世界自炊紀行 の商品レビュー
12か国24の家庭の自炊事情が紹介される はじめに、で著者の自炊観は生まれ変わったというくらいに変化した、とある これはすごい本だ、という予感がする 12か国の自炊それぞれのエピソードが面白く美味しそうだ それを見て著者は何を感じるのか 最後の1文で世界観の変わるミステリの...
12か国24の家庭の自炊事情が紹介される はじめに、で著者の自炊観は生まれ変わったというくらいに変化した、とある これはすごい本だ、という予感がする 12か国の自炊それぞれのエピソードが面白く美味しそうだ それを見て著者は何を感じるのか 最後の1文で世界観の変わるミステリのようにおわりに、を読んだ 以下はミステリのようにネタバレ 日本ならでは、として毎日違う献立、定食スタイル、栄養バランスのプレッシャーがある なぜか 著者は給食を挙げる なるほど 伏線はないが納得 6か国の小学校を比較した本を読んだが小学校のスタイルは国民性に強い影響を与えている あるいは国民性が小学校のスタイルを作っているのか 日本人は、他の国の料理も作ってしまうことも挙げる 最近給食に聞いたことのない外国の料理が出されることがある 日本人は「おいしいもの」に対して興味がありすぎるのかもしれない 世界では料理の味よりも誰かと一緒に話しながら過ごす「時間」の方に重きが置かれているように感じた この著者の指摘は重い 料理はコミュニケーションツールなのだ 著者が帰国後、実家の母親に「おおらかになって一緒に暮らしやすい」と言われたエピソードも重い 自炊や料理に限る話ではないが日本の国を考える上で重要なような気がする 早いうちに子供を海外に連れて行ってやりたい 個人的に驚きだったのは3食外食の環境が整っている台湾やタイ 屋台文化があることと繋がりがあるのだろう 寒いと客がそもそと外に出ない、屋外の座席を設けられて営業コストが小さい、などがあるのだろう 温暖化やコロナにより日本もそうなっていくと良いように思う またところどころ建築への言及がある 住宅で行うべき寝食の半分、自炊を扱うのだからそうなるだろう 著者もキッチンの間取りを描いている 屋台文化のある台湾は家にキッチンがないこともある 匂いのきついものを調理するときは屋外のキッチン 炭火で調理するから屋外 本書は基本的に近代化された社会をベースに自炊事情が描かれているが、高野秀行さんが訪れ体験するような文化圏ならさらに違う世界や建築的影響が見える気がする 新しい知見が得られるし、さらに考えさせられる本 著者の言うように数十年後に本書を読んだとき、どう感じるか とても楽しみだ
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2025年出版。世界12ヶ国にステイして、各国の日常の自炊ゴハン事情を見て・食べて・環境を感じて・お話して...な、554ページの本。 正直、淡々と読み続けると飽きる。超分厚い本書に写真は多々有れども、カラーにするとただでさえ分厚い本書は更なる高価格へ。それを避ける為だろう、巻頭...
2025年出版。世界12ヶ国にステイして、各国の日常の自炊ゴハン事情を見て・食べて・環境を感じて・お話して...な、554ページの本。 正直、淡々と読み続けると飽きる。超分厚い本書に写真は多々有れども、カラーにするとただでさえ分厚い本書は更なる高価格へ。それを避ける為だろう、巻頭以外は全てモノクロ。食事内容、台所風景、街の様子、etc.。料理の場合、何が写ってるんだか分からないモノも多々。調理手順を文章で書き綴られても頭が追い付かない、イメージ出来ない。 とは言え、とても参考になった点も。特に最後の「おわりに」が一番しっくりくる。 二カ国分くらいをしっかり読んで、後は「おわりに」だけ読んでも十分?かも知れない。 日本人は自炊、と言うか、自らの調理作業を重く考え過ぎ! 苦行は続かない、楽にやればいい! 毎日違う食事でなくて良いでしょ! 料理の熱さ・温かさに固執しなくて良い(モノによる)! 元々、たまたま実践していた点も有ったり、考え方的に合理的でとても納得出来たり。ああそうか、「スープ」って捉え方に広げればもっと楽でバリエーション増やせるんだな、とか。 トータルでは個人的にとても有難い知見でした。 大学とかで文化人類学的な方面からも有用な資料なのでは?とか思ったり。 各国の20代以上の「概ね普通の人たち」のお話も何気に面白く、ちょっとした小説の短編集のようでもありました。
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料理嫌いなので読んで自炊に対する気持ちが軽くなればいいなと思って読む。分厚いがするりと読めた。 著者が訪れた12ヶ国の気取らない普段の家庭料理や作った人の自炊事情を知れて、国によって違う欠かせない調味料や食材も面白い。 世界を知るから日本の自炊事情が見えてきて、こうしなきゃとい...
料理嫌いなので読んで自炊に対する気持ちが軽くなればいいなと思って読む。分厚いがするりと読めた。 著者が訪れた12ヶ国の気取らない普段の家庭料理や作った人の自炊事情を知れて、国によって違う欠かせない調味料や食材も面白い。 世界を知るから日本の自炊事情が見えてきて、こうしなきゃという思い込みが多すぎることに気付かされた。もっと緩くていいんだなと。
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ぬるくていいい、やってみたいかも。おいしくなくてもいい、はちょっと慣れにくいか。色々枠の外に出ると寛容になれるというのはいいなあ。枠の外から戻ってきて枠が大事だと頑張るひとに読んでもらいたいが読んでくれるかなあ。
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食べる事は大好きだけど料理は苦手な私に優しい世界の常識。激しく同意する場面が何度も。励まされた。 でも家族に毎日ご飯を準備してもらってる人こそ読んで欲しい。
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ハンドルネームを、cookingresearch としているくらい料理が好きで、和食はもとより各国の料理を日常的に作っている。様々なレシピ本は毎週図書館から借りて来てみたり作ったりしているが、そうなると世界の歴史や宗教や習俗との関係も気になっている。これまで岡根谷さんの「世界の台...
ハンドルネームを、cookingresearch としているくらい料理が好きで、和食はもとより各国の料理を日常的に作っている。様々なレシピ本は毎週図書館から借りて来てみたり作ったりしているが、そうなると世界の歴史や宗教や習俗との関係も気になっている。これまで岡根谷さんの「世界の台所探検」なども読んできたが、この本はさらに現地の人の生活に踏み込みホームステイしながら、買い物や調理に同行し取材するという本なので、実に興味深く読んだ。著者の山口さんは男女間の分担や料理のバラエティーをどのくらい追求するかあるいはしないかという点にあり、その辺りも興味があったので楽しく読めた。台所の平面図や、各国一品ずつのレシピも掲載されており盛りだくさんの一冊であった。 日本はテレビを見ても、メディアを見ても、街に出ても美味しいものを色々食べましょうキャンペーンが通年行われているような国なので、その中でこの本は自炊という軸で世界を見るというのは、世界を再発見する意欲的な取り組みだと評価できる。
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この本を読むと、日本の食卓がいかに特色を持っているのかがわかって面白い。世界の家庭では、毎食、違う献立を作るのが「ふつう」ではないとか。私も今度タイへ行って、暮らす様に旅してみようと思うので、自炊をして市場とか行って、あっちの国の人の食べてるものと、日本から味噌とか持って行って日...
この本を読むと、日本の食卓がいかに特色を持っているのかがわかって面白い。世界の家庭では、毎食、違う献立を作るのが「ふつう」ではないとか。私も今度タイへ行って、暮らす様に旅してみようと思うので、自炊をして市場とか行って、あっちの国の人の食べてるものと、日本から味噌とか持って行って日本料理とちゃんぽんで作って過ごしてみる。
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タイトルから気になって探して読んだ一冊です よかったです!!よかったです。見た瞬間「うわっ、分厚い!!」でした。世界の自炊レシピ本かな?なんて思っていたので想像を超える分厚さに驚きと同時に嬉しくなってしまいました。12か国、各2世帯の自炊について書かれているのですが、どんな料理...
タイトルから気になって探して読んだ一冊です よかったです!!よかったです。見た瞬間「うわっ、分厚い!!」でした。世界の自炊レシピ本かな?なんて思っていたので想像を超える分厚さに驚きと同時に嬉しくなってしまいました。12か国、各2世帯の自炊について書かれているのですが、どんな料理を作っているかはもちろん、その方の料理についての考え方や自炊をする理由とかが書かれてあって本当に素敵な本でした。 各家庭の名もなき料理を作っている現場を読ませていただくと自分もその台所にいる気持ちになれました。あぁ、この料理、絶対に美味しいに決まってる!と何度思ったことか。 お国柄がとっても出ているのが良くて、それがきれいごとだけではないお国柄なんです。日本ではまずありえない販売の仕方とか、調理の仕方とか。レストランじゃ絶対味わえない空気が漂っていて、これはまさしく家庭の味だなぁと。 国によっては外食や出前が発達している国もあるのですが、そこらへんのバランスをどう考えているのかなども知れてよかったです。 私が日本人なので、どうしてもお米に関する料理に注目してしまったのですが、一汁三菜じゃなくたっていいじゃん!と改めて思いました。ご飯に色々かけたり、乗っけたりそれでもいいよね。そう思いました。 この本を読んだ翌日、私はきのこと鶏肉の汁物(本来は鍋料理)を作ったのですが味見をしたら「これ、絶対ご飯にかけたら美味しい…。別に盛らなくてもいいよね。かけちゃっていいよね」とこの本に出てくる人たちを思って、結審すると軽く水溶き片栗粉でとじてご飯にかけてたべました。もんのすごく美味しかったです!! あと、放っておけるオーブンに憧れました。前菜食べている間にメインをオーブンで焼いているのとか。 がつがつ読み進めると言うより、静かな川が流れるように読んでいたら気が付いたら終わっていた。そんな読後感のある一冊でした。
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タイトルと装丁が素敵で買ったんだけど、すごくおもしろかった。十二カ国の複数の家庭で自炊について取材した本。 紹介される調理工程がどことなく楽しげ。自炊にまつわる各国のジェンダー観や、献立の組み立て方の違いなど、読み応えがあった。 生活って、もっとおおらかで自由でいいんだ…と気が軽...
タイトルと装丁が素敵で買ったんだけど、すごくおもしろかった。十二カ国の複数の家庭で自炊について取材した本。 紹介される調理工程がどことなく楽しげ。自炊にまつわる各国のジェンダー観や、献立の組み立て方の違いなど、読み応えがあった。 生活って、もっとおおらかで自由でいいんだ…と気が軽くなる。
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