みんななにかに縋りたい の商品レビュー

香坂鮪(著者)

2025/11/22

プロローグから孤島のミステリー感誰か殺されるぞ！の出だし。他と少し違うのが集められた人がみな依存症の克服回復を願うってところ。依存症もいろいろある。詳しく書かれててそこがミステリーより深読みした。

2025/11/20

シリーズものの2作目と知らず、こっちから読んでしまった。
ミステリーの内容よりも依存症回復プログラムを登場人物と一緒に受けている感覚になって、依存症について考えさせられた。

2025/11/15

あらすじはとても好みだったが、物語が淡々と進み盛り上がりにかけ、トリックにこだわりすぎてる感じがあり、しかもよくわからなかったのが残念だった

2025/11/11

様々な依存性の方々が　孤島で再生プロジェクトに臨む
しかし依存から脱却する為に島を訪れたのに
次々と人が亡くなって行く！自殺、事故、他殺？
それぞれの依存性が他者に与える影響？
事件の真相も大事だが！
何に縋って生きてしまっているか？まだ縋り続けてしまうのか？　
読後も自分にも問われるテーマがのし掛かる？

2025/11/13

※辛口に見せかけた激励文（？？？）
前作があまりにミステリスキーホイホイだったので、多分次作も買っちゃいますわ〜って思ってたんですが、案の定ホイホイされました。すごい！

変わったタイトル◎
孤島の別荘で行われるイベント設定◎
初日の殺人事件が密室◎
シンプルな間取り図◎
覚えやすすぎる登場人物◎

とくに最後の登場人物の名前。これがとても良い。
例えば、

糖尿病の男性が佐藤太（砂糖&ぽっちゃり）
自称依存の少女が木津川翔子（きづがわ＝きず）
ギャンブル依存の青年が馬場カケル（競馬&カケごと）
ゲーム依存の少年が麻生遊馬（あそう＝遊ぶ、名前に遊の感じ）

これは素晴らしい。
私、ミステリのキャラ名はその人物のキャラクタ性を表していればいるほどいいと思っているので、このネーミングは最高。

古い慣習に縛られた村の有力者の息子達の名前が、上から一郎・次郎・三郎だった時なんて、あ〜〜最高〜〜〜名前暗記する労力割いてくれて最高〜〜〜ってなって最高ですよね。

閑話休題。

前作に引き続き「お膳立てが最高すぎる」、で二作目にして定評のある香坂作品（私界隈）。
やっぱり、文章の粗さが随所で気になるんだよな〜〜〜〜〜。その言い回し、ちょっと不自然じゃね？がやっぱり今作も多少ある。

でも、前作で気になりまくった「今誰がしゃべってます？」現象が嬉しいことに無くなってたし、名前の効果もあって容疑者達のキャラもかなり立ちまくってたし、読み物としては前作に比べるとかなり良くなった気もする。

んだけど。

肝心のミステリ部分の描写がな〜〜結構グロい筈なのに、あんまり怖くない。何でかっていうのもよく分からない。私の耐性の問題ではないと思う。筆力…かな…（小声

あと、ホームズ役とワトソン役があんまり魅力的に感じられないのも残念。特にホームズ、煮え切らない言い方が多くてちょっと消化不良。
最後の犯人指摘に関しては、前作が吊し上げスタイルで犯人がちょっと可哀想だったんですが、今作ではホームズとワトソンと犯人の３人しかいない空間でやってたのが優しかった。欲を言えば皆を集めて〜して欲しかったけど、今回の容疑者達の特性を考慮するとね、その優しさ必要だよね、うん。

あと思ったこと。

凶器、ソレで良くなかった？？
だめ？？

前作に続いてホームズ役にあまり魅力を感じられないから、別のシリーズで作品読んでみたいな。舞台設定を高校とか大学にしてくれたら違和感減る気がする。なんか文章全体から青さを感じるし。ホームズ役がもう少しキャラ立ってくれたら、この作家さん、もうちょいクる気がする。

何度でも書くんだけど、新人作家が書店で本を買わせるって大変だと思うんですよ（誰目線やねんって感じですみません）

ネームバリューもない。
面白さの担保もない。

そこをタイトルや内容紹介や図面だけで買わせるって、才能だと思うんですよ。その力はすごい持った作家さんだから、今後化けていくことにほんとに期待してる。めちゃくちゃヒットする作品書いてくれたら、「いや私はだいぶ初期から目を付けてたよ」ってドヤれるじゃん。どやらせてくれ〜〜〜

2025/11/11

本格ミステリーと本格ミステリーの間に読むのに丁度良さそうな具合。トリックは分かりにくかったけど、動機や登場人物の関係性は納得がいった。誰が犯人なの？と入り込める感じも良かった。トリックがわかりにくかったので星★★。

2025/11/17

19冊目 / 2025年

後半の探偵ごっこ感があまり好みじゃなかった〜
痛々しい描写がずっとあって、ひぃぃとなってた

2025/11/01

前作にも登場した桜子が探偵の役割を担いながら、事件解明に向けて話が進んでいった。事件、密室、探偵というありがちな設定であるからこそ、ある種のエンタメとして消化した上で楽しむことができた。
依存症という精神的な問題が題材となっているため、人間関係や好意の方向などに注目しながら読み進めることが楽しかった。
精神科医でありながらコーヒーに依存している誠司が怪しいと踏んでいたが、仕事に直向きな姿勢であったり患者同士の関係に気付けない、天然さからくるものなのかと納得した＾面白かった！

2025/10/31

『シリーズ化しそうなイヤミス作品』

恋愛依存、ゲーム依存、甘味依存、自傷依存、薬依存・・・。様々な依存症患者が、回復プログラムとして孤島で療養している最中に事件が起こる、いわゆるクローズドサークルの孤島館ミステリである。

前作「どうせそろそろ死ぬんだし」にも登場したシェフ・桜子の視点から本作は描かれる。前作は叙述トリックを駆使した館ミステリであったが、精神科医が登場する点など設定は前作と似ているところも多い。しかし、今作は前作よりもなかなか猟奇的だ。

皆が依存症患者で精神的に追い詰められていき、なにかに縋りたい状況。この異常とも言える環境の中で、犯人のとった行動は完全に悪と断罪できるのか。読後は少し気分が晴れない、イヤミスとも言える本格ミステリである。

2025/10/21

依存症の人たちは素直で、愛情深くて、深すぎて、執着してしまう。その加減ができなくて、愛を受け入れ、与えすぎてしまう。

普通に暮らしている私たちも、知らない間に何かに依存し、縋っているのかもしれないと思った。

推理やトリックは想像しにくかったです…。