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虫づくし ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/早川書房 |
発売年月日 | 1988/03/15 |
JAN | 9784150501433 |
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虫づくし
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルからしてムシズが走るようだけど、表紙の絵に惹かれて購入。虫と古典文学の関係(ただ表紙の絵からなんとなく推察)について書いてあるのかな・・・だとしたら頭の足りない私には手に追えないだろうななんて思いきや、ページをめくればのっけから郵便局の地下室に住む男の話に始まっている。その男が死んだ後に遺した虫についての原稿を読み取ろうとするのだけど何語で書いてあるのか皆目分からず終いにはその地下室の男の立場に立ち、彼だったら「その虫についてどう考える」かイメージし時には原稿をろくすぽ見ずに解読してまとめたなんて書いてある。おいおい・・・。 肝心の虫に関する考察も突拍子ないホラで埋め尽くされている。シモネタあり、言葉遊びあり、何でもありだ。それを大真面目な学術書っぽくどこそこの大学のT博士によると、なんて調子で書いてあるから余計おかしい。堅っ苦しくて文字を追いかけてるだけでも精一杯なのに、ニヤッと笑いたくなる部分が出てくるので、途中で放り出すこともできずにのろのろ読み続けてしまう。
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べつやくれい氏の父上で脚本家。なぜハヤカワで虫エッセイ?と思って買ったが、イントロからいきなりSF。本編も論文をパロディ化したSFをまじえたドタバタ(早い話がデタラメ)で、驚き。しかもかなり調べてから書いている厚みを感じる。時々言葉をこねくり回して実験的になったり、注釈で全く無関...
べつやくれい氏の父上で脚本家。なぜハヤカワで虫エッセイ?と思って買ったが、イントロからいきなりSF。本編も論文をパロディ化したSFをまじえたドタバタ(早い話がデタラメ)で、驚き。しかもかなり調べてから書いている厚みを感じる。時々言葉をこねくり回して実験的になったり、注釈で全く無関係の話を展開したりと、こういう作風を筒井康隆氏以外で読むことがあるとは思わなかった。娘れい氏も大いに影響を受けていることも実感。シュールレアリスティックなイラストも含め、読みごたえあり。
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最初「???」と思ってたけど、2、3編読んで、おもいきり別役ワールドにはまった。面白すぎ。真面目なおちゃらけ。書いている時楽しいんだろうな~。癖になりそうです。
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