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天の涯まで(文庫版)(上) ポーランド秘史 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞社 |
発売年月日 | 1993/02/01 |
JAN | 9784022607478 |
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商品レビュー
4
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18世紀ごろはリトアニアはポーランド領だったのね。「女帝エカテリーナ」で、ロシアがポーランドからベラルーシを奪ったのを見て、ベラルーシがポーランド領だったことに驚いたけれど、この頃のポーランドはとても国土が広かったんだ。 エカテリーナの情をずっと信じていたスタニスワフが哀れでな...
18世紀ごろはリトアニアはポーランド領だったのね。「女帝エカテリーナ」で、ロシアがポーランドからベラルーシを奪ったのを見て、ベラルーシがポーランド領だったことに驚いたけれど、この頃のポーランドはとても国土が広かったんだ。 エカテリーナの情をずっと信じていたスタニスワフが哀れでならなかった。そしてその愛の幻想のツケはポーランドという国全体で支払わなければならないなんて、恐ろしい立場よ。 この巻では、まだポーランドは消滅していない。下巻で消滅して、また復活するはず。波乱万丈だ。
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ポーランドの歴史。 大国にはさまれた小国。とっても大変。 このあたりの話は、たしか、TRUTH IN FANTASYの「帝王列記」かなんかで読んだ記憶があります。 確か、エカテリーナのところとかかな。 それ以外は、まぁ、馴染みがないです。 大国の思惑に翻弄される小国の悲しさ...
ポーランドの歴史。 大国にはさまれた小国。とっても大変。 このあたりの話は、たしか、TRUTH IN FANTASYの「帝王列記」かなんかで読んだ記憶があります。 確か、エカテリーナのところとかかな。 それ以外は、まぁ、馴染みがないです。 大国の思惑に翻弄される小国の悲しさみたいなお話です。でも、登場人物が、今ひとつ、誰が誰か覚えきれないという、自分から遠い歴史物にありがちな感想。 「ベルサイユばら」ほどの派手さはないです。
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上下巻とも読了。18世紀〜19世紀初頭のポーランド王国の悲劇を描く。 池田理代子さんといえば、ベルバラの作者だが、単なる漫画家と侮るなかれ。その画筆の細かさもさることながら、膨大な歴史の知識・調査力に圧倒される。 ポーランド王国最後の国王スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキ...
上下巻とも読了。18世紀〜19世紀初頭のポーランド王国の悲劇を描く。 池田理代子さんといえば、ベルバラの作者だが、単なる漫画家と侮るなかれ。その画筆の細かさもさることながら、膨大な歴史の知識・調査力に圧倒される。 ポーランド王国最後の国王スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキは、ロシア女帝エカテリーナ二世の愛人でありながら、傀儡であり、結局いいように使われた可哀想な国王でしかなかった。ポーランドは、ロシア・オーストリア・プロイセンによる3度にわたる国土分割がなされ、ポーランド王国は消滅。 ポーランドにとっての不幸は、祖国独立のための戦いという共通の目的がすべてのポーランド人をひとつに結びつけなかったその点にある と池田理代子は書いている。 そして、皮肉なことに、他国から蹂躙されることで、ポーランドの人々の民族意識に火がついた。そこにうまくつけこんだというか、時代をとらえたのが、フランス皇帝ナポレオンだった。 しかし、ナポレオンのヨーロッパ制圧により、一時的にワルシャワ大公国として復活するも、実態はフランスとロシアの調整弁のようなもので、ナポレオンとともに共倒れする。 120年間、辛酸を舐めてきたポーランド。第一次大戦後に、ポーランド共和国として独立を果たすが、たしか第二次世界大戦でも、ポーランドは結構痛い目にあっているはず。 この国は、近代の120年間ではなく、実は近現代史でみたら、もっと長い間、苦渋を味わってきた国なのかもしれない。次は、ポーランド現代史を読みたい。
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