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スピーチ の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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2025/11/27

目に黒テープを貼られた女性の遺体が発見され、8年前の事件との関連の有無も示唆される。 犯人を追う個性的な刑事たちの犯人に迫る様子と、歪んだ愛情を持つ母親の手記で話が進む。 予測がつかない展開を楽しめたけど、それぞれが抱える心の闇がしんどいなと思った。

Posted byブクログ

2025/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある母親の視点で綴られる手記パートと、異色の経歴をもつ緑川ミキ警部補と組む、新人刑事・天道環奈の視点で語られる捜査パートから構成されている。 途中まではあるあるだなと思っていたが、真犯人の正体にはびっくりした。 思ったことをうっかり口に出してしまう環奈は刑事向きではないように思え、彼女視点の部分はもどかしい。 一方、緑川も、彼らが属する東雲班の他の面子もくせ者揃いなので、これ一作ではもったいない。シリーズ化あるかな。

Posted byブクログ

2025/11/19

歪んで歪み過ぎてる母親の愛情?が……………… 川岸で見つかった女性の遺体。そこから話は…………… 最後まで犯人は……………… まあ誰もが自分に都合のいい想い、考え持ってはいるが 行動に移す!移さない!で分かれ目が待っている。。。 イヤミス………………お久しぶりでした^_^

Posted byブクログ

2025/11/19

札幌の豊平川付近で目に黒い粘着テープを貼られた20代から40代の女性の遺体が見つかります。 札幌の澄川警察署刑事第一課の天道環奈36歳は緑川ミキ警部補らと捜査にあたります。 遺体はスーパーにパートで勤めていた主婦、三好則美37歳だと判明します。 八年前に江別であった殺人事件も...

札幌の豊平川付近で目に黒い粘着テープを貼られた20代から40代の女性の遺体が見つかります。 札幌の澄川警察署刑事第一課の天道環奈36歳は緑川ミキ警部補らと捜査にあたります。 遺体はスーパーにパートで勤めていた主婦、三好則美37歳だと判明します。 八年前に江別であった殺人事件も被害者の大手保険会社社員の塩入麻耶23歳の遺体の目に黒い粘着テープが貼られていたことから、同一犯か模倣犯という見方が警察署内で強まります。 一方、犯人の母親が書いたと思われる手記が同時進行で作中に出てきます。 手記は本当に犯人の母親が書いたものなのか…? それとも他に犯人がどこかにいるのか…? 事件は二転三転し、新たな殺人事件まで起こり容疑者は一体誰なのかわからなくなっていきます。 話の回転も中盤まではとても面白くスリリングでした。 星5つにしようと思いました。 中盤までは。 ただ最後に真犯人やその動機がわかったとき、とてもやるせない思いがしました。 物凄い疲労感を感じました。 なので、星はひとつ減らして4つにします。

Posted byブクログ

2025/11/18
  • ネタバレ

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・どんでん返しは予想の斜め上だった。 ・結局上司の心の中が読めなかった。 ・上司の子供の死と今の上司の性格との  つながりが不明だった。

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2025/11/13

まさきとしかさんの初読み。 凄くいい内容でした。 家族ミステリー。先が読めない展開も良かったのですが、登場人物のそれぞれの"物の見方"が違う点が非常に良かったと思います。個人的に好感が持てる作品でした。「幻冬舎」さんから出てるミステリーは、読みごたえのある作...

まさきとしかさんの初読み。 凄くいい内容でした。 家族ミステリー。先が読めない展開も良かったのですが、登場人物のそれぞれの"物の見方"が違う点が非常に良かったと思います。個人的に好感が持てる作品でした。「幻冬舎」さんから出てるミステリーは、読みごたえのある作品が多いように感じます。

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2025/11/09

『スピーチ』ねぇ… はい、まさきとしかさんである どうやら母と子を描くというのがまさきとしかさんの得意技らしい そして変人刑事とちょっぴり足手まといのバディというのも得意技らしい ちなみにわいの小学生のときの得意技は投げっぱなしジャーマンスープレックスin市民プールである 水の...

『スピーチ』ねぇ… はい、まさきとしかさんである どうやら母と子を描くというのがまさきとしかさんの得意技らしい そして変人刑事とちょっぴり足手まといのバディというのも得意技らしい ちなみにわいの小学生のときの得意技は投げっぱなしジャーマンスープレックスin市民プールである 水の浮力を利用して貴之を持ち上げるのだ ちなみ貴之は今学校の先生をしている 個人情報保護法! 話を戻す それにしても、人物造形がエグい 新米刑事環奈がマジ使えん 「なんでも聞くんじゃねーよ!」と思わず説教したくなる 「少しは自分で考えなさいよ」と 正直職場にたまにいる困ったちゃんだ ほんとに何でも聞いてくる人いるよね いや、言った 確かに言ったよ「なんでも聞いてね〜」って それはもう爽やかに言った ただせいぜい2回よ それ以上はもうつらいのよ どうなんだろうね わいなんかなんでも聞いてくるのは、ただの責任逃れじゃね?とか思っちゃうのよね つかもう、違うのよ マジでどうでもいいこと聞いてくるのって、相手の時間も奪ってるってことに気付いてほしいのよ しかも君の何倍も仕事できる人の時間を浪費させてるのよ!と説教したい そして大した成長も見せずにふわっと終わった シリーズで続くのかな〜? だとしたら次作はもうちょっと環奈に頑張ってほしいな〜

Posted byブクログ

2025/11/06

札幌豊平川の河川敷で黒い粘着テープで両目を塞がれた女性の遺体が発見された。8年前、江別市で起きた未解決の殺人事件との類似性が疑われた。警察の捜査と並行して殺人犯の母親の手記が挟み込まれながら展開していく。母親の歪な愛情それが子供の心へ刷り込まれていく。いろいろと振り回されながら、...

札幌豊平川の河川敷で黒い粘着テープで両目を塞がれた女性の遺体が発見された。8年前、江別市で起きた未解決の殺人事件との類似性が疑われた。警察の捜査と並行して殺人犯の母親の手記が挟み込まれながら展開していく。母親の歪な愛情それが子供の心へ刷り込まれていく。いろいろと振り回されながら、二転三転していく。まさに母親に読者も翻弄させられる。エピローグがダークさを際立たせて心がざわつく。

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2025/11/05

Amazonの紹介より 川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。 殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。 札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 〝寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い...

Amazonの紹介より 川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。 殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。 札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 〝寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い粘着テープで両目を塞がれた物言わぬ彼女に、 あの夜、一体何があったのか。 飲み会帰りかもしれない、不倫をしていたのかもしれない、 夫もパート仲間も、本当の彼女のことを何もしらない。しかし─ 。 人には誰にも〝言い分〞がある。被害者にも─ 犯人にも。 川岸で発見された女性の遺体を発見したのを皮切りに、蘇る過去の類似事件と怪しい人物。そしてご近所トラブルや母親の手記など、様々なものが絡み合っていく展開は、どうなっていくんだろうといったワクワク感があったりして楽しめました。 随所には、母親の手記として、息子が犯罪を犯したときの心情やどのようにして犯罪を隠蔽していくのかといった日記が綴られているのですが、もう犯人わかっちゃうじゃんといったツッコミを入れたくなります。 ところが、そこには隠された真実が潜んでいて驚きました。犯人は息子。それを隠そうと奔走する母親。母親の心情は、子に対する愛情が故の歪みや真っすぐさもあるのですが、今迄の人生を知るにつれて、なんともやりきれない気持ちだなと思いました。 これで終わるかと思ったら、まだ続きがあって、さらに二転三転していく展開があるので、飽きさせません。 題名の「スピーチ」ですが、おそらく独白という意味をこめたもので、所々に色んな人物の独白が登場します。 どのように歩み、どのように悩んできたのか、わかってくるのですが、人には言えない悩みが蔓延っていて、みんな必死で生きているんだなと思いました。 自分にとっては正常で、必死に頑張っているのに、解ってもらえないという現実は、なかなか心に苦しく映りましたが、何か他に方法はなかったのか、あの時別の道を通っていればと思うと、なかなか複雑だなと思ってしまいました。 親と子、それぞれが抱える嫉妬や後悔に、育てることや意思疎通の難しさを感じましたし、愛情の奥深さや複雑さを感じました。 最後の最後まで、予想もしなかった事実が明らかになっていくので、緊張感もありつつ、最後まで楽しめました。

Posted byブクログ

2025/11/03

デビュー作から追い続けているまさきとしかさん。 2020年刊行の『あの日、君は何をした』で心掴まれたが本作も読み応え十分。 三件の殺人事件が発生、殺人犯の母の手記が合間に挟まれる事で、犯人が予想可能な状態で物語は進んでいく。 真実を追い求め地道な捜査を続ける二人の女性刑事から...

デビュー作から追い続けているまさきとしかさん。 2020年刊行の『あの日、君は何をした』で心掴まれたが本作も読み応え十分。 三件の殺人事件が発生、殺人犯の母の手記が合間に挟まれる事で、犯人が予想可能な状態で物語は進んでいく。 真実を追い求め地道な捜査を続ける二人の女性刑事から目が離せない。 完璧なミスリードにまんまと騙され、タイトルの意味を知った瞬間やるせなさが募る。 犯人の心情を全く理解出来ないわけではないけれど、犯した罪の重さを想うと同情の余地はない。 母子の凄まじいまでの愛憎を描き切った渾身のまさきミステリー。

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