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鉄道 産業の昭和社会史8
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鉄道 産業の昭和社会史8

原田勝正【著】

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鉄道 産業の昭和社会史8

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済評論社
発売年月日 1988/06/25
JAN 9784818802438

鉄道

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2012/06/16

1988年に書かれた本。昭和を通じた日本の鉄道を概括している。 大正天皇の大喪列車のエピソードを序章とし、世界恐慌からの復興期における超特急誕生への軌跡、新幹線という言葉の意味。 満州事変前後から15年戦争下における大陸での鉄道経営と世情。 日中戦争下における軍事輸送、太平洋戦争...

1988年に書かれた本。昭和を通じた日本の鉄道を概括している。 大正天皇の大喪列車のエピソードを序章とし、世界恐慌からの復興期における超特急誕生への軌跡、新幹線という言葉の意味。 満州事変前後から15年戦争下における大陸での鉄道経営と世情。 日中戦争下における軍事輸送、太平洋戦争下における国内での統制と戦時下輸送、箱根を抜ける丹那トンネルと本州と九州を繋ぐ関門トンネルの意義、中国、東南アジアにおける鉄道接収とその運営、国内から占領地へ持ち出された機関車や車両の行き先、本土決戦のための輸送態勢。これらが法令、通達、新聞報道から綴られる。 爆撃や空襲による被害を受け、物資がなくなっても動き続けた鉄道の姿が目に浮かぶ。 敗戦後の重大事故多発、連合軍進駐に備えた復員輸送、そして海外からの復員輸送。荒れ果てた設備と車両。 占領下における米軍の経営方針と日本側のしたたかな対応。 朝鮮戦争時期における連合軍の兵員輸送、弾薬輸送は、戦時下以上の規模で行われたこと。 払い下げによる私鉄の再生。日本国有鉄道が誕生するまで。 本書はここまでに重きを置いている。 戦後に設計製造された電車、ディーゼル車の普及、そして特急の復興、全国への展開、東海道新幹線の開業までが駆け足で綴られる。 国鉄は幾度も五か年計画を策定するものの、経済情勢、インフレなどから頓挫し、そのうちにモータリゼーションの波に飲まれて輸送手段トップの座を自動車に明け渡し張り巡らされた鉄道網のほとんどが経営的な観点から問題視されたあげく、末端から廃止され、議論の末、分割・民営化される。 鉄道の統制が、交通統制とほぼイコールだった1930年代から、自動車へ流れて経済的に立ちゆかなくなるまでを社会史の視点で解き明かしている。 写真やダイヤ、図などが効果的で、優れた昭和鉄道史書。 興味深かった点: 急速に都市化する東京への省線と私鉄、そして路面電車から転じた地下鉄道とその綱引き、戦時体制での国有化。帝都高速度交通営団のはじまり、戦後の都営線も含めた今に至る、放射状の私鉄との相互乗り入れの計画とその意義。 広軌新幹線が1940年に帝国議会で予算が付き、姫路までが電化でHEF50という電気機関車、その先はHC51という蒸気機関車を計画。東京-大阪間4時間3分、東京-下関間9時間という想定ダイヤは昭和39年。ちょうど東海道新幹線開業と一致すること。 南満州鉄道以外の戦時下における中国、東南アジアにおける鉄道の運営状況。

Posted by ブクログ

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