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弔辞大全(1) 友よ、さらば 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1986/11/25 |
JAN | 9784101128146 |
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弔辞大全(1)
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商品レビュー
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開高健 「 友よさらば 」 作家の弔辞を集めた本。感動的。弔辞は 死の中の生を言葉で表現する という意味で 小説に似ているのかも。 永井荷風→森鷗外 「先生はいつも独りである。一所に歩こうとしても 足の進みが早いので、つい先へ先へと独りになって仕舞う〜時代より優れ過ぎた人の寂し...
開高健 「 友よさらば 」 作家の弔辞を集めた本。感動的。弔辞は 死の中の生を言葉で表現する という意味で 小説に似ているのかも。 永井荷風→森鷗外 「先生はいつも独りである。一所に歩こうとしても 足の進みが早いので、つい先へ先へと独りになって仕舞う〜時代より優れ過ぎた人の寂しさを想像せずに居られない」 菊池寛→芥川龍之介 「ただ我等は君が死面に平和なる微光の漂へるを見て甚だ安心したり、友よ安らかに眠れ」 岡本一平→岡本かの子 「立ち直って かの女がいる如く平常通り暮らすのが、かの女のいない後も かの女を 我が家に生かして行く唯一で堅実な方法」 川端康成→横光利一 「僕は日本の山河を魂として君の後を生きてゆく」 椎名麟三「この人生は たとえ意味がなくても、助けてくれ と叫ぶことができる。それが文学だ」 武者小路実篤「自分は人生という救急車に乗っている、それは死に向かって走っている、私はそれを知っているが落着いている」
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作家詩人俳人など文筆業達の死没によせた弔辞を集めたもの。面白かった。今年ベスト5に入る。 後書きまで詩的だけれども『それは真実だろうな』と思わせてくれるのがセンスありすぎではないか。 大当たりだった。いくつもいくつも心に刺さるフレーズを見つけてしまい、付箋をぺたぺたと貼る作業が捗りすぎた。 何故こんなに読むのが面白いのか、心に刺さるのかを考えてみたが、それはその個人への情や嘆きがこれ以上ないほどに注ぎ込まれているせいだろうから、ある意味でラブレターに思えた。死後の恋文。相手に読まれることがないと確信できるため、これ以上ないほどストレートな恋文。 死した大事な人への感情の結晶で、様々な感情と表現と哀切さと美しさがあるので、お薦め。個人の人柄、弔辞または送る言葉を書いた人の人柄で十人十色の二乗だった。 ただし、死や永遠の別れについて深く思う性質上、元気な時に読んだ方がいいと思う。
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