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ビキン川にシマフクロウを追って アムールの自然誌
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ビキン川にシマフクロウを追って アムールの自然誌

ユーリー・B.プキンスキー【著】, 千村裕子【訳】

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ビキン川にシマフクロウを追って アムールの自然誌

定価 ¥2,093

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 1989/06/23
JAN 9784582527094

ビキン川にシマフクロウを追って

¥990

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2020/03/15

ブクログのレビューおかげで良い本に出会えました。ありがとうございます。 レニングラード大学のプキンスキー博士が、極東ロシア、ウスリーの森ビキン川沿いにシマフクロウを探す調査の記録。タイガの自然の奥深さや豊かな生態系に魅了された。 本に登場する鳥や樹、草花の多くが日本でも観られ、そ...

ブクログのレビューおかげで良い本に出会えました。ありがとうございます。 レニングラード大学のプキンスキー博士が、極東ロシア、ウスリーの森ビキン川沿いにシマフクロウを探す調査の記録。タイガの自然の奥深さや豊かな生態系に魅了された。 本に登場する鳥や樹、草花の多くが日本でも観られ、そこは日本へ渡ってくるたくさんの鳥の故郷なんだと改めて身近に感じられた。 プキンスキー博士の観察者としての洞察力に基づく正確な描写にも心躍らされたが、ご本人がいうところの「おとぎばなし」のような描写がなんとも良いのだ。 冷静な観察力と同時に、対象に物語を感じる想像力とその表現力が素晴らしく、自然への深い愛も先住民ウデヘの人々への感謝の思いも、そして何よりも博士がこの調査を心から楽しんでいる、そのことが伝わってきて素晴らしい。 シマフクロウがさらに魅力的な憧れの鳥になった。 いつか出会いたいな。声、聴きたいなぁ。

Posted by ブクログ

2020/02/16

シマフクロウを調査したこの記録は、1975年に出版された。 アムール川支流の一つ、ビギン川には、ウデへ族がいる。狩猟に優れた民族で、かのデルス・ウザーラもこの民族だと言われている。デルスがアレクセイエフをタイガにガイドしてから45年後、ユーリ・B・ブキンスキーはウデへの民にシマフ...

シマフクロウを調査したこの記録は、1975年に出版された。 アムール川支流の一つ、ビギン川には、ウデへ族がいる。狩猟に優れた民族で、かのデルス・ウザーラもこの民族だと言われている。デルスがアレクセイエフをタイガにガイドしてから45年後、ユーリ・B・ブキンスキーはウデへの民にシマフクロウの案内を請う。 初めての年は、2羽のシマフクロウを見たが、つがいではなく、幼鳥であった。翌年、ついにつがいとその巣を見つけ、4月から5月にかけて、ヒナが巣立つまでを記録している。 ウデへの人々は、博士に全面的に協力し、シマフクロウの目撃情報を提供し、巣の発見を共に喜ぶ。シマフクロウの生態が明かされる観察記録は、読み応えがある。 博士の発見はそれだけではない。その後もロシアのごく一部にしか生息していないカマバネライチョウや、巣の発見が稀な、ナベヅルなどの営巣を記録している。 この記録の一番素晴らしいところは、博士が自然に対する深い愛情と造詣を持っていることだ。シマフクロウを待つ間も、ありふれたアオジの巣作りを細かく見ていたり、近くに来たミヤマホオジロの美しさに見とれたりする。その記述は文学的で、微笑ましい。 さらに45年経過した現在、シマフクロウの生息地はどうなっているのか、ウデへの人々がどうなっているのか気になるが、2015年、この地域が国立公園となり、タイガでの森林伐採に歯止めがかかったようだ。シマフクロウはまだ高密度に生息しているらしい。数を減らしてはいるが、ウデへの人々も健在である。

Posted by ブクログ