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アクシデンタル・ツーリスト ハヤカワ・ノヴェルズ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1989/04/30 |
JAN | 9784152076588 |
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アクシデンタル・ツーリスト
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
主人公のメイコンはつまらない人間として描かれている。自己流の洗濯方法を頑なに続け、旅行に行っても朝食はいつも食べ慣れている食事をこのみ、夜はベイクドポテトを食べる。飛行機の中では隣の席の人に話しかけられないように本を読むふりをする。仕事が旅行先でも自宅に居間にいるようにするための...
主人公のメイコンはつまらない人間として描かれている。自己流の洗濯方法を頑なに続け、旅行に行っても朝食はいつも食べ慣れている食事をこのみ、夜はベイクドポテトを食べる。飛行機の中では隣の席の人に話しかけられないように本を読むふりをする。仕事が旅行先でも自宅に居間にいるようにするためのガイドブックを作っているのが象徴的です。 ストーリーもほとんど無いと言って良いでしょう、メイコンが妻に逃げられ、飼い犬エドワードがあまりの凶暴であることから訓練士ミュリエリと出会い恋をし、妹が自分のボスと結婚するくらいです。 私はこの小説をのめりこんで読みました、なぜだろうか。それは登場人物の会話がたのしいからだと思います。メイコンが実家にいれば兄2人と妹がしゃべりまくるし、ミュリエリといれば一方的に身の上話を聞かされる。その話が面白いので小説を読むのが止まらないのです。 メイコンとちがってミュリエリは非常に活発で挑戦しつづける女性です。いくつもの仕事を掛け持ちし、勤めとはべつに副業で稼いでいくように非常に活動的です。どんな人間にも襲いかかるエドワードもミュリエリの前ではおとなしいのが印象的です。ですが、メイコンがフランスに行くときに、おなじ飛行機に乗っているところは驚きを越えて怖さを感じました。 読み終わって、気になって冒頭をすぐに読み返しました。サラがメイコンに別れ話をするところです。メイコンがいやなやつだと思うように描かれています。彼が最後にとる行動の布石になっている気がしました。
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図書館で。 断片的にこの映画、覚えてるなぁと本を読みながら思い出しました。妹が丸1日かけて七面鳥を焼いて家族全員が手を出さないのにお客さんだけが食べたシーンとか。後は主人公が飛行機に乗った時に話しかけられた所とか。 なんていうのか今でいう所の発達障害みたいな主人公といろいろとす...
図書館で。 断片的にこの映画、覚えてるなぁと本を読みながら思い出しました。妹が丸1日かけて七面鳥を焼いて家族全員が手を出さないのにお客さんだけが食べたシーンとか。後は主人公が飛行機に乗った時に話しかけられた所とか。 なんていうのか今でいう所の発達障害みたいな主人公といろいろとすれ違ってボタンの掛け違いになってしまった夫婦と。そしてずいぶんすぐにお互いに恋人候補が出来るものなんだなぁ、とか。さすがアメリカというべきか。 そこまで面白いとは思わないけれども面白くないというわけでもない。なんか不思議な印象のお話だなぁと思いました。そしていくら、何十年一緒にいたとしても夫婦とか家族でも話し合わなければ思いは伝わらないよね、という事はなんとなく思いました。そして偶然の旅人って訳はなんか…印象が違うなぁ。仕方なく旅に出てる、というか必然の旅、というか。必要に迫られてしか旅に出たくない、というような意味合いがあまり伝わってこない気がする。
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書棚の整理も兼ねて、厚めの本から片付けようかと思って手に取った本。主人公と同世代で、結婚生活の期間も同じという事もあって、久々にのめり込み読みしました。 始めの引きつけは弱いけれど、大体の把握が出来てから面白くなる。 ミュリエルとの出会いは、これからの展開を予感させる。さりげ...
書棚の整理も兼ねて、厚めの本から片付けようかと思って手に取った本。主人公と同世代で、結婚生活の期間も同じという事もあって、久々にのめり込み読みしました。 始めの引きつけは弱いけれど、大体の把握が出来てから面白くなる。 ミュリエルとの出会いは、これからの展開を予感させる。さりげなく。あれ?予感が外れたかな?と思わされたところで再登場。 ミュリエルの魅力が存分に描かれている。部分的に赤毛のアンを彷彿させる。ハチャメチャでありながら、大胆不敵。常識破りであっても、本質を見る確かな目を持つ生活力旺盛なキュートな女性。結婚式の日取りに印をつけたカレンダーを送ってくるなんて、自分ならこれでイチコロです。 最後まで優柔不断で、自分勝手な主人公だが、彼の思考や彼なりの論理構造は手に取るように理解出来る。なのに、最後の決断に至った経緯だけがあたかも天からの啓示を受けたかの様に唐突な感じに思えてしょうがない。
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