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具体的経験の哲学 現代哲学思潮批判
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1986/03/12 |
JAN | 9784000004343 |
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具体的経験の哲学
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著者はすでに『言語・その解体と創造』『国家と文明』『文化の理論のために』といった著作のなかで、実存的な経験の具体性そのものにひそんでいる弁証法的構造に基づいて、言語や社会、文化についての考察をおこなってきました。本書はそうした基本的な立場を継承しつつ、構造主義やポスト構造主義とい...
著者はすでに『言語・その解体と創造』『国家と文明』『文化の理論のために』といった著作のなかで、実存的な経験の具体性そのものにひそんでいる弁証法的構造に基づいて、言語や社会、文化についての考察をおこなってきました。本書はそうした基本的な立場を継承しつつ、構造主義やポスト構造主義といったフランス現代思想や、ハーバーマスとアーペルの超越論的語用論、その他、現代の社会哲学・社会思想やルネ・ジラールの暴力論などに対する批判を展開しています。 著者の立場にもっとも近いのは、『弁証法的理性批判』で現象学とマルクス主義の統一を図ったサルトルなのでしょうが、サルトルも著者も、基本的には疎外論の構図を脱していないように思われます。そうした立場から、構造主義の反人間主義に対する反論がどのように展開されるのか、ということを具体的に知ることができたという意味では、個人的には興味深く読むことができました。 とはいえ、回復するべき人間の本来的なありようといったものがまったく考えられなくなってしまった現代の思想的状況の中では、もはや著者のような立場は維持しがたいのではないでしょうか。
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