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柳田国男論集成
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | JICC出版局 |
| 発売年月日 | 1990/11/01 |
| JAN | 9784796600323 |

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この作品で通り一遍の柳田国男論を期待すると厳しい鉄拳を喰らうことになる。 吉本は「柳田民俗学」に共鳴し、ともに表現する文体の根源を辿り、それを解析し独特の理屈に紡ぎ出していく。柳田の言説を形作った生い立ちの思い、そして詩人・官僚・民俗学者を生きた思考の軌跡を丹念になぞる。 『柳...
この作品で通り一遍の柳田国男論を期待すると厳しい鉄拳を喰らうことになる。 吉本は「柳田民俗学」に共鳴し、ともに表現する文体の根源を辿り、それを解析し独特の理屈に紡ぎ出していく。柳田の言説を形作った生い立ちの思い、そして詩人・官僚・民俗学者を生きた思考の軌跡を丹念になぞる。 『柳田国男論』はその典型だ。 序にかえて、体液の論理 Ⅰ 、縦断する「白」 II 、動機・法社会・農 III 、旅人・巡回・遊行 項目・標題の意味は漠然としかわからず、何が言いたいのか伝わらない。ぞくっとするきれのよい表現も多いが、抒情的で奇抜な論調に翻弄される。 理解に頭を痛め、何度も挑むことになる。 「柳田国男の文体は、筋肉や神経のあいだを体液がぬってゆくような文体だ。・・・読み進めてゆくと既視現象にであった気分にさそわれ、論理を与えようとすると痕かたもなく消えてしまう。・・・柳田国男の民俗学的な成果などできれば論じないで済ましておきたい。ただわたしに既視の感じをしいる彼の文体と方法にかたちをあたえたい。」 「彼の文体は膨大な資料を積んで、そのままならべ、分類し方向づけ、結論する過程を、はじめから拒んでいる。これはさり気ない一行を書くために、どれだけ資料を積んだかとはかかわりないことだ。同じようにかれの文体は、根拠もなく思いつきを書き記すのをはじめから拒んでいる。」 「柳田は内視鏡に映ったものと外視鏡から見えるものとの空隙や亀裂を喚起して人々に気ずかせたかった。 ・・・外部の思考法を無視して、ひたすら内視鏡の壁に沿って習俗に密着したまま記述しているようにみえる彼の文体の起伏が、ただ安直、蒙昧、無知につながる眼にしかみえないとしたら、その外部の場所は擬似的なものなのだ。」 「柳田の「日本人」と初期王朝の神話の暗喩する「日本人」とは、ここでわかれ、はっきりと別の流線をたどる・・・「日本人」というのは、漠然と、だがはっきりと縄文末期から弥生時代の初期にかけたころ、稲籾と稲作に技術をもって南西辺の島に到来し、つぎつぎに稲作の敵地をもとめて、新しい島に飛石して北東の方向に向かって居住地帯を拡げていった人々をさしている。」 <稲の人>以外の非農耕、非南方の種族を、異民族とみなす視線、「山人」は「先住する異民族」で非日本人で大白神(オシラカミ)信仰の担い手とする。 貧困に喘ぐ西美濃の山中で炭焼き男の父親が育てていた二人の子供に頼まれ、彼らが研いだマサカリで首を刎ねる話など、柳田が友人の田山花袋に語って聞かせるが、あまりにも奇異で深刻すぎるので文学作品にはできないという。それに柳田は田山の自然主義小説は現実の悲惨さに比して高の知れたものだと。 ・・・・・。 この本は『柳田国男論』を主にして、吉本の柳田に関する評論を集めたものだ。柳田について、かなりのことが盛り込まれているが、全体のバランスや構成には脈絡を感じない。それぞれの論評で各々、部分部分、剥き身で迫ってくるところがある。 吉本の油の乗り切った気負いについていけない自分の鈍感さや無知を痛感する。 もやもやを後に引く重い作品であった。
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