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赫奕たる逆光 私説・三島由紀夫
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赫奕たる逆光 私説・三島由紀夫

野坂昭如【著】

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赫奕たる逆光 私説・三島由紀夫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1987/11/25
JAN 9784163100500

赫奕たる逆光

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商品レビュー

2.5

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2025/12/28

作家による作家論。 三島への祖母なつの影響を論じて面白かった。 三島由紀夫(平岡公威)が、幼少期、両親から離されて、祖母なつに育てられたことは有名であるし、そのことの公威少年に与えた精神的影響の計り知れないことは容易に想像できる。 なつは、父を永井家(幕末幕府の若年寄永井尚志...

作家による作家論。 三島への祖母なつの影響を論じて面白かった。 三島由紀夫(平岡公威)が、幼少期、両親から離されて、祖母なつに育てられたことは有名であるし、そのことの公威少年に与えた精神的影響の計り知れないことは容易に想像できる。 なつは、父を永井家(幕末幕府の若年寄永井尚志の家、つまり徳川家の重臣)、母を宍戸藩松平家という華族出身。美貌のお姫様で、それが、百姓出身の平岡家に嫁いできた。 祖父は、農村出身の帝大出。将来を嘱望されて、江戸時代ではあり得なかった、お姫様を妻にすることができた。 祖父は、後に樺太長官という要職を務めるが、同期が政治家として大臣を務めていく中で、疑獄事件に連座して失脚する。 三島は、それを小説の中で、部下の不始末の責任を取ったものと言っている。 なつは平岡家に嫁ぐ前に、有栖川宮家に奉公に出ている。 その時代のエピソードを誇張して美しく、少年公威に語ったことはあり得る。 そのエピソードが、後に『豊饒の海』第一巻『春の雪』で、ポット出の華族松枝家の御曹司清顕が、伝統ある貴族である綾倉家に預けられるエピソードに生かされていることは間違いない。 しかし、野坂という小説家は、そこから作家的想像力を発揮する。 16歳のなつは、有栖川宮家で、次代を担う御曹司威仁と恋に落ちても不思議はない、と断言するのだ。 だが、身分の差は二人の恋を成就させない。 こうして悲恋に終わったストーリーが、『春の雪』の清顕、聡子の悲恋に活かされている、と言うのだ。 これを最初に読んだとき、「ほう、そういう背景があったのか」と納得した覚えがある。 だが、それが、単なる作家の想像力と言えば聞こえが良いが、事実誤認の妄想だったことを思い知らされる。 そのことを軽蔑の眼差しで、冷静に淡々と指摘したのは、三島の親友であった筑波大学教授、村松剛だった。 彼の『三島由紀夫の世界』は、三島と平岡家の歴史を学者の視点で辿り、事実誤認に基づく妄言を完膚なきまでに粉砕してしまった。 本書で、作家的想像力の面白さを知った後は、幻滅を覚悟で『三島由紀夫の世界』も読まなけれはならない。 妄想的神話は、三島を真に理解する上では邪魔だからだ。

Posted by ブクログ

2018/12/11

関西在住である私にとって野坂昭如氏はテレビでお馴染みの顔であり、メガネでヒゲのちょっと小難しいことを笑いを交えながら話すひとクセもふたクセもあるおっさんであったのです。その野坂氏と三島由紀夫に接点があったのも時代的には納得するものの、意外でもありました。三島はコンプレックスの塊で...

関西在住である私にとって野坂昭如氏はテレビでお馴染みの顔であり、メガネでヒゲのちょっと小難しいことを笑いを交えながら話すひとクセもふたクセもあるおっさんであったのです。その野坂氏と三島由紀夫に接点があったのも時代的には納得するものの、意外でもありました。三島はコンプレックスの塊であり、原動力でしょうが、ここまで業の深いものであったとは。ずっと憂世に生き、四十を越えて必死に生と向き合った三島は、その結果現世を全うすることが苦痛だったのでしょうか。昭和と共にあった三島由紀夫の年齢となる前年の憂国忌に向き合う。

Posted by ブクログ

2005/12/24

古本屋で見つけました。野坂さんの才能を絶賛した三島氏。そんな二人の意外な共通項を野坂さん自身がちょっと強引に語る!三島由紀夫関係の本(「伜・三島由紀夫」は読みやすいですよ)も頭に入れた上で読むとおもしろいですよ。

Posted by ブクログ