黒い絵 の商品レビュー
1から4作目までは物語の狂気が無理に書いたもののように思てしまって没入出来なかった。 5、6作はそれぞれゾクっとするフィクション作品として楽しめました。
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ちょっとまってーーと内心悲鳴が出ながら一編目を読み終えた いつもひだまりのような温かみをくれる小説家として認識している原田マハ、読ませるなーーーこんな黒い一面を知らなかった、こっちもいけたんだ だけど、締めくくり方は原田マハだ、どうしようもない胸糞ではない、ちゃんと彼女なりに救っ...
ちょっとまってーーと内心悲鳴が出ながら一編目を読み終えた いつもひだまりのような温かみをくれる小説家として認識している原田マハ、読ませるなーーーこんな黒い一面を知らなかった、こっちもいけたんだ だけど、締めくくり方は原田マハだ、どうしようもない胸糞ではない、ちゃんと彼女なりに救ってくれる 私はそのセンスが好きだ
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『深海魚』 『楽園の破片』 『指』 『キアーラ』 『オフィーリア』 『向日葵奇譚』 ほの暗さを感じる6編。 原田マハの『サロメ』が好きなので楽しみにしていたのですが、読み始めてみるとその暗さとも違う。 こんな原田マハは初めてだな~と。 テイストは好きなのだが、正直思ってたよりハ...
『深海魚』 『楽園の破片』 『指』 『キアーラ』 『オフィーリア』 『向日葵奇譚』 ほの暗さを感じる6編。 原田マハの『サロメ』が好きなので楽しみにしていたのですが、読み始めてみるとその暗さとも違う。 こんな原田マハは初めてだな~と。 テイストは好きなのだが、正直思ってたよりハマらず。 いつもは読むスピードが上がる原田マハ作品が、少しずつペースが落ちていってたのですが、後半2編は私好みで読みやすい。 そう思ってたら、前半4編は作家1~2年の頃の作品なのだとか。 そう知ったら読み直したくなってしまうのは、やはり原田マハが好きなのだ。 オフィーリアは芥川龍之介『地獄変』を下敷きに創作されたそうです。
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憎しみ、殺意、嫉妬、畏怖、死という黒々とした感情にゾッとさせられる、新しいマハさんの世界。 このゾッとする感じが刺激的で、これもまた良い。
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思ってたノワールとは違う。 最後まで読めなかった。マハさんの本では初めて。 女の人の書く恋愛ってなんでこんなに気持ちが悪くなるのかな
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ノワール小説と聞くと、犯罪や異常心理をテーマとした暗黒なストーリーを思い浮かべたが、これは黒画用紙に黒で絵を描くような見える人には見える暗黒さのように感じた。 原田マハさんの作品を読むのはこれが初めてなので、著者のもう一つの顔、禁断の小説と言われても、いまいちピンと来なかったから...
ノワール小説と聞くと、犯罪や異常心理をテーマとした暗黒なストーリーを思い浮かべたが、これは黒画用紙に黒で絵を描くような見える人には見える暗黒さのように感じた。 原田マハさんの作品を読むのはこれが初めてなので、著者のもう一つの顔、禁断の小説と言われても、いまいちピンと来なかったから、この感想になったのだろうか。 大雑把な真っ暗ではなく、目を凝らすと暗闇に浮かび上がる更なる黒を美しく描いている。 特に深海魚と向日葵奇譚がホラー感があり、ぞわぞわとした黒さでよかった。 絵画に詳しくないため、実際の絵をネットで調べながらストーリーを読むと、より一層黒い世界に耽溺できるかもしれない。
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原田マハ『黒い絵』講談社文庫。 著者初となるノワール小説集ということだ。7編を収録。 ノワールでも原田マハは手加減しないようだ。しかし、『深海魚 Secret Sanctuary』と『楽園の破片 A Piece of Paradise』こそ、原田マハの新たな面白さを感じたが、...
原田マハ『黒い絵』講談社文庫。 著者初となるノワール小説集ということだ。7編を収録。 ノワールでも原田マハは手加減しないようだ。しかし、『深海魚 Secret Sanctuary』と『楽園の破片 A Piece of Paradise』こそ、原田マハの新たな面白さを感じたが、他は並以下の出来だった。 『深海魚 Secret Sanctuary』。 ノワールを通り越してホラーの世界に誘うような短編。高校で激しい苛めに遭う真央は押入れという海の底で深海魚となる。そんな中、小学生時代に離れ離れになった友人の流花が現れ、かつてのように禁断の遊戯に没頭する。今の時代の苛めは加減を知らず、もはや犯罪レベルのようだ。 ★★★★ 『楽園の破片 A Piece of Paradise』。 非常に残酷な短編だ。誰もが不倫という楽園の先にあるものが何か知っているのだが、それを描く残酷さ。ボストン美術館での講演会で『楽園の断片』というテーマでスピーチをする予定の43歳の響子は焦っていた。ニューヨーク発ボストン行の急行列車は霧のため遅れていたのだ。 ★★★★ 『指 Touch』。 またも不倫物。赤裸々の女性の立場から見る男性の自分本位なセックス。主人公の女性は私大の日本美術史博士課程の2年生で研究室で助手をしていたが、その研究室の先生とは不倫関係にあった。自分本位なセックスに満足する彼に指の使い方を教えようとする主人公。歳上の男性を取り替え引っ変えしていた主人公が本当に求めていたものは。 ★★★ 『キアーラ Chiara』。 やや長い短編。長い割には実のあるストーリーではない。絵画の修復師を辞めた主人公が過去にばかりこだわるのがどうにも受け入れられない。 アッシジを10年振りに再訪する亜季は、10年前に文化財の修復科のある芸術大学を休学し、20歳でイタリアに渡り、フレスコ画修復の修業をしていた。そんな中、イタリア中部が大地震に見舞われ、貴重なフレスコ画が壊滅的な被害を受ける。★★★ 『オフィーリア Ophelia』。 絵画に描かれた女性の視点で語られる物語。意欲的な短編ではあるが、面白いとは思わない。ロンドンから日本に渡り、ショーウィンドウに飾られることになった絵画の中の女性が見たもの。 ★★ 『向日葵奇譚 Strange Sunflower』。 狂気に駆られたという悲劇の天才画家のゴッホにまつわる奇譚。超売れっ子の役者である山埜祥哉の初舞台の脚本を書くべく、脚本家である主人公がゴッホが主人公の脚本を完成させる。しかし、脚本が仕上がった直後に、ゴッホらしき人物の奇妙な写真を入手する。★★ 本体価格700円 ★★★
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著者初のノワール小説集で、闇に呑まれた人たちが狂気に染まる瞬間を描いています。 アートミステリーの印象が強い著者の新境地が 垣間見えた。 読み進めていくうちに恐怖が迫ってきました。 学校でイジメられている少女の唯一の逃げ場は、自分の部屋にある押し入れだった。 押し入れの中で生き続...
著者初のノワール小説集で、闇に呑まれた人たちが狂気に染まる瞬間を描いています。 アートミステリーの印象が強い著者の新境地が 垣間見えた。 読み進めていくうちに恐怖が迫ってきました。 学校でイジメられている少女の唯一の逃げ場は、自分の部屋にある押し入れだった。 押し入れの中で生き続ける彼女が、ある日コンビニで小学生時代の親友と出会う。 その親友との過去の記憶が今蘇る。
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