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血のついたエッグ・コージィ 文春文庫
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血のついたエッグ・コージィ 文春文庫

ジェームズアンダースン【著】, 宇野利泰【訳】

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血のついたエッグ・コージィ 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1988/06/10
JAN 9784167275860

血のついたエッグ・コージィ

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商品レビュー

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2011/10/16

時は1930年。伯爵家の田舎屋敷で盗難と殺人が相次いで起こる。 お互い素性の知れない上流社会の面々。 田舎警察の警部は真犯人にたどり着けるのか? 前半、冗長とも思えるほど登場人物の日常生活の描写が続き、事件はなかなか起こらない。 交渉、社交、趣味が描かれ、「失敗したかなあ…」と...

時は1930年。伯爵家の田舎屋敷で盗難と殺人が相次いで起こる。 お互い素性の知れない上流社会の面々。 田舎警察の警部は真犯人にたどり着けるのか? 前半、冗長とも思えるほど登場人物の日常生活の描写が続き、事件はなかなか起こらない。 交渉、社交、趣味が描かれ、「失敗したかなあ…」と思い始めた頃ようやく盗難と殺人が起こり話が動き始める。 が、あいも変わらずだらりだらりと捜査が続くのみ。 古い訳文のせいもあって、読み難い上事件そのものに興味がもてなくなってくる。 あと半分、あと1/4…。 残り100ページを切り、トリックが暴かれると、これがなんとも苦笑もので、「ああやっぱり失敗だった…」と思ったところで真犯人が判明するのだけど…。 犯人が動機を語り始めるや、勢い話が面白くなる。 これまでの400ページ余りが、この残りわずか50ページ弱のために書かれたことがようやく理解できるのだ。 すべて腑に落ちるエピソード。 なにひとつ見逃してはいけなかった。 すべてはここへと繋がっていたのだから。 そして事件後の未来へと。 いや、見事にしてやられた。

Posted by ブクログ

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