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外交の真髄を求めて 第二次世界大戦の時代
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 1986/08/01 |
JAN | 9784562018130 |
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外交の真髄を求めて
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副題は、第二次世界大戦の時代(1986年刊) ・序文 ・第一章 外交官への道 ・第二章 ボン大学遊学時代 ・第三章 宣戦なき日中戦争 ・第四章 ヒットラー・ドイツの暴走始まる ・第五章 ミュンヘン協定と独ソ不可侵条約 ・第六章 三国同盟ー破局への道 ・第七章 独ソ戦争 ・第八章 ...
副題は、第二次世界大戦の時代(1986年刊) ・序文 ・第一章 外交官への道 ・第二章 ボン大学遊学時代 ・第三章 宣戦なき日中戦争 ・第四章 ヒットラー・ドイツの暴走始まる ・第五章 ミュンヘン協定と独ソ不可侵条約 ・第六章 三国同盟ー破局への道 ・第七章 独ソ戦争 ・第八章 松岡外交の栄光と凋落 ・第九章 日米開戦ー戦争の日々 ・第十章 外交の真髄を求めてーモスクワ時代 ・第十一章 終戦ー新時代への胎動の中で ・付 記 悲劇の外相 東郷茂徳とその時代 ・昭和史年表 著者は、元外務事務次官。本書では、外務省入省から、第二次世界大戦、講和条約締結までの期間を回顧録としている。ボン大学遊学後、ベルリン大使館へ勤務、武者小路大使、東郷大使、大島大使、来栖大使の元で働く。大島大使には辛い評価をしているが、「大島々々と持ち回った省員がいたことは事実であり」p88という証言は興味深い。松岡外相の三国同盟締結については、「外交上の妥当な道と自らの野心を結びつけて妥協の道を作った」p107としている。松岡大臣の独伊訪問に随行した著者は、聞きしに勝る人物であると痛感するp125。ヒットラーとリッペントロップの追求を巧みにかわしたのは、さすがに見上げたものp128と評価しつつも、大臣といい政治家と称しても、案外に狭量であると驚いたp142という。(直に接した人の証言は貴重である。) 終戦直前のソ連に対する和平斡旋について、迫水久常の証言をひき「東郷外相は戦争終結のためには米英との直接交渉を最善と考えており、仮に調停国を選ぶとしても、ソ連は最も不適格な国なりとしておられたが、軍のほうから、ぜひソ連に仲介を頼んでみてくれと強い要望があった」p12、p177としている。自身の経験から「できないことが判っていても今一度試みてくれとの要望が、経済問題についてしばしば外交当局に対しなされる」p12と言うが、外交問題とは、内交問題でもあることがうかがえる。 本書は、第二次大戦の経験者の証言として貴重でありお勧めである。
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