、 有名なイリオモテヤマネコより大きなネコ、オオヤマネコがいるのかということを 解明するために島人に聞き取りをおこなっている。 その結果は本書を読んで確認して欲しい。 第1章「岩とび少年」では、初めて西表島を訪れたときの旅行記。 昭和40年3月にイリオモテヤマネコが発見された。 安間氏は大学生で夏休みを利用して西表島に有名になる前にヤマネコを見てみたいと 思い、旅立つ決意をした。 しかし、当時の沖縄は遠かった。 まだ本土復帰前であるので、沖縄に行くにはパスポートが必要であった。 通常のパスポートは2週間位で発行されたが、沖縄では1か月以上かかり さらに予防接種も受けなければいけなかった。 当時からマングローブ林は日本一広かった。 第2章「カマン捕りカミジュー」では、カマンとはイノシシのことで、 そのイノシシ捕り名人である古波蔵当清氏の一生を描いている。 当時の西表島でのイノシシ狩りの方法は台湾式ハネ罠のやり方が主流であった。 その罠は釣竿状の枝の先にワイヤーをつけて、ワイヤーの先を輪っかにして、 イノシシの通り道に枝にワイヤーを掛けて、枝を踏んだら跳ね上げて吊るして捕るやり方。 かなり原子的であるが、名人はよく捕れた。 その当時の西表島ではイノシシは貴重な収入源。 町役場では奨励金が出ていた。その肉は石垣島とか本土に高く売れた時代である。 その頃の西表島の猟師は20名。 2000箇所罠で年間600~700頭捕獲され、そのうち半分が名人カミジューが捕った。 猟師たちに嫌われたのがイリモトヤマネコであった。 ヤマネコが罠にかかるとイノシシが捕れなくなるからであった。 第3章「島で暮らす」では、6年間暮らして島で出会った面白い人々たちとのエピソードが満載。 島を歩くと色んな落し物に出会った。 それは、本土からの旅人が山を歩く時に荷物が重くなり、捨てて行ったお土産である。 例えば、ウエットスーツとか、靴とか、高価な物ではカメラも置いていった。 第4章「幻のオオヤマネコを求めて」では、 この本のテーマではあるが、島の人たちに聞き取りを行った。 結果は本書を読んでのお楽しみである。 本書は西表島に一度は旅行に行ってみたい人とか、 自然が好きな人には興味が尽きない内容になってお奨めの本である。
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(リリース:あぜやん) ブログ(沖縄面白本棚)より http://azeyan.blog.jp/ 著者は早稲田大学法学部卒で農学博士、そして哺乳動物生態学専攻の方で、 これまで、イリオモテヤマネコの行動や糞を採取して研究本を数冊書いてきた。 今回、初めてのエッセイであるが、本...
(リリース:あぜやん) ブログ(沖縄面白本棚)より http://azeyan.blog.jp/ 著者は早稲田大学法学部卒で農学博士、そして哺乳動物生態学専攻の方で、 これまで、イリオモテヤマネコの行動や糞を採取して研究本を数冊書いてきた。 今回、初めてのエッセイであるが、本書を書くキッカケは西表島にヤマネコの研究と 石垣島の中学校教員生活を含めて、通算6年間生活してきた中で、 出会った、西表島の個性的な人々が自然の中で賢明に生きていく姿を 他の人たちにも知ってほしいというのが本書を書くキッカケになった。 さて、本書の構成は4章になっていて、一番面白いところは、 有名なイリオモテヤマネコより大きなネコ、オオヤマネコがいるのかということを 解明するために島人に聞き取りをおこなっている。 その結果は本書を読んで確認して欲しい。 第1章「岩とび少年」では、初めて西表島を訪れたときの旅行記。 昭和40年3月にイリオモテヤマネコが発見された。 安間氏は大学生で夏休みを利用して西表島に有名になる前にヤマネコを見てみたいと 思い、旅立つ決意をした。 しかし、当時の沖縄は遠かった。 まだ本土復帰前であるので、沖縄に行くにはパスポートが必要であった。 通常のパスポートは2週間位で発行されたが、沖縄では1か月以上かかり さらに予防接種も受けなければいけなかった。 当時からマングローブ林は日本一広かった。 第2章「カマン捕りカミジュー」では、カマンとはイノシシのことで、 そのイノシシ捕り名人である古波蔵当清氏の一生を描いている。 当時の西表島でのイノシシ狩りの方法は台湾式ハネ罠のやり方が主流であった。 その罠は釣竿状の枝の先にワイヤーをつけて、ワイヤーの先を輪っかにして、 イノシシの通り道に枝にワイヤーを掛けて、枝を踏んだら跳ね上げて吊るして捕るやり方。 かなり原子的であるが、名人はよく捕れた。 その当時の西表島ではイノシシは貴重な収入源。 町役場では奨励金が出ていた。その肉は石垣島とか本土に高く売れた時代である。 その頃の西表島の猟師は20名。 2000箇所罠で年間600~700頭捕獲され、そのうち半分が名人カミジューが捕った。 猟師たちに嫌われたのがイリモトヤマネコであった。 ヤマネコが罠にかかるとイノシシが捕れなくなるからであった。 第3章「島で暮らす」では、6年間暮らして島で出会った面白い人々たちとのエピソードが満載。 島を歩くと色んな落し物に出会った。 それは、本土からの旅人が山を歩く時に荷物が重くなり、捨てて行ったお土産である。 例えば、ウエットスーツとか、靴とか、高価な物ではカメラも置いていった。 第4章「幻のオオヤマネコを求めて」では、 この本のテーマではあるが、島の人たちに聞き取りを行った。 結果は本書を読んでのお楽しみである。 本書は西表島に一度は旅行に行ってみたい人とか、 自然が好きな人には興味が尽きない内容になってお奨めの本である。
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イリオモテヤマネコ研究者の昔話。今現在の旅行ガイドではない。1970年ごろの島の様子がよくわかる。島の自然は厳しく暮らしは貧しいが誰も恨まない。
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