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サッフォー 詩と生涯
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サッフォー 詩と生涯

沓掛良彦【著】

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サッフォー 詩と生涯

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 1988/11/15
JAN 9784582301250

サッフォー

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2011/09/21

「チャリング・クロス街84番地」より記載されていたサッフォーの紹介。 その紹介文章に惹かれるものがあり、サッフォーに関する書物を読もうとこの本に手を伸ばしましたが正解でした。 貴重な文献。 今から約2600年前に、ギリシャに存在した女性詩人サッフォー。 遥か昔とあって、この本で...

「チャリング・クロス街84番地」より記載されていたサッフォーの紹介。 その紹介文章に惹かれるものがあり、サッフォーに関する書物を読もうとこの本に手を伸ばしましたが正解でした。 貴重な文献。 今から約2600年前に、ギリシャに存在した女性詩人サッフォー。 遥か昔とあって、この本でもサッフォーの人物像が解明されていない部分もたくさんある。 それでも筆者の仮説や想像を基づいて、幾つか詳細を明記している。 それだけで私には十分に読み応えがあった。 またサッフォーは同性愛者で間違いないが、夫を持ち一人娘をもうけた。 今のギリシャではサッフォーは異端扱いだが、彼女は「人を愛する」意味ではカテゴリ化することない自由な人なんだと思う。 詩も冒頭でたくさん紹介されている。 優美な愛。 自然を愛でる際に紡がれる美しい言葉。 女性特有の激情。 それら全てが美しい詩。 …美しいという言葉以外うっとりした夢見心地で出てこない。 彼女の愛の詩は、同性に向けられたものしか存在しない。 女性同士の密な感情が成せる美しい詩。 同性愛者だというだけで彼女の感情も美しい詩も、現代で異端扱いされるのは果たして如何なものか。 2600年前の女性が綴った愛の詩は、現代に生きる私でも優美で雅だと感じる。 時を越えたロマンがある。 私は星を想った「夕星(ゆうづつ)」の詩が好きだ。 * あらゆる星のなかでも もっともうつくしいのは夕星 夕星よ、おんみは、四方へと かがやく曙光が散らしたものを、 みな、もとへつれかえす。 ひつじをかえし、やぎをかえし、 母のむねには子をかえす。 * 私も夕星が美しいと感じる時がある。 夕方の淡い空に浮かぶ星。 2600年前にサッフォーが見た夕星を、私は現代でも同じように見れているのかはわからない。 だが…この文章とサッフォーの想いが、時空を越えたロマンを感じ私の胸がときめいてしまう。

Posted by ブクログ

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