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もつれ星は最果ての夢を見る の商品レビュー

4.6

6件のお客様レビュー

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2025/12/09

autumn522akiさんの本棚から おお!遂に市川憂人さん本領発揮か!という一冊 良かったわ〜 こいつを読み逃さなくて やっぱ秋さん本棚頼りになるわ〜w ひまわりめろんの本棚なんかチェックしてる場合じゃないのよ実際 という訳でね 「量子力学」ですよ SFに振り切ってきた...

autumn522akiさんの本棚から おお!遂に市川憂人さん本領発揮か!という一冊 良かったわ〜 こいつを読み逃さなくて やっぱ秋さん本棚頼りになるわ〜w ひまわりめろんの本棚なんかチェックしてる場合じゃないのよ実際 という訳でね 「量子力学」ですよ SFに振り切ってきたんかな?とちょっと思ったんですが、何のことはない市川憂人さんお得意の特殊設定ミステリーでした だがしかーし! そこの特殊設定のところが、めちゃくちゃガチンコでハードSF陣営も真っ青 ハードSF陣営の概要知らんけど めちゃくちゃ勉強したんでしょうな それにもう地頭のレベルがちゃうんやろな さすが東大工学部出身 それにしても最近「量子力学」絡みの小説を立て続けに読んだな 流行ってるのかな? どれも面白かった そして「量子力学」もちょっと勉強せな!と思いました 今後、面白いミステリーを読むためには「量子力学」の知識が必須となる時代がすぐそこまで来ているのです! ってそんなわけないやろ!( ゚д゚ )クワッ!!

Posted byブクログ

2025/12/01

マリア&漣とは違うと知り期待半分で読み始め早速プロローグでつまづいた。同じ箇所を3回読んで理解してこの先大丈夫かと心配したが加速度的に面白くなって一気読みした。 なぜか懐かしく思ったのはソノラマ文庫を読んだときのワクワク感がしたから。SF小説でもありでもやはり秀逸な推理小説だった...

マリア&漣とは違うと知り期待半分で読み始め早速プロローグでつまづいた。同じ箇所を3回読んで理解してこの先大丈夫かと心配したが加速度的に面白くなって一気読みした。 なぜか懐かしく思ったのはソノラマ文庫を読んだときのワクワク感がしたから。SF小説でもありでもやはり秀逸な推理小説だった。 これはぜひアニメ化して欲しい。音声のついた3人のやり取りを見てみたい。

Posted byブクログ

2025/11/29

★5 量子論、AI、宇宙… 壮大なSFなのに人が身近に感じられる物語 #もつれ星は最果ての夢を見る ■あらすじ 量子コンピュータやAI開発が進んだ未来、量子テレポーテーション通信によって、宇宙の遠く離れた惑星同士の通信も可能になっていた。 宇宙開発のプログラマーである夜河零司...

★5 量子論、AI、宇宙… 壮大なSFなのに人が身近に感じられる物語 #もつれ星は最果ての夢を見る ■あらすじ 量子コンピュータやAI開発が進んだ未来、量子テレポーテーション通信によって、宇宙の遠く離れた惑星同士の通信も可能になっていた。 宇宙開発のプログラマーである夜河零司と宇宙船制御AIのディセンバーは、宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年も離れた惑星に近づいていた。夜河が惑星に着陸すると、コンペ参加者のメンバーが、銃殺されているのを発見する… ■きっと読みたくなるレビュー ★5 SF要素特盛ミステリーですね、量子論、AI、宇宙開発をふんだんに盛り込んだ作品です。 ミステリーが2割、SF(しかも結構ハード)が8割って感じですね。SF好きな人、理系な人、AIエンジニアあたりは絶対に読み逃せませんよ! まず推したいポイントは量子論ですね、例の「シュレーディンガーの猫」ってやつですよ。これを応用した量子テレポーテーション通信ができている前提の物語になっていて、夢の宇宙開発が実現できている。 小難しい理屈もリアリティを増してくれて、わくわくが止まんないですよね。まぁ正直ぜんぶを理解できてはいないですが、市川先生がこの作品を書き切ってやるぞっていう意気込みを感じましたね。 またAIについても興味深いんですよ。最近のSF、ミステリー、その他どんなエンタメ作品でも、AIと会話するってのは良くありますよね。本作でも主人公の夜河をはじめ人間たちは「宇宙船制御AI」なるものと会話をしながら物語も進行していくのですが既存作品とは、念の入れようが違います。 なんつっても、このAIとの会話がすげーおもろいのよ。仲悪いわけでも仲良いわけでもなく、お互いのことがよくわかっている関係性なんです。例えば漫才師の相方とか、社長と秘書とか、長年連れ添った夫婦とか、そんな感じで間柄に深みがあるんですよね~ さらにAIといっても全てが同じではないってのも凝ってる。理屈や説明がしっかりしてるから読み応えがあるし、最近はAIを使うのなんて当たり前の時代になってきたから、ふむふむと興味津々で読んじゃうんですよね。 そしてストーリーの魅力も十二分にあります。銃殺された死体を発見、その後新しいキャラクターが登場しつつ、事件が複雑化していきます。そして中盤あたりから危機感がさらに10倍くらいになるってのもエグイ。 もちろんミステリーとしても唸りましたね~、犯人、動機…というか価値観なのか。他にも大技やSF的なアプローチの驚きもしっかりある。そしてロジックの精度を高さが凄いし、そもそもやろうとしているころが好き。 もともと市川先生は理系ミステリー寄りだよねって思ってましたが、まさしく真骨頂ですね。本格ミステリー作家がSF領域で本領発揮するとこうなるという良い例ですね、力作でした。 ■ぜっさん推しポイント 大抵はこういった幻想的なSF作品は、未来や別世界の話と感じることが多い。しかし本作はやたら身近に感じるんです… やはり量子コンピュータやAIってのが、私たちの手の届く範囲に近づきつつあるんでしょうね。 特に近年、AIの発展はめざましく、将来的に人間の仕事が減ってしまうとも言われてますよね~。本作を読んでるとそんな恐怖に苛まれるんですが、同時に共存していく楽しさ、希望みたいなのも感じられました。

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2025/11/22

スケールが壮大な分、上下巻くらいのボリュームで読みたかったかも。 ただそれは量子もつれとかの話題が「三体」と被るから、つい三体レベルのスケール感を意識してしまっていたからな気もする。 でも三体は割とダラダラしてるイメージ(登場人物の過去を掘り下げる割には大して回収されないし、メイ...

スケールが壮大な分、上下巻くらいのボリュームで読みたかったかも。 ただそれは量子もつれとかの話題が「三体」と被るから、つい三体レベルのスケール感を意識してしまっていたからな気もする。 でも三体は割とダラダラしてるイメージ(登場人物の過去を掘り下げる割には大して回収されないし、メインストーリーにそこまで関係ない)があったので、本作くらいサクサク進むテンポ感が心地よい。 宇宙とか量子もつれとか、内容はゴリゴリのSFだけど、本筋はあくまでミステリー小説として殺人事件の謎に焦点があたり話が進むので、とても読みやすかった。 私は市川憂人先生が作るキャラクターが好きだけど、今作もディセンバーと零司のコンビが、マリアと蓮っぽさもあって楽しかった。 スケールが大きいし、キャラクターも立っているのでシリーズ物になりそうでもある。

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2025/11/14

 人類が宇宙を移動できるようになったSFな世界。  地球から十光年離れた人類が住める惑星で開拓をするというコンペに参加させられた零司。  相棒のAIディセンバーと降り立った惑星探索中に見つけたのは、銃殺された遺体だった。  いろんな理由からクローズドサークルとなった星域で行...

 人類が宇宙を移動できるようになったSFな世界。  地球から十光年離れた人類が住める惑星で開拓をするというコンペに参加させられた零司。  相棒のAIディセンバーと降り立った惑星探索中に見つけたのは、銃殺された遺体だった。  いろんな理由からクローズドサークルとなった星域で行われる殺人。  コンペ参加者の仕業なのか、見ず知らずの第三者の仕業なのか。  そもそもなぜ殺人事件は起きているのか。  宇宙開拓事業を舞台にしたミステリー。  正直、はじめの宇宙粒子やらなんやらがちんぷんかんぷんな文系の私。  ある程度の概要をつかんだものの全部を完璧に理解できたかは正直厳しい中、プロローグが終わり本編がスタート。  これは、読み終えてもわけがわからずに終わるのか?と思っていたら、本気で理解していなくてもめちゃくちゃ面白く感じるほどのミステリーだし冒険感があって楽しいなと思いました。  長い年月の宇宙旅に出るときに必要なものはもちろん移動手段である宇宙船や食料なのですが、惑星に到着しても年老いていないようにするために長い間眠っていられる冷凍保存装置や宇宙船を自動制御するためのAIが力を発揮するというのが面白いなと感じました。  そして、いろんな光の説明を聞いていろんなことを勝手に警戒しながら読むわけです。  宇宙船の性能に差があるとすれば、本当にコンペに参加してる人物たちは同じタイミングで惑星にたどりついたのか?とか、今のコンペ開催元の太陽系のコロニーや地球はどうなっているのかなどなど。  もしかするとそういうところに仕掛けがあるかもしれないとかいろいろと考えながら読んだのですが、見事に騙されました(笑)  最後のほうは私はちんぷんかんぷんな世界になったなとは思いつつも、それでも、この惑星で何が起きているのか!?と思いながら読む宇宙開拓的なミステリーは私との相性が良かったのかあれこれと勝手に想像が膨らんでめちゃくちゃ楽しかったです。  もちろん、結局あれは何だったのか?と私の中ではわからずに終わってしまう部分もあってすべてが私の中で一本の線につながったとは思いませんが、それでも読んでいて楽しく、ここまでのめりこんで読むのは久しぶりだなと感じたSFミステリー小説でした。

Posted byブクログ

2025/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もつれ星は最果ての夢を見る 市川憂人の長編ミステリー。宇宙とA Iをテーマにした壮大な作品。話の数10%は理解出来ない(笑)くらい専門用語が飛び交う作品だが、その一方で最後まで飽きる事なく読み進める事が出来た。単純にミステリーというだけではなく、ストーリーも独特で面白い。筆者は過去にも独創的な作品を発表しているが、今作では時間も空間も超えた、相談な物語が描かれている。 ネタバレになるかもしれないが、今作の犯人やトリックを受け入れる事が出来るかどうでこれからの僕の読者としての懐が決まる。当然、認めない事も素晴らしいし、認めたのなら更に多くの作品を許容出来る様になるだろう。(今作も"F''を超える衝撃ではなかったなぁ) 過去の宇宙で起きた殺人事件を土台に据えながら、宇宙開発が進む近未来で「開発競争」に参加した零司。彼の宇宙船に搭載されているのはどこか皮肉めいた高性能AIのディセンバー。後々明かされていくがディセンバーは「強いAI」と言われ、自我を持ち、嘘をつく事が出来き、あまつさえ人間を傷つける事も出来てしまう高性能AI。他のAIでは実現不可能な事もディセンバーなら容易く実行出来る。 こういった作品の場合、作中のルール設定と空気感がとても重要だが、今作はいずれも見事で破綻も殆どしていない。最後には零司とディセンバーの絆に心打たれる展開になる。 とある真実が打ち明けられて以降、作中でも触れられているが食事の問題や身体維持の問題等多少の疑問は残るが作品自体が宇宙の様に壮大で、ちっぽけな問題、些細な疑問は消し飛ぶ程の迫力がある。 時間の概念も飛び越えている為、かなり話が難しい。もう少し理解出来る頭脳が欲しい(笑)きっと理解が深くなれば更に楽しむ事が出来ただろう。

Posted byブクログ