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娘の学校同窓会 集英社文庫

なだいなだ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1988/06/01
JAN 9784087493498

娘の学校同窓会

¥165

商品レビュー

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2015/12/17

なんとなく、今書かないといけないような気がした。娘たちにただ言うだけなら、書かなくてもよい。でも、彼は「書いた」。これは、やはり在り難いことなのだと思う。別に自分の子どもだけがよければ親としてはそれでいいような気がする。でも、それをしない。これが「学校」たるゆえんだと思う。父親で...

なんとなく、今書かないといけないような気がした。娘たちにただ言うだけなら、書かなくてもよい。でも、彼は「書いた」。これは、やはり在り難いことなのだと思う。別に自分の子どもだけがよければ親としてはそれでいいような気がする。でも、それをしない。これが「学校」たるゆえんだと思う。父親ではいけないのだ。 あなたが晩年、この国に生きて何を見たか、そして、自分の死をどのように見たか、それはわからない。それでも相変わらず、国家や民族というものを飽き足らず信じ、平和が法律や政治家によってつくられるのだと信じてやまないひとが、平和のためと戦っているというこの世界のありようは変わっておりません。考えればそんなものに過ぎないのに、どうしてひとはああも本気になっていくのか理解に苦しいところです。 そんな時、あなたがちょっとはさむユーモアの力に驚かされます。ああいうことがするっと言える、そんな大人になりたいと、改めて感じている次第です。 ただ、あなたは、戦争を起こすのがマスコミなら平和の実現にはマスコミが、と仰っていました。たしかに、マスコミの力は絶大です。多くのひとの目となり耳となっていると思います。けれど、それを見聞きするのはひとです。それについて、あなたとはもっとお話がしたいと感じた次第です。まだまだ若さが売りだと自覚しておりますゆえ、今一度、あなたから離れてひとりで考え、ふたたび、あなたとお話しできる日を迎えたいと思います。それではその日までさようなら。

Posted by ブクログ