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マーブル館殺人事件(上) の商品レビュー

4.4

39件のお客様レビュー

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2025/09/25

鬼★5 ふたつのミステリーをセットで楽しめる、一粒で二度美味しいミステリー #マーブル館殺人事件 ■あらすじ フリーランスの編集者スーザンのもとに、アティカス・ピュントシリーズの続編を出版する話が舞い込んでくる。若手作家エリオットがシリーズを引き継ぐことになり、作品が完成するま...

鬼★5 ふたつのミステリーをセットで楽しめる、一粒で二度美味しいミステリー #マーブル館殺人事件 ■あらすじ フリーランスの編集者スーザンのもとに、アティカス・ピュントシリーズの続編を出版する話が舞い込んでくる。若手作家エリオットがシリーズを引き継ぐことになり、作品が完成するまでスーザンが担当することになったのだ。その作品を読み始めたスーザンだったが、作中に何か計略めいたものを感じ… ■きっと読みたくなるレビュー 鬼★5 やっぱり今年の海外ミステリーの筆頭。コテコテの本格ミステリーを超エンタメに昇華させるテクニックたるや腰を抜かします。 ホロヴィッツのアティカス・ピュントシリーズ『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続く第三弾。本作を読む前に少なくとも『カササギ殺人事件』は読んでおきましょうね、思いっきり読んでる前提のストーリーになっています。 物語の構造を語っちゃうと楽しみを奪っちゃうため詳しくは語りませんが、構成としてはこれまでの中で一番好き。例によって作中作の構成にはなってるんですが、作中作がストーリー全体の中に組み込まれているんですよ。ホントよくできてるよな~ そして今回もファンが喜ぶ仕掛けがいっぱい! 豪勢な洋館が舞台で、お金持ち一家によるごたごたが繰り広げられます。まさしくクリスティを彷彿させるミステリーなんです。 さらに今回のイチ推しポイントは、主人公スーザンが物語の中でしっかりと躍動している点です。これまでの作品は「作中作」や「謎解き」が物語の中心であり、スーザンは主人公でありながらも狂言回しのような役回りなイメージでした。本作では最初から最後までスーザンが主体となっているので、彼女にすっかりと感情移入しちゃうんです。 特に前作『カササギ殺人事件』での出来事を振り返るシーンがありまして、ここが一番の読みどころ。フリーランスで独身、もう若くない境遇… 彼女の絶望と憤りが聴こえてくるんです。我々もひとつ間違えば明日は我が身、楽しく読書してる場合ではなくなるかもしれません。 もうひとりキャラで推したいのは、やっぱりフレデリック刑事! 大人、謙虚、知的、強い、優しい、といったイケオジの代名詞。セリフも行動も魅力的なんだよな~、これは間違いなくモテそう。そして私も見習いたいな~ 続きのレビューは下巻にて https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4488265170#comment

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2025/09/23

テンポの良さと、このシリーズ固有の構成の出入りが心地よく、バランスよくスラスラ読める! ここからの下巻での波乱や驚きがどれくらいのものか、大変楽しみにさせてくれる

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2025/09/21

面白い。私はなかなか名前を覚えられずに居るが色々実際の館を想像しながら考えるとわかりやすくて、続きが気になります。

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2025/09/21

マーブル館の殺人 久しぶりのピュントシリーズ。作中前回までの内容を含んでいる為、ある程度思い出しつつ。 スーザンの人生も色々あり、フリーランスの編集者として再出発することになる。 過去に関わっていた「アディカス・ピュントシリーズ」について、シリーズが作家を変えて継続される事にな...

マーブル館の殺人 久しぶりのピュントシリーズ。作中前回までの内容を含んでいる為、ある程度思い出しつつ。 スーザンの人生も色々あり、フリーランスの編集者として再出発することになる。 過去に関わっていた「アディカス・ピュントシリーズ」について、シリーズが作家を変えて継続される事になり、その編集を依頼される。 若手作家のエリオット・グレイスと関わる様になり、過去の事件関係者達とも改めて向き合う事になる。 スーザンの後悔や罪の意識をわからなくも無いが、加害者の妻が被害者だったスーザンをまるで許すという考え方は全く理解が出来ない。恐らく国ごとに捉え方が違うのだろうが、エレインがイニシアチブをとっている事に疑問がある(もしかしたら後編でひっくり返る可能性もあるのかなぁ) 作中作であるピュントの作品は単純に面白い。 クリスティの作品をオマージュしていると思えるが、古典的な作風で描かれておりとても懐かしい印象がある作品になっている。早速続きが気になってしまい、本編に戻ったさいには少しガッカリしてしまった(笑)ある意味で二つの作品を並行して体験している感覚なので早く次を読みたいという欲求に煽られている。 全体的な感想は後半で。

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2025/09/15

プロローグ あの“アティカス・ ピュント”が帰ってきた! 『カササギ』『ヨルガオ』に続くシリーズ第3弾 ホーソン&ホロビッツシリーズは、 離れて久しいが、ピュントシリーズは別格だ! また、あのイギリスの50年代に浸れると思うと 子供のように心が弾んだのだった、、、 本章 『...

プロローグ あの“アティカス・ ピュント”が帰ってきた! 『カササギ』『ヨルガオ』に続くシリーズ第3弾 ホーソン&ホロビッツシリーズは、 離れて久しいが、ピュントシリーズは別格だ! また、あのイギリスの50年代に浸れると思うと 子供のように心が弾んだのだった、、、 本章 『マーブル館殺人事件 上』★5 未読の方たち向けて少し説明しよう アティカス・ピュントと言うのは カササギシリーズで登場する、アラン・コンウェイというミステリー作家が執筆する1950年代を舞台にした大ヒットシリーズ、 ピュントシリーズに登場する探偵の名前である この作中作、当然カササギシリーズを読まないと 読めない作中作で、これがまた頗る面白い そして、本作も面白いので、2重で楽しめるのである 作中作のミステリーに本作のミステリーが相まって 1作で2作分を楽しめる極上のミステリーなのだ! プロローグ あ~、なんてピュントは魅力あるキャラクターなんだろう! あ~、早く続きが読みたい! 作中作の続き、そして本作の続きへ、、、 下巻へ続く

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2025/09/15

毎度のことながら、情報量が多くてなかなか進まない部分がある。しかし、ある程度飲み込めてからはスラスラ読み進められた。 下巻が楽しみ!

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2025/09/13

9月。この時期はアンソニー・ホロヴィッツを堪能する季節だ。 そうなってから早何年経つだろう。毎年9月が来るのが楽しみになっている。 さて、かの傑作『カササギ殺人事件』 そしてまさかのその続編『ヨルガオ殺人事件』 それで終わりだと思われていたシリーズのまさかまさかの第3弾の登場。...

9月。この時期はアンソニー・ホロヴィッツを堪能する季節だ。 そうなってから早何年経つだろう。毎年9月が来るのが楽しみになっている。 さて、かの傑作『カササギ殺人事件』 そしてまさかのその続編『ヨルガオ殺人事件』 それで終わりだと思われていたシリーズのまさかまさかの第3弾の登場。 これに胸が躍らないわけはない。 ロンドンでフリーランス編集者として再出発したスーザンのもとに、 予想もしていなかった意外な仕事が舞い込む。 アラン・コンウェイが手がけたあの『アテュカス・ピュント』シリーズを 若手作家のエリオット・クレイスが書き継ぐことになり その編集をスーザンに依頼してきたのである。 途中までの原稿を読んだスーザンは、 エリオットが新作に何か企みを仕掛けているのを感じる。 そんな今回の物語。 過去作同様、一冊で二度美味しい仕掛けは健在。 またアテュカス・ピュントに会えるという喜びが自然と笑みとなり出る。 上巻は静かな出だしだが、謎だけはそこら中に散りばめられている。 出てくる人間、全員が怪しいと思える人物描写は毎度毎度、唸らされる。 下巻への期待も込めて。

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2025/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ピュントシリーズの続編『ピュント最後の事件』。 作者は有名な児童文学作家ミリアム・クレイスの孫、エリオット・クレイス。 小説に登場するチャルフォント家の住処シャトー・”ベルマール”は、クレイス家の”マーブル”館のアナグラム。 エリオットは執筆にあたり、アナグラムを使ったり現実世界の人間を物語に登場させたりと、ピュントシリーズの作者アラン・コンウェイと同じ手法を使って、世間に伝えたいことを小説の中に隠す。

Posted byブクログ

2025/08/06

大変ありがたいことにゲラ先読みキャンペーンにて、刊行より1か月先に読ませていただいています。スーザンパートに作中作パートが表れるこの感覚、久しぶりに味わえて大げさですが打ち震えてます。これこれ、これですよ。上巻なので展開はこれから。すでに前のめりで読んでいます。

Posted byブクログ