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首をはねろ! メルヘンの中の暴力
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 1989/07/10 |
| JAN | 9784622045335 |
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首をはねろ!
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実は『人間狼(メンシェンヴォルフ)』について注釈が欲しかったけど、ドイツでメンシェンヴォルフって言ったら誰もがぱっとイメージできるものなのかな。おきつね様、みたいな。 狼がかなり暴力の象徴として捉えられているのはわかった。 暴力を賞讃してしまう人間の心に打ちひしがれつつも尊厳を保ちたい著者が見える気がする。 著者とは解釈が食い違う場面もあるけれど、例にあげられている童話を読んでいたらもっと興味深く読めたかも。ドイツの民話あたり読んでみようと思った。 『ネズの木の話』の母親は新しい知見を得られなかったために新しい世界に耐えられず、その象徴として死んでいる、という解釈と思われるが……。著者の読解の仕方によると、この母親は搾取され続けてきた女で、そのうっぷんが殺人の衝動になっているとしても、苦しめられ続けて殺されるのはむごいと思ってしまう。——父親が暢気にいるだけに尚更。善には賞を、悪には罰を、のメルヘンの構造だとすると、なおさら、不可解な感じが残る。 ……あと、谷山浩子さんの『cotton color』で〝ぼく〟が歌っているのはこの歌(話)が参考になっているのだろうか? 最後に『背のう、帽子、角笛』は、かなり破壊的なイメージで終わるが、本書もそこで終わっており、メルヘンの中の暴力を見通してきた一連の冒険の果てが荒々しく全てが壊滅してしまった荒野の内に終わっているのはどういう事を指しているのだろう? まえがきにおいて、「本書によって、何が暴力を呼び起こすか、また何が暴力行為を阻止するかということを明らかにしたい」と書いていた著者が、本を閉じるときにほんとうに此処で終わらせてしまったのだろうか? もしそうだとするのなら、この荒々しい仕事の果てに、著者自体も暴力に魅せられる人間を整理しがたいままなのでは無いだろうか。 …………それとも本の中で言い尽くされているだろうか? 私が見落としているだけなのだろうか?
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