痛いところから見えるもの の商品レビュー
自分がこれまで体験した痛みについて、病院で説明した時の医師の返答だったり周囲の対応だったりを思い出した。 検査して異常が無かった場合のほっとする感じ、でもこの確かにある痛みは? 更年期とか、ストレスとか言われると心にシャッターが下りてきて「もう何も説明したくない」と孤独になる。 ...
自分がこれまで体験した痛みについて、病院で説明した時の医師の返答だったり周囲の対応だったりを思い出した。 検査して異常が無かった場合のほっとする感じ、でもこの確かにある痛みは? 更年期とか、ストレスとか言われると心にシャッターが下りてきて「もう何も説明したくない」と孤独になる。 仕事柄、苦痛や障害のある人に関わる事が日常的にあるけれど、どの人の痛みも苦しさも「わかります」とは言えない事。痛い人の傍に居る人の痛みも、皆が口に出せずに耐えている事がどれだけあるのだろうと想像している。
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「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」のために(人はたいていこの2種類に分けられる)、「痛い人」の立場から、文学的アプローチをもとに書かれた本。 私は「痛い人」の方として読み進めた。そして「痛い人」になってみて初めて、「痛みというのは孤独なもので、誰にもホントの痛みはわかってもらえ...
「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」のために(人はたいていこの2種類に分けられる)、「痛い人」の立場から、文学的アプローチをもとに書かれた本。 私は「痛い人」の方として読み進めた。そして「痛い人」になってみて初めて、「痛みというのは孤独なもので、誰にもホントの痛みはわかってもらえないのだなぁ」と思った経験がある。なので、この本に書いてあることは、非常によくわかった。痛みを言語化するのって、難しいのよね……。 そして、「痛い人」に対して、かけてはいけない言葉。気の持ちよう的なやつ……! ホントそれ。法律で使用禁止にしてほしい。たまに医師でも使う人がいるから、油断できない。 それはさておき、痛がる人を非難する人は、いつか自分にも振りかかるかもしれない痛みを怖がる気持ちが根底にあるのではという考察には、納得させられた。 痛みとともに生きる人が、なんとか言語化しようと生み出した言葉から生まれる文学もある。それでもやはり痛みなんて、どんな人にもなければいいのにと思う。
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痛いのは、誰でも苦手で避けたいと思っていると思うのだが、しんどい状態の割にぞんざいに扱われているようだ。長く痛みにとらわれ、絶望した著者ならではの、多面的なアプローチが興味深い…
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痛みをテーマにした珍しい1冊。痛いのは良くないと思いつつ、慢性的な痛みを感じている人はどんな気持ちだろうと、歳をとってところどころ体が痛む親を見て気になっていた。 よかれと思ったことはよけいなお世話で、その立場でないとわからないことはたくさんある、そして思いもよらないことが多い...
痛みをテーマにした珍しい1冊。痛いのは良くないと思いつつ、慢性的な痛みを感じている人はどんな気持ちだろうと、歳をとってところどころ体が痛む親を見て気になっていた。 よかれと思ったことはよけいなお世話で、その立場でないとわからないことはたくさんある、そして思いもよらないことが多いと感じた。
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昨年12月13日の朝日新聞の書評で紹介されていて、読みたいと思っていた本。図書館で入荷されてすぐ予約。2ヶ月くらい待ってようやく順番が回ってきた。 想像していたよりボリュームがあったので、読み切れるか不安になったが、一気に読めた。痛みとは何か、自身の痛みをどう他者に伝えたらより...
昨年12月13日の朝日新聞の書評で紹介されていて、読みたいと思っていた本。図書館で入荷されてすぐ予約。2ヶ月くらい待ってようやく順番が回ってきた。 想像していたよりボリュームがあったので、読み切れるか不安になったが、一気に読めた。痛みとは何か、自身の痛みをどう他者に伝えたらより正確に伝わるかを徹底して考察している本。 著者の難病による痛みの経験をもとに書いてあるので、エッセイを読んでいるような感覚だった。内容も難しくなく読みやすい。私は結構共感できたので勝手に著者に仲間意識を感じてしまったw 私は身体の痛みは幸運な事にあまりないが、数年前メンタル不調になってドン底に落ちた時は、この症状は経験しないと絶対分からない、理解してもらえないと心の底からそういう気持ちが湧き上がって強烈な孤独感や絶望感を感じた経験はあるので、心の痛みという点では共感できた。 痛みについて書かれた部分の文学作品の引用も多数あり、そのあたりも興味深かった。読んでみたい本が増えた。特に齋藤塔子さんの「傷の声」は読みたいと思いました。 自分は他者の痛みに鈍感な方だと思うが、せめて親しい人の痛みには敏感でありたい、自分の経験を型に分かったつもりになるのではなく、少しでも感覚を近づけられるようにしたいなと思いました。 以下付箋貼った所(ネタバレ含みます) P52 ガソリンに長時間接触したための化学熱症とか、クローン病とか、特別なことでなくても、ありふれた痛みでも、その当人にとっては、自分だけにしかわからない、特別さがある。経験したとたん、「ああ、これは同じ経験をした人でないと、到底わからないだろう」と感じる。実際、話してみても、相手に全く伝わっていないことが、相手の返事や態度ですぐにわかる。相手がどんなに親身であってもだ。これは痛みについても同じだ。痛みには孤独が漏れなくついてくる。 P87 相手が似た経験をしていない場合は、自分の経験から類推されてしまうこともない。例えば、相手に失恋経験がなければ、失恋の話をした時、安易に「わかる!」と言われることもない。 だとしたら、その方が話が伝わりやすいのか? そんな事は無い。むしろよけいに困難は大きくなる。なぜかと言うと、その場合、"ありきたりな型にはめられる"と言うことが起きやすいからだ。 P105 「どう痛いのか、言葉で説明してみろ」という、ごく当然に思われる要求は、実は病人に「詩人になれ」と言っているようなもので、難題なのだ。 結局、良い表現を思いつけなくて、従来の表現の中から1番近いものを選んでそれで済ませるしかないことが多い。しかし、このぴったり当てはまっていないと言う感じは、すごく気持ちが良くない。足に合わない靴を履いたままずっと歩かされたら、「ああ、足にフィットした靴を履きたい」と思うだろう。病状の説明の場合は、命に関わるかもしれないのだから、なおさらだ。 P150 痛みは、激痛のときには、人を現在だけに閉じ込めて、前後を考える力を失わせる。 そして、いったん収まると、今度は未来への不安で、人から現在を奪う。 P237 DVにはサイクルがあると言われる。緊張期、爆発期、ハネムーン期の3つが繰り返される。だんだんイライラして(緊張期)ついに暴力を振るう(爆発期)だけでなく、反省して優しくなる時もある。(ハネムーン期) P256 例えば「崖から落ちそうになったら恐ろしいだろう」と言うのは、実際に体験したことのない人にもわかる。しかし、実際に崖から落ちそうになった人とはやはり違う。医師が、自分も病気になったときに、「こういう体験とは思わなかった」と驚くことが多いのは、そのためだ。病気の事は熟知している。患者もたくさん診ている。でもそれは客観的な理解であって、「脈を打つ活きた」理解ではないのだ。
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病める者も、健やかな者も、患者も、看護師も、医者も、被害者も、加害者も、傍観者も、人類皆が読めばいいと思う良い本。
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痛いことは、人に本当には理解してもらえない。自分の1番つらいことが、誰にもわかってもらえないなんて、本当に孤独だ。わからなくとも、せめて傷に塩を塗るような言葉をかけないために、この本を読む価値がある。 p91 相手がありきたりな型にはめようとしてくること以上にこわいのが、自分か...
痛いことは、人に本当には理解してもらえない。自分の1番つらいことが、誰にもわかってもらえないなんて、本当に孤独だ。わからなくとも、せめて傷に塩を塗るような言葉をかけないために、この本を読む価値がある。 p91 相手がありきたりな型にはめようとしてくること以上にこわいのが、自分からありきたりな型にはまっていこうとしてしまうことだ。 たとえば、私のような難病患者は、「難病になって、さんざんつらい思いをしたけれども、そのおかげでいろいろな人とも出会い、精神的にも成長し、結果的にはよかったです。今の自分があるのは病気のおかげだと前向きにとらえています」というような、不幸克服物語、おわりよければすべてよし物語を、周囲から求められる。しかし実際にはそんなことはほとんどない。一しかし、そういう物語に自分をあてはめて難病体験を語る患者はとても多い。一なぜそんなことをしてしまうのか?それは孤独だからだ。話を聞いてほしいからだ。そして、こういう物語にはまっていれば、人から好かれる。「良き難病患者」と見なしてもらえる、名誉白人ならぬ「名誉健常者」としてあつかってもらえる。そのために「代償を払う」のだ。 p169 苦痛に苦しむ人間を、周囲がいやがるのは、やはりおそろしいからだ。ー「明日は我が身かもしれない」と、心のどこかに不安を潜ませているからこそ、嫌悪するのだ、差別するのだ。自分はそっち側でないんだと、自分自身にも言い聞かせるために。本当に幸福で満たされていて、将来にも何の不安もない人なら、差別も排除もしないだろう。 痛がる人間がいやなのは、自分もいつかそんな痛みに襲われる可能性があるからだ。泣き叫ばれたりしたら、こっちまで不安になってしまう。そんなとき、痛くても笑顔でいる人がいたらどうだろう。不安を減らしてくれる、そういう人をほめそやしたくなるだろう。
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図書館で借りたのですが、おもしろかったので買いました。 「痛み」についてさまざまなことが書いてありますが、「人は人の痛みを完全に理解できない」という立場に立って、痛みを抱える人に向き合うこと。その大切さがわかる。
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作者は、潰瘍性大腸炎という難病の闘病生活を13年経験した方。 痛い人と痛くない人(痛い人のそばにいて、その痛みをわかってあげたいと思っている人)のあいだで役立つ本を目指しているそうです。 「痛い痛い」とずっと言っていると、人が離れていきがちだ。難病になって性格が変わった、変わら...
作者は、潰瘍性大腸炎という難病の闘病生活を13年経験した方。 痛い人と痛くない人(痛い人のそばにいて、その痛みをわかってあげたいと思っている人)のあいだで役立つ本を目指しているそうです。 「痛い痛い」とずっと言っていると、人が離れていきがちだ。難病になって性格が変わった、変わらないほうがおかしい、という話など。 決して無理にポジティブにせず、心のままに伝えてくれているのにどこか明るくて、くすっと笑えたりして、癒やされます。 無理に立ち直らなくていいんだなあ。変わって当たり前で、変わったところから見えることもあるなあ、と。 最後までほとんど一気に読みました。読んで良かった!!
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病気の痛みとともに生きているので読んでいると共感したり、でも苦痛だったり。周囲の人に読んでほしい本だなと思いました。
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