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西海道談綺 新装版(1) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1990/10/10 |
JAN | 9784167106768 |
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西海道談綺 新装版(1)
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
社会派推理で有名な著…
社会派推理で有名な著者の伝奇大作。密通した上役と妻を殺して逃げた恵之助は江戸に出た後、豊後日田へ向かう。
文庫OFF
スケールが大きく、陰…
スケールが大きく、陰鬱で面白い伝奇小説。ただ、志津(主人公の妻)の扱いは酷いなと思ってしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長くて字も小さく、説明がくどい。 なのにぐいぐい吸い込まれるように話にのめり込んでいった。 松本清張といえば推理小説。が、これは伝綺小説というジャンルに属するらしい(解説三浦朱門)。伝綺って伝奇のことか?…だとすると怪奇小説。いわゆる陰陽師的な?豊後肥後の山伏である宇佐石体権現修験者阿闍梨こと秀観と、犬神宗彦山の山伏喜右衛門の戦いを指してそう言うのかなぁ。 でもこの小説はどう見ても江戸時代の冒険小説。 大分県日田を拠点に湯山村、津江村など山間の村を含む山岳地帯に入り込み、隠し金山の謎を解くべく、そして愛人であるおえんを山伏どもから救うべく、足元の悪い山の中を歩き回るという冒険小説に違いない。松本先生もそのつもりで書いたと思うけど…。 しかしまぁ、週間文春に5年間も連載し続けたって、読むほうも書く方も根気のいる話ですわなぁ。 話がおもしろくなってくるのは文庫本3冊目から。 主人公恵之助、愛人おえん、恵之助の女房志津(お島)、山師甚兵衛、恵之助の部下浜島孝介、恵之助の同僚向井平三郎、恵之助の付き人嘉助、山伏の先達筒井秀観、これらの人物が山の中で出会ったり別れたり、いろんなグループになって行動するのである。それぞれの思惑もまた濃い。 そんな山奥でよくまあ偶然に出会えること。と感心するがそこは娯楽小説。先に書いた男性は嘉助以外の全員(甚兵衛、浜島、向井、秀観)が、おえんを好きになってしまうのだから話はますますおもしろい。 甚兵衛が面倒をみていた女(お島)が、恵之助の女房だということはすぐに想像がついたけれど、3冊目の終盤になって、なよなよした浜島が実は金山隠しの黒幕で、殺されたことになっていた恵之助の前任者鈴木が実は金山で生きていたと知る。 さていよいよ話はクライマックスを迎える。果たして恵之助はおえんを助けられるのか!…ってこの人実は何にもしてないんだよね。嘉助と甚兵衛に助けられて(途中までは浜島も)ハッピーエンドにはなるけどさ。 誰が主人公かわからない~まいっか。 今も博物館として残る鯛生金山がその隠し金山のモデルらしい。行ってみたーい。 http://taiokinzan.jp/index.html
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