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暮らしの中の日本語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創拓社 |
発売年月日 | 1989/10/01 |
JAN | 9784871380737 |
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20代の頃に買ってずっと本棚のこやしになっていた本。ようやくページを開くことができた。画像データが無いが、装幀が美しい本。おそらく装幀に惹かれて買ったのだと思う。覚えてないけど。 日本語の近代化―福澤諭吉とことば 日本語の話し方教室 明治8年、福沢諭吉が私費で建てた三田演説館について 話しことばの開発 福沢は英語の「スピイチ」を演説と訳し、学問のすすめの中で「我思ふ所を人に伝えるの法なり」と記す。当事の日本人には演説という概念が無く、一人が大勢に対して思うところを伝える、という事は日常生活には無かったので福沢は苦労したらしい。 寺の坊主の説教や講談、落語を参考に日本人のスピイチを作り上げていく。 話しことばを書く 福沢は演説を訓練するにあたり、演説内容を予め文章にする事を課した。すなわち、演説をする者は言文一致の文章を書く事になる。これは二葉亭四迷の浮雲に10年以上先んじる。 「です」というのは本来芸人が使う卑しいことばであって、江戸時代は侍はもちろん町人も使わなかったが、明治の世になって一般に広まったとの事。 「~だ」「~です」「~である」という言葉使いは明治時代に一般化する。 平易に書くということ 福沢の文章論の要点は「ものを書く」ということは、相手のために書くのだ、ということだった。だから難しい漢字や言葉は避けるべき、となる。池田弥三郎は今日も文筆に携わる者の中には読者の立場に立たないで、むずかしい漢字を使うものがおり、読者もむずかしい字を使うものはえらい人だとする考えが消えていない、と説く。現在は漢字のほかに横文字が加わり、さらにこの現象は悪化しているかな。 どう書くかの問題 福沢は英文を訳すにあたり、多くの訳語を作り出した。演説、蒸汽、討論、賛成など。また漢字はゆくゆくは全廃すべき、という考えであり、当面はそうもいかないので漢字をなるべく減らすように制限する。すなわち当用漢字である。また「働く言葉はなるべくかな書きにしよう」つまり登るも上るも昇るも「のぼる」とすれば混乱もなく、同時に送り仮名の問題も解決する。と主張する。 語源散歩 神無月 福紙という言葉は知らなかった。えびす様は出雲に行かないのか。 神の下位に もの という概念があったというのも初めて知った。 恋は孤悲 ひとり悲しむのが恋だというのはなんとなくいいな。 みな月 片男波 潟を、なみ 片腹いたい 傍らいたい 側に居辛い みな月のみなは水無ではなく みな 蜷 貝のことではないか 師走 お正月 お正月様という神様がいらしたとは。スプリングと訳せない春。 雁 おいしい おいしいは女ことばであったと。 おみおり お土産の折詰。今は食中毒の責任問題で絶えた習慣だが、新入社員の頃に中華料理店でつけってもらった事がある。 文字ことば おはもじ そもじ かもじ ゆもじ すもじ さもじ お目もじ しゃもじ 「おすもじ」という漫画が少年サンデーに載っていた。 「もじ」が付くから文字ことば?女ことばでもあるという。 女ことば おあいそ という言葉には 縁を切るという意味(愛想づかし)という意味があり、女(遊女?)が男に言う言葉だとか。従って客から(しかも男が)言うのは本来あり得なかったらしい。 まったり この言葉は「美味しんぼ」で流行ったような印象があるが、もともとは上方の言葉で 鯨の肉を煮た味に相当する こってり ほど濃厚でない味を表すそうだ。 日本酒 酒 着物 おそば 下駄 赤い白墨 女のボーイさん 緑の黒板
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