カタツムリの遊学 のぎへんのほん

山下義幸【著】

• 販売会社／発売会社: 研成社
• 発売年月日: 1989/07/10
• JAN: 9784876393404

商品レビュー

2019/06/29

ページ数は多くはないけど濃いです。
濃いですよ。
意外だけれどもタコもこの分類に入るんです。
タニシとかもね。

この本にはあるでかいカタツムリが出てきます。
外来種で日本にも出てくるやつですが
こいつは感染症を媒介する厄介者。
でもこいつ、1日200メートル動くんですよ。
場合によっては。
大型ですからね。

終わりに出てくる有名な天敵。
くさいそうです。
マジですか…

2014/05/27

かたつむり周辺の色々。
生物の本だけど、雑学やエッセイの香り。

かたつむりを中心に、イカタコあたりもまじえ、
生態や体の動きなどの基本的な説明から伝説や近頃の話題まで。
脱線気味の雑談が多い。必要ないような図もある。
でもイラストは味があってなんかいい。
余計な部分が多いけれど面白いからまあいいかと思ってしまう。
いいゆるさ。

遅い=運動能力が劣る　という考えがちょくちょくでてくるのが残念。
狙われないための進化かもしれないのに。
動く気になったらわりと早いし、触角をひっこめるのは一瞬だし、アクロバティックな動きは身体能力の高さを物語っているのにな。

ｐ36のカタツムリの頭部の説明が動物学者らしくて笑った。
ネズミの内臓に似ているとか言われてもわかんないよ！
いい意味で学者っぽい真面目なすっとぼけかたが好きだ。

私が見たのは第二刷。誤字がいくつかあった。
鰓と胚がまざっているのはともかく、「胡爪」ってのは…きゅうり…？方言？
あと専門用語（前鰓とか）はルビが欲しかった。ほとんど読めない。

1989年出版。「粘液に美肌効果があるようで、化粧品メーカーが研究している」とあった。
おお私いま未来にいるのね。