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真犯人はこの列車のなかにいる の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2025/11/16

『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の 著者最新刊! 伏線だらけの謎解きミステリー 豪華列車で起きた連続殺人。 容疑者は乗客全員。 ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4...

『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の 著者最新刊! 伏線だらけの謎解きミステリー 豪華列車で起きた連続殺人。 容疑者は乗客全員。 ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれていて、ぼくは肩身の狭い思いだったが、そのうちの一人が旅の最中、殺害されてしまう。作家陣はもちろん、一般客も誰もが怪しく、何やら秘密を抱えていそうななか、やがて次なる殺人が起こり……。 正直、読むのがすごく大変だった。前回の「僕の家族はみんな誰かを殺してる」は、サクサク読めた気がしたんだけど、今回はかなり苦労した。なんだろう。たぶん、文章とかは変わってないはずなのに、なんでか苦労して、まだ今月はこれしか読めてない。2週間以上かかった。 前回は雪山だったけど、今回は豪華列車で行く灼熱の砂漠。なんだかすごいメンバーと一緒に旅することになった。有名な作家を読んでのファンとの交流会。その中で起きる事件。動機がある人物はたくさんいて、もちろん主人公であるアーネストもその中にいる。 確かに、この話を読めてるってことは、アーネストは犯人でも被害者でもなかったということだ。だけど、なんだろうなぁ。その「名探偵役」ってのが、なんだか鼻につく。確か、前回も同じような感じで、ミステリー小説を書くための指南書的な本を書いてるってかんじだったけど、今回は前回の事件を小説にしたらヒットした作家枠だからなのか、なんだか回りくどいというか、うーん、分かったから先に進もうか。みたいなところがあって、読むのが苦痛だった。 ジュリエットの助言も無視して、探偵ごっこに熱を入れて、そしてプロポーズもうまくいかなかった。選択をミスることは、人生の中でも多々あることだとは思うけど、なんだかイラッとさせる感じがしてダメだった。なぜ、この豪華列車の旅に参加できたのか。その理由が結構エグかった。 もし、次回作が出てもたぶん読まないと思う反面、この感情をすっかり忘れて「新作か!なんか面白そうなあらすじだな」って思って読んでしまうだろう自分もいる。雪山、列車と来たから次は孤島か山奥の山荘かな? 2024.11.16 読了

Posted byブクログ

2025/11/09

僕は語り手だから犯人じゃないよ、なんて一人称の地の文でなくて登場人物との会話で言ってしまうアーネストが主人公の第二弾。 「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」に比べるとインパクトが少なめのタイトルでしたが、中身はアーネストの独特の語り口が相変わらずで読みやすい。 あれやこれやの描...

僕は語り手だから犯人じゃないよ、なんて一人称の地の文でなくて登場人物との会話で言ってしまうアーネストが主人公の第二弾。 「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」に比べるとインパクトが少なめのタイトルでしたが、中身はアーネストの独特の語り口が相変わらずで読みやすい。 あれやこれやの描写があっちやこっちに繋がってたのか。と沢山張られた伏線。 海外小説である以上仕方ないですが、アナグラムは解くのが難しいですね。 文中でも触れられていますが、昨今のミステリーは、前回の事件がトラウマになったり、悩みを引き摺ったりしているのが海外でも日本のものでも見られて興味深いです。 確かに、ホームズや名探偵コナンは沢山の殺人事件に出くわしてメンタルやられてないので、強靭ですね。

Posted byブクログ

2025/11/07

豪華列車にのる駆け出しのミステリー作家が… という事で、ミステリーの処方等色々な蘊蓄を披露してくれる。折々にミステリーの蘊蓄を披露してくれるが、私はそのたびに熱中して読むのに水をさされる。私にはちょっと合わなかった。

Posted byブクログ

2025/11/05

私はミステリを読んでも、この流れだとこの人が犯人だろうみたいな当て方しかできないんだけど、今回は珍しくちゃんと推理した結果序盤の方で犯人を当てることができた。 ヒントがかなりわかりやすく散りばめられてたと思う。 犯人がわかってしまったとしても、予想してなかった展開や謎が他にもいく...

私はミステリを読んでも、この流れだとこの人が犯人だろうみたいな当て方しかできないんだけど、今回は珍しくちゃんと推理した結果序盤の方で犯人を当てることができた。 ヒントがかなりわかりやすく散りばめられてたと思う。 犯人がわかってしまったとしても、予想してなかった展開や謎が他にもいくつかあったりして最後まで楽しく読めた。 前作『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』はかなり独特な語り口だったので、今回も覚悟して読んだけど、前作よりはだいぶ癖が抑えられていて読みやすくなったような気がした。笑える場面もちょこちょこあった。 終わり方も好きだったし、次回作が出たら読みたいな。

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2025/10/29

オーストラリア大陸縦断豪華特急『ザ・ガン』。オリエント急行とナイル殺人事件を合わせたような舞台。今回もアーネストの一人称で語られるミステリの挑戦状を楽しめる。エピローグまで気を抜けないのでお楽しみに。 #読書好きな人と繋がりたい #ミステリの秋2025

Posted byブクログ

2025/10/26

フェアな語り手を自称する主人公(一人称)が、親切にも犯人の名前が何回記述されるかを明かしてくれます!ギミックミステリ好きはそれだけでニヤニヤしちゃいますよね(^^) 推理小説において作家と読者はワンチーム、ひとつの真相に向かうチームメイトだよ〜という記述があるけれど、ミステリ好き...

フェアな語り手を自称する主人公(一人称)が、親切にも犯人の名前が何回記述されるかを明かしてくれます!ギミックミステリ好きはそれだけでニヤニヤしちゃいますよね(^^) 推理小説において作家と読者はワンチーム、ひとつの真相に向かうチームメイトだよ〜という記述があるけれど、ミステリ好き読者としては当然額面通り受け取れない。そう、今作もホスピタリティ抜群の作者にまんまとおもてなしされました。面白かった!!

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2025/10/15

 読んだひとをほほ笑ましくさせる独創性と広げた大風呂敷が綺麗に畳まれていく快感がありました。本作は前作『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』から続くシリーズの第二作目に当たります。  実は前作を未読のまま読みはじめたのですが、読んでいないからと言って、楽しめない、というわけではまっ...

 読んだひとをほほ笑ましくさせる独創性と広げた大風呂敷が綺麗に畳まれていく快感がありました。本作は前作『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』から続くシリーズの第二作目に当たります。  実は前作を未読のまま読みはじめたのですが、読んでいないからと言って、楽しめない、というわけではまったくなく(それでもやはり先に読んでおいたほうが良い側面はあると思いますが)、ラストまで遊び心に満ちていて嬉しくなるような読書体験でした。『こんなミステリが読みたかった!』という気持ちになるひとも多いのではないでしょうか。 『信頼できる語り手』が語る、作家たちが乗り合わせる豪華列車での殺人事件の結末は。現代的なツールが謎解きの中で重要な要素を担っているのも印象的でした。作品の構造自体で遊ぶ作品が好きな方には特におすすめです!(翻訳のことはあまり分からないのですが、これ翻訳者の方、めちゃくちゃ大変だったのではなんてことまで思わず考えてしまいました)

Posted byブクログ

2025/10/14

主人公の一人称視点で語られる、思わずくすりと笑える軽妙なやり取りが魅力。それぞれに専門分野を持つ作家が登場することで、物語が膨らんでいく。 物語は独立しているが、前作を回想するシーンがところどころあるので前作を先に読むことが推奨される。

Posted byブクログ

2025/10/11

アーネスト・カニンガム・シリーズの二作目。前作の 『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の続編とは知らず、こちらの作品から読んでしまいましたが、一作目の大きなネタバレはないので、この作品からでも楽しめました。 主人公のアーネストが"信頼なる語り手"として、あらゆ...

アーネスト・カニンガム・シリーズの二作目。前作の 『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』の続編とは知らず、こちらの作品から読んでしまいましたが、一作目の大きなネタバレはないので、この作品からでも楽しめました。 主人公のアーネストが"信頼なる語り手"として、あらゆる場面で感じたことや思ったことを饒舌に語りながら事件の謎を解いていきます。 物語の後半の謎解きはとても面白く、これぞ王道の謎解きだと感じましたが、アーネストの語りが個人的にあまり好みでなく…。ユーモアがあり、物語全体がわかりやすく説明されているため、読みやすくはありましたが、イマイチ物語に入り込めなかった作品でした。

Posted byブクログ

2025/10/09

これを読む人はまず、1作目の「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」を読むことをオススメする。 何故ならこの本は、1作目の主人公が語り手として進行していくが、ちょいちょい1作目のネタバレ(犯人に直接は関係ない部分だが)が挟まれてくるから。 本当に本当にそれが腹立たしくて、シリーズで...

これを読む人はまず、1作目の「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」を読むことをオススメする。 何故ならこの本は、1作目の主人公が語り手として進行していくが、ちょいちょい1作目のネタバレ(犯人に直接は関係ない部分だが)が挟まれてくるから。 本当に本当にそれが腹立たしくて、シリーズで読んでいない読者には人権はないのか?!と思いながらも、一応最後までは読んだ。 ただ、主人公の空気の読めなさやノンデリなところが気になるし、何よりもちょいちょい本編の間に割り込んでくる語り手口調が私にとっては事件への没入感への妨げになっていて、あまり集中出来ずに終わった印象。 評価もいいので話自体は面白いのだと思うが、私には合わなかったな、と思った。

Posted byブクログ