幽霊の脳科学 の商品レビュー
幽霊譚を人間の意識や睡眠に関する障害による体験として説明する。 幽霊は人間の高度な認知能力の副産物のようなもので、すべては人間の脳が生み出したいわば自分の一部なのかもしれない。思えば、人間は怖い怖いと言いながら、いつの時代も幽霊譚を執着や愛着を持って語ってきた。ずいぶんと古い友で...
幽霊譚を人間の意識や睡眠に関する障害による体験として説明する。 幽霊は人間の高度な認知能力の副産物のようなもので、すべては人間の脳が生み出したいわば自分の一部なのかもしれない。思えば、人間は怖い怖いと言いながら、いつの時代も幽霊譚を執着や愛着を持って語ってきた。ずいぶんと古い友である。
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怖い話が好きなのでわりとたくさん読んできて、遠野物語はもちろん大好きだし本書に出てくる遠藤周作の旅館でのエピソードなどもとても怖くて印象に残っていた。科学的に説明がつかないと思っていたこれらの怪談話が脳科学で説明されてしまうことが衝撃的だった! そう言えば先日読んだ「エクソシスト...
怖い話が好きなのでわりとたくさん読んできて、遠野物語はもちろん大好きだし本書に出てくる遠藤周作の旅館でのエピソードなどもとても怖くて印象に残っていた。科学的に説明がつかないと思っていたこれらの怪談話が脳科学で説明されてしまうことが衝撃的だった! そう言えば先日読んだ「エクソシストは語る」の著者も、現代の科学では説明できない悪魔憑きもいずれ科学的に説明できる日が来るかも知れない、と書いていた。 解明されてほしいような、ほしくないような。
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怪談や恐怖体験を「非科学的だ!」と突っぱねずに、一つの研究対象としている著者の姿勢が素晴らしい。 内容も「幽霊は存在して欲しい派」の人間としてはかなり興味深いもので、こういう科学的に解明されていって、され尽くした先の数%に少しの期待を抱いているので、脳科学に限らず、多方面から幽霊...
怪談や恐怖体験を「非科学的だ!」と突っぱねずに、一つの研究対象としている著者の姿勢が素晴らしい。 内容も「幽霊は存在して欲しい派」の人間としてはかなり興味深いもので、こういう科学的に解明されていって、され尽くした先の数%に少しの期待を抱いているので、脳科学に限らず、多方面から幽霊や怪異を科学的に分解していって欲しいと思う。 余談だが、こういう新書とかに書かれている著者の「ちなみに〜」は高確率でオモシロうんちく率が高い気がする。
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非科学否定本でもなく、エセ科学本でもなく、科学と文化の融合的に幽霊を捉えていこうという結末に「そうだな」と穏やかな気持ちにさせられた。誰かを否定したり不快にさせたりするのではないところに学問や研究は使われるべきで、「お前は(その考え方は)非科学的だ」「お前は病気だ」ということをし...
非科学否定本でもなく、エセ科学本でもなく、科学と文化の融合的に幽霊を捉えていこうという結末に「そうだな」と穏やかな気持ちにさせられた。誰かを否定したり不快にさせたりするのではないところに学問や研究は使われるべきで、「お前は(その考え方は)非科学的だ」「お前は病気だ」ということをしたいのではない。そこにきちんと共感できるようにありたいし、多くの人にあって欲しい。
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幽霊を見たというエピソードが取り上げられているのだが、それが「症例1」「症例2」とかになってて面白い。幽霊エピソードの7、8割は脳科学で説明がつくらしい。 私は幽霊は信じていない。以前、この世の全てのものは分子、原子、最終的には素粒子でできているわけだけど、では幽霊がいるとし...
幽霊を見たというエピソードが取り上げられているのだが、それが「症例1」「症例2」とかになってて面白い。幽霊エピソードの7、8割は脳科学で説明がつくらしい。 私は幽霊は信じていない。以前、この世の全てのものは分子、原子、最終的には素粒子でできているわけだけど、では幽霊がいるとしたら何でできているのか、というのを聞いて、うん確かに幽霊はいない!と思った(ダークマターとかダークエネルギーでもない、はず)。 でも夜中に怖いことはあるね。
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脳神経内科医の著者のもとには時に「幽霊を見た」と訴える患者さんが訪れる。認知症やパーキンソン病による幻覚である。近年の研究によりそうした症状は「睡眠」と深く関わっていることが明らかになりつつあり、最新の診断基準に基づき古今東西の怪談や幽霊譚を分析すると、それらはまったく別の顔を見...
脳神経内科医の著者のもとには時に「幽霊を見た」と訴える患者さんが訪れる。認知症やパーキンソン病による幻覚である。近年の研究によりそうした症状は「睡眠」と深く関わっていることが明らかになりつつあり、最新の診断基準に基づき古今東西の怪談や幽霊譚を分析すると、それらはまったく別の顔を見せ始める!「タクシーから消える髪の長い女の乗客」は高速道路催眠現象?「神隠し」はてんかんによる記憶障害?なぜ「夏の夜」によく出るのか?それは決して非科学的な存在ではない―。(e-hon)
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私は自分で幽霊が見える人だと思っていた。 でも、それは脳の何らかの障害だと言うのならば、病院に行った方がいいかもしれない。 でもやはり、何物でも証明できないって事もある気がするなー。 科学的に証明されてしまうと面白くない! 私は哲学の方が好きだ! なんて言ったら、元も子もないのだ...
私は自分で幽霊が見える人だと思っていた。 でも、それは脳の何らかの障害だと言うのならば、病院に行った方がいいかもしれない。 でもやはり、何物でも証明できないって事もある気がするなー。 科学的に証明されてしまうと面白くない! 私は哲学の方が好きだ! なんて言ったら、元も子もないのだけど!笑
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脳神経内科医らしく、幽霊の経験談をパターンに分けて、どういう病が関係しているかを解いてくれる。 幽霊の正体見たり枯れ尾花という通り、勘違いも多いはずだし、この本のような病が確かに影響しているのだろう。ただ、写真にはっきり写ったり、多数が目撃したものはどうなんだろう。
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幽霊を見たという体験は、神経学的に説明できる場合もあることがわかります。著者は全てが神経学で説明できるとは言ってはおらず、人間の脳を調べれば調べるほど謎は生まれてくるものなので、ゴーストバスターズにはなれないし、なるつもりもないようです。 人類の進化の過程で、いつから幻覚を見るよ...
幽霊を見たという体験は、神経学的に説明できる場合もあることがわかります。著者は全てが神経学で説明できるとは言ってはおらず、人間の脳を調べれば調べるほど謎は生まれてくるものなので、ゴーストバスターズにはなれないし、なるつもりもないようです。 人類の進化の過程で、いつから幻覚を見るようになったのかという考察もあり、興味深く拝見しました。幽霊を見やすい年齢とか、見やすい環境(寝入り端、レム睡眠)とか、なるほどなと思える解説があります。 脳神経科の先生が著者の書籍です。
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昔から幽霊の話が好きなので、怪談や民話・伝説など、たくさん読んできました。もちろん、ホラー小説も大好きです。そんな私が出会った本が、これ。気にならないわけがない。 著者は脳神経内科のお医者さんなので、きわめてまっとうな脳科学の本です。「幽霊が見える」という体験について、脳科学(脳...
昔から幽霊の話が好きなので、怪談や民話・伝説など、たくさん読んできました。もちろん、ホラー小説も大好きです。そんな私が出会った本が、これ。気にならないわけがない。 著者は脳神経内科のお医者さんなので、きわめてまっとうな脳科学の本です。「幽霊が見える」という体験について、脳科学(脳神経内科)の方面から解説を試みた、おそらく本邦初の科学読み物と言えるでしょう。 「幽霊を見た」という「証言」に関しては、皆さんご存じ小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「怪談」は言うに及ばず、水木しげる先生の体験談、柳田邦男の「遠野物語」、山の怪異を聞き書きした「山怪」から落語まで、東西様々な「事例」を、実際に著者が診察した患者さんの症例などと照らし合わせながら、大きく四つのパターンに分類しています。 お医者さんの書かれた本ですが、けっして堅苦しくなく、すらすらと読みやすい本でした。人類はいつから幽霊を見るようになったのか、という疑問も、お医者さんならではだな、と思いました。 私自身は、幽霊は「見た」経験はほとんどなく、あり得ない時間帯にありえない場所から声を聴いた、という経験などがあるくらいで、あとは、本書に出てくる金縛りの経験くらいでしょうか。金縛りは、昼寝をしているときによく合ったので、あれは「夢」だったのだろう、と考えていますし、本書を読んで納得しました。 私はかねがね「幽霊を見る」という行為は、「霊が見える」というというより、脳が見せている映像だと思っていたので、裏付けが取れた感じです。最も、それだけで説明が付かないことも山のようにあることは承知しているので、そっちの方が面白いし、大好きなのはいうまでもありません。ただ、人間の脳の働きについては、まだまだ未知の世界が広がっている、幽霊からもアプローチができる、そんな示唆をしてくれている本でした。
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