史料が語る長野の歴史60話

長野県高等学校教育文化会議社会科教育研究会【編】

• 販売会社／発売会社: 三省堂
• 発売年月日: 1989/07/10
• JAN: 9784385353326

商品レビュー

2014/11/16

この一冊で長野の歴史がわかる！。
今こそ知ろう、郷土長野の歴史。原始・古代から現代までの事件や活躍した人物の実像などを、精選６０編の史料・記録で解き明かす。歴史散策のガイドにも絶好！。１編４ページの読み切り歴史物語！適切な学校教材！（１９８９年刊）
・はじめに
・原始・古代編
・中世編
・近世編
・近代編
・現代編
・付編
・あとがき

本書は、長野県高等教育文化会議社会科教育研究会のメンバーが、執筆・編集にあたっており、５５名の若手を中心とした教師が参画したという。（県短期大学の青木孝寿教授が監修）時代としては、野尻湖人から、昭和末までを扱っている。
２５年前の刊行ということもあり、いささか古びており、歴史感に偏りを感じる部分もあるが、郷土史の本として、興味深く読むことができた。
特に面白いのは、現代史の部分である。１９５０年代に、浅間山米軍演習地化反対運動があったとは知らなかった。また、昭和５５年時点で、美麻村の過疎問題が取り上げられているのが、現代に通じる問題として興味深い。（美麻村は、２００６年に大町市に合併）
通史では、どうしても、時代によって興味の濃淡が出てしまうが、１編４ページとコンパクトにまとめられており、読みやすかった。