見えない死神 の商品レビュー
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言葉がない。でも、敢えて。。。緩和ケア、この意味、思い違いでした。緩和ケアは最後どうなろうとも、早く始めてQOLを上げること。緩和治療して体力を維持することが何より大事。患者サポートセンター、地域包括支援センター、ケアマネ、医療相談員(医療ソーシャルワーカー)、訪問看護師、などなど。大変な状況になった時、何でも自分でやらなければならないことを改めて認識するとともに、これらの方々のチームに頼ることの大切さ。がんは、最初に発生した臓器に対応した特徴を持っている。ここ、再認識。
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著者は仕事柄、予備知識がおありで友人知人に医療関係者もいらっしゃるようだが、それでなお凄まじいご苦労をされている。 この先、自身や身内が罹患した際に果たして何ができるのか、本書が1つの礎となるのではないかと感じさせる一冊であった。
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原発不明がんという、希少かつ悪質な病で伴侶を亡くした書評家の発覚から看取るまでの半年の詳細な記録と、その喪失に向かい合う記録。「がん」という病の基礎知識、緩和ケアの現在、健康保険・介護保険の知識、現場の声、家族を亡くした喪失、精神腫瘍科という分野、希少がんセンターの存在まで詳しく...
原発不明がんという、希少かつ悪質な病で伴侶を亡くした書評家の発覚から看取るまでの半年の詳細な記録と、その喪失に向かい合う記録。「がん」という病の基礎知識、緩和ケアの現在、健康保険・介護保険の知識、現場の声、家族を亡くした喪失、精神腫瘍科という分野、希少がんセンターの存在まで詳しく広く語られている。最後の「かなしみとは自分が何かを愛した証である」という言葉が沁みる。
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図書館本。R7.12.21埼玉新聞の書評を読んでから、ずっと読みたいと思っていた本。予約してようやく順番が回ってきたので読んでみた。 ノンフィクションは久しぶりに読む。書評を読んでたからある程度予想はしていたけど、案の定感情移入してしまって読んでいて胸が苦しくて辛かった。 い...
図書館本。R7.12.21埼玉新聞の書評を読んでから、ずっと読みたいと思っていた本。予約してようやく順番が回ってきたので読んでみた。 ノンフィクションは久しぶりに読む。書評を読んでたからある程度予想はしていたけど、案の定感情移入してしまって読んでいて胸が苦しくて辛かった。 いつまでたっても病名が分からずただただ翻弄される様子や、不安に押しつぶされそうになる様子、急速に衰えていく保雄さんの様子、亡くなった後の巨大な喪失感などが物凄く詳細に丁寧に描写されているため、とにかく読んでいて辛い。 一気読みなどまず無理で少しずつ読んでたんだけど、返却日が迫ってきて予約待ちしている方もいたから返却日を伸ばすわけにもいかず、終盤は気合いの一気読み。とにかく体力使いました。 我が事のように読んじゃうから、ノンフィクションはたまに読むくらいでいいのかもしれない。 読み終えて思ったのは、確かに保雄さんは苦しい思いをしたかもしれないけど、最期は幸せな気持ちで亡くなったんじゃないかなと思う。亡くなった事をこんなにも悲しんでくれる人がいるというのは、とても幸せな事なのでは。こう言うと不謹慎なのかもしれないけど、私は少し羨ましいと思ってしまいました。 著者の心理描写や保雄さんの言動、医療関係者とのやりとり、原発不明がんについて等、物凄く詳細に丁寧に書かれている良著。おすすめします。 以下付箋貼った所(ネタバレ含みます) P43 ただ、これが間違っていたのだ。この段階で転移させていれば病変が見つかり、この後の状況は一変したかもしれないと考えずにはいられず、悔しくて苦しい。彼の命を救えた、あるいは延命できた可能性が少しでもあったのは、間違いなくこの瞬間だった。 P59 それより何より、病名がなんだか知りたい。このときには、どんな最悪な病名でも知りたい、わかりたいと言う気持ちの方が強くなっていた。宙ぶらりんは、ただ、ただ苦しかった。 P82 「がん」とは悪性腫瘍の総称であり、骨や筋肉にできる「肉腫」や血液やリンパ節のがんと言われる「白血病」や「悪性リンパ腫」なども含まれる。その中で、漢字の「癌」は、肺や胃など臓器の上皮細胞(粘膜など)から生まれた悪性腫瘍を指している。ひらがなの「がん」と漢字の「癌」では意味が異なることをまず理解してほしい、という。 私はこんな初歩的なことすら自分が全く知らなかったことに驚いた。 P95 許しがたい失態 P143 最後にたどり着く思いは、看取りのことだ。これがまったく想像できない。本当に、最後の最後の瞬間まで私は彼が死ぬことを想像できなかった。いま私の目の前にいて会話している保雄が「死ぬ」と言う未来が、どうしても見えないのだ。 P173 友人たちに、骨が当たる痛みのことを相談すると、誰もが思いついたのはドーナツ型の座布団だ。なんとなく体が楽になりそうな気がして、良かれと思って勧める人が多いのだと思う。だがこういう場合は絶対に使ってはいけないと、訪看から聞いて初めて知った。体重が輪の部分にかかり、空洞になっている丸い部分がうっ血して、褥瘡が悪化するのだそうだ。指先に輪ゴムをきつく巻いたときのことを想像してみて、と聞いてなるほどと思った。 P232 一般的な抗がん剤は例えるならば偽物の栄養のようなものだ。がんは栄養をたくさん吸収してどんどん大きくなっていく。抗がん剤を点滴したり内服したりして体にばらまくことで、がんがその偽物の栄養を吸収し、ダメージを受けるのだ。 P295 関西と関東では火葬後に残すお骨の量が違うのを知ったのは、義父が亡くなった時だ。神戸では両手で包めるほどの小さな骨壺に主な遺骨だけを収めて遺族に渡し、あとは残していくと知って、少しショックを受けた。 P296 家財道具一式の処分もお願いしたが、「仏壇の魂抜き」だけは済ませておいてくれという。菩提寺のご住職の力を借り、魂抜きを終えた仏壇が家から運び出された時、思いもかけない感情が湧き上がって私は号泣してしまった。 P325 がんは、最初に発生した臓器に対応した特徴を持っています。そのため、どこの臓器から生まれたか(=原発部位)を調べることが、がんの治療方針を決定する上では非常に大切です。 例えば肝臓にがんが見つかったからといって、必ずしも肝臓がんの治療をするわけではないのです。もともと肝臓から生まれたがんであれば肝臓がんですが、胃から生まれたがんが肝臓に転移した場合には胃がんの治療を選択しないといけません。原発部位がどこかを診断できないと、治療方針は決められないのです。
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一気読み。愛する人が原発不明がんにかかり、あっという間に、最期の日々へ。病院ではわからない、治せない病もある。わからなかったときに3ヶ月検査漬けになることもある。
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ある日ジムで腹痛で倒れて病院に入院した夫。検査を重ねても原因は特定できず、状態だけが悪くなっていく。やがて告げられたのは「原発不明がん」という希少がんではないかということと、夫に残された時間が短いということ。発病から亡くなるまでの160日間の夫婦の闘病の記録と、夫の死後著者が「原発不明がん」について調べた情報をまとめたノンフィクション。 思い当たる予兆もなく、健康に過ごしていた家族が突然倒れてあっという間に状況を悪化させ亡くなる。誰にでも起こり得るけれど想像もできない事態。コロナ禍で面会もままならず、入院した病院の対応にも不信感が募る。著者の気持ちを思うととても苦しい。 ノンフィクションを普段読まないので正直内容の半分も理解できているかわからないのだが、それでも色々と印象に残ったことがあった。以下に該当箇所を引用しておく。 「がん」とは悪性腫瘍の総称であり、骨や筋肉にできる「肉腫」や血液やリンパ節のがんといわれる「白血病」や「悪性リンパ腫」なども含まれる。その中で、漢字の「癌」は、肺や胃など臓器の上皮細胞(粘膜など)から生まれた悪性腫瘍を指している。ひらがなの「がん」と漢字の「癌」では意味が異なることをまず理解しておいてほしい、という。 私はこんな初歩的なことすら自分がまったく知らなかったことに驚いた。 (第一部第二章 診断と転院) つまり「原発部位がわからない」という共通性によってひとくくりにされた病名の「原発不明がん」は、種類が多岐に渡り、決まった治療方法はない、ということなのだ。(第三部第三章 原発不明がんとは何か)
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ノンフィクションの話を読むのは初めての体験でした。壮絶、そして作者の感情がダイレクトに流れ込んできて苦しくなる。 前半の部分は作者を追体験していて感情移入して話に入り込んでいける。コロナ禍当時の混乱をありありと感じられて苦しい。 がんの闘病という人生で経験したことのないことにぶち...
ノンフィクションの話を読むのは初めての体験でした。壮絶、そして作者の感情がダイレクトに流れ込んできて苦しくなる。 前半の部分は作者を追体験していて感情移入して話に入り込んでいける。コロナ禍当時の混乱をありありと感じられて苦しい。 がんの闘病という人生で経験したことのないことにぶち当たった患者と家族の後悔がすごくよくわかった。 そして、この本の要は終わりにある夫の闘病をそれぞれの関わりのあった医療従事者たちにインタビューし自分なりの感情の落としどころを探していく姿は非常に精神的にタフだと感じた。 この一冊を読んだことが自分の人生の役にたつ。そんな時がくるかもしれない。そう思える一冊だった
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東えりかさんの夫の保雄さんの約160日間の闘病の記録。医療関係者への取材も行ったノンフィクションです。 読者の私は「がん」と「癌」の違いも知りませんでした。そして原発不明がんの恐ろしさを初めて知りました。 原因不明の激しい腹痛から3か月近く入院し、検査を重ねても病名が分からず、次々と痛みと苦しみを伴う不調が現れる。なのに検査と対処療法のみで治療ができない状態が続く······。コロナ禍のためそんな夫との面会もままならず、どうすることもできずただ待つしかなかったえりかさんの恐怖は計り知れないものだったと思います。その後、転院先での原発不明がんという宣告。信じられない思いしかなかったと思います。 この本では、 ・信頼できる病院を見つける大切さ ・大切な話は一人では聞かないこと ・がん治療が終わったあとの行き先を見つけ ておくこと ・介護保険の申請は早めにすること ・介護スタッフの知識を教えてもらうこと ・介護用品についての考え方を改める ・看護する人の感情をはき出せる場所を見つ けておくこと などが大切だと分かりました。いきなりがんと向き合うことになったときに、こういうことを知っておくことで助かることは、多いと思いました。 自宅に戻れた後のある日、えりかさんと保雄さんが美しい夕焼けを一緒に見ていた場面は、たまらなかったです。彼が18日間穏やかな心持ちで過ごせたことは、本当によかったと思いました。その分、えりかさんがどれ程気持ちを奮い立たせて頑張ったのかを思うと、胸が一杯になりました。どんどん進む病状とえりかさんの気持ちの揺れが、この病気の怖さを教えてくれました。 保雄さんを見送ったあとの喪失感を抱えながらも、知りたいという気持ちを行動に移したことも、すごいと思いました。 東えりかさんがこの本で伝えたかったことが多くの方に伝わりますように。 最後になりましたが、 東保雄さんのご冥福をお祈りいたします。
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5ヶ月で亡くなるの恐ろしい病気だ。自分を責めないでほしい。 がんと癌で意味が違うの知らなかった。 1つ目の病院は手紙もなく書留で現金だけ送付して怖い。 葬儀の人声掛けして凄いなーと思ったけど最後の所でえっとなった。 奥屋医師から強く叱責されたとあったけど怒るのも大変だよなと思った。 解説の下山医師がT医師のことを庇っていて(?)優しかった。医療従事者尊敬する。
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この手の本の読後は日々を大切に生きようと思うのだが、おおかた、しばらくすると忘れてしまい、また日々流されてしまいます。 毎年、人間ドッグを受けていますが、そうした検査でが発見できず、わずか半年あまりで命をおとしてしまう「原発不明がん」という病気の怖さのリアルが見事に描かれていま...
この手の本の読後は日々を大切に生きようと思うのだが、おおかた、しばらくすると忘れてしまい、また日々流されてしまいます。 毎年、人間ドッグを受けていますが、そうした検査でが発見できず、わずか半年あまりで命をおとしてしまう「原発不明がん」という病気の怖さのリアルが見事に描かれていました。 万一のために「駒込病院」を覚えておこうと思います。
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