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方丈記私記 ちくま文庫
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方丈記私記 ちくま文庫

堀田善衛【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1988/09/27
JAN 9784480022639

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方丈記私記

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商品レビュー

4.1

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2024/04/24

小説家である著者が、鴨長明の『方丈記』の内容をみずからの戦争体験とかさねつつ語った本です。 火災に見舞われた京都のようすをしるした『方丈記』の叙述を、著者は東京大空襲後のみずからの体験とかさねながら紹介します。著者が驚いたのは、多くの人びとを死に追いやった戦争のあとにも、そのよ...

小説家である著者が、鴨長明の『方丈記』の内容をみずからの戦争体験とかさねつつ語った本です。 火災に見舞われた京都のようすをしるした『方丈記』の叙述を、著者は東京大空襲後のみずからの体験とかさねながら紹介します。著者が驚いたのは、多くの人びとを死に追いやった戦争のあとにも、そのような帰結をもたらした日本の歴史を根底から変えるような動きが現われず、そればかりか著者自身もそうした運命を受け入れてふたたびこの国の歴史の変わることのない流れを支えようとする人びとの優しさに、みずからも共感をすらおぼえたということでした。「ああいう大災殃についての自分の考え、うけとり方のようなものが、感性の上のこととしてはついに長明流のそれを出ないことを悔しく思った」と著者は述べています。 こうした著者の問題意識は、世の中の動きから弾き出され、恨みごとを語りつつも、仏道に邁進して俗世間を相対化するのではなく、その一端に自己をつなぎ止めていた長明という人物の態度へと向かっていきます。著者は、長明のシニカルなスタンスをつくり出すことになった彼の真理の襞にせまりながらも、たとえば西行や道元などと比較することによってそれを切り捨ててしまうことはありません。長明が捨てきれなかった「私」をえぐり出してそれを「おそろしく生ぐさい」と評しつつも、それが「長明の「私」であったとすれば文句を言う方が間違っているのである」と語る著者のスタンスも、長明の処世の態度に接近しているように見えます。あるいは、そうした態度をとることへと著者自身を引き込んでいく、長明のつくり出す磁場を、このようなしかたであぶり出すことが著者のねらいだったのでしょうか。

Posted by ブクログ

2022/10/22

〈付〉対談 方丈記再読 五木寛之・堀田善衛 この作品は一九七一年七月一〇日、筑摩書房より刊行された。

Posted by ブクログ

2022/01/30

宮崎駿の愛読書ということで購入。 確かに面白い。言わずと知れた古典、方丈記を堀田善衛が執筆時の現在と重ねて読み解く。 人間、鴨長明の一筋縄ではいかない人物像も浮かび上がる。 現代にも続く国民性批判など、この本自体も読み継がれるべき古典だと思う。

Posted by ブクログ

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