三頭の蝶の道 の商品レビュー
モデルとなった3人、瀬戸内寂聴しか知らなかった。 この人は誰?と検索しながら読み進める、今の時代だからのスタイルだな。 あの人より先に死ねない、作家ならではの葛藤であり、愉悦でもある。寂聴さんが亡くなってようやく仕上がった作品とも言える。 女流作家と揶揄される時代から、現代にい...
モデルとなった3人、瀬戸内寂聴しか知らなかった。 この人は誰?と検索しながら読み進める、今の時代だからのスタイルだな。 あの人より先に死ねない、作家ならではの葛藤であり、愉悦でもある。寂聴さんが亡くなってようやく仕上がった作品とも言える。 女流作家と揶揄される時代から、現代にいたるまで女性独特の戦いは続いているのである。
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山田詠美だからかけたというか、書くのを許されてる空気感というか、なんかそんな感じでその世代の人たちをよく知らなくても面白かった。いい意味でドラマみたいで。
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初読。図書館。山田詠美さんはしばらくご無沙汰していたが、「女流作家」というキーワードに惹かれて手に取った。女性の作家が下に見られていた時代に、各々のやり方で書き続けてきた作家たちの連帯のような友情のような嫉妬のような関係性に、失われつつあるものを感じた。「女流」という名称が廃れていくとともに、失ったものもあれば、新しく得たものもあるのだろうが、山田さんはその境目から両方の世界を見ることができた、ラッキーなヒトなんだろうな。
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まずは蝶を一頭と読むことから学ぶ。エイミーの作品はいつも賢くなれる。 自分の心のままに生きてきた3人の女性作家。 それぞれの個性を殺さずに、周りの編集者や伴侶に恵まれて素晴らしい作品を描けた、その時代の香りをすごく感じた。全く知らない世界を覗けた。 文学作品は読んできてないか...
まずは蝶を一頭と読むことから学ぶ。エイミーの作品はいつも賢くなれる。 自分の心のままに生きてきた3人の女性作家。 それぞれの個性を殺さずに、周りの編集者や伴侶に恵まれて素晴らしい作品を描けた、その時代の香りをすごく感じた。全く知らない世界を覗けた。 文学作品は読んできてないから、これをきっかけに手を出してみようかな。何を感じるか。
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昭和の香りがするような… 詠美先生の過ごしてきた当時の文壇と呼ばれる世界の生きづらさや人間関係などりあるすきて魔窟を恐るおそる覗き込んでいるようで落ち着かない。何に対してなのかわからず恥ずかしくなるほど。
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ノンフィクションを読んでいると錯覚するようなリアリティのある作品。 文学史に名を残すようか女流作家というと、人々は誰を思い出すのだろうか。 今とは違う。「女流作家」がいた、その時代が克明に描かれている。 今は様々な媒体で誰でも。気軽に小説を書くことができる。しかし「女流作家」は文学に命を懸けた女性たちだ、と思う。文学を愛し、書くことに情熱を捧げる。そこまでできる作家がどれほどいるだろうか、そう思い知らされるような作品だと思いました。
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