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血のついたエッグ・コージィ 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1988/06/10 |
JAN | 9784167275860 |
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血のついたエッグ・コージィ
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血のついたエッグ・コージィ
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時は1930年。伯爵家の田舎屋敷で盗難と殺人が相次いで起こる。 お互い素性の知れない上流社会の面々。 田舎警察の警部は真犯人にたどり着けるのか? 前半、冗長とも思えるほど登場人物の日常生活の描写が続き、事件はなかなか起こらない。 交渉、社交、趣味が描かれ、「失敗したかなあ…」と...
時は1930年。伯爵家の田舎屋敷で盗難と殺人が相次いで起こる。 お互い素性の知れない上流社会の面々。 田舎警察の警部は真犯人にたどり着けるのか? 前半、冗長とも思えるほど登場人物の日常生活の描写が続き、事件はなかなか起こらない。 交渉、社交、趣味が描かれ、「失敗したかなあ…」と思い始めた頃ようやく盗難と殺人が起こり話が動き始める。 が、あいも変わらずだらりだらりと捜査が続くのみ。 古い訳文のせいもあって、読み難い上事件そのものに興味がもてなくなってくる。 あと半分、あと1/4…。 残り100ページを切り、トリックが暴かれると、これがなんとも苦笑もので、「ああやっぱり失敗だった…」と思ったところで真犯人が判明するのだけど…。 犯人が動機を語り始めるや、勢い話が面白くなる。 これまでの400ページ余りが、この残りわずか50ページ弱のために書かれたことがようやく理解できるのだ。 すべて腑に落ちるエピソード。 なにひとつ見逃してはいけなかった。 すべてはここへと繋がっていたのだから。 そして事件後の未来へと。 いや、見事にしてやられた。
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