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大統領に告ぐ の商品レビュー

4.8

12件のお客様レビュー

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2026/04/12

太平洋戦争の硫黄島では、激しく悲惨な戦いがあったということぐらいしか知らなかった。少しでも後世に真実が伝えられると、そこでこの国のために命を落とした多くの人達が報われると思う。

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2026/04/02

日本国(天皇の世)、国民(皇民)を守るために命をかけて戦った日本軍人が死を前に綴った、玉砕に向かう趣意書に心打たれました。イスラム教徒のジハードは個人が来世の幸を願って行う趣きが強く、本書の愛国心とは異なるが、ある種の宗教的信仰があってこそ、命を賭してもという愛国心が醸成されるの...

日本国(天皇の世)、国民(皇民)を守るために命をかけて戦った日本軍人が死を前に綴った、玉砕に向かう趣意書に心打たれました。イスラム教徒のジハードは個人が来世の幸を願って行う趣きが強く、本書の愛国心とは異なるが、ある種の宗教的信仰があってこそ、命を賭してもという愛国心が醸成されるのであろう。軽々に戦争反対と言う勿れ、人生道半ばで信じることのために自ら命を絶った硫黄島戦士が未来の日本人の為に殉じた志を今を生きる日本人として引き継いで行かねばならないとの思いを強めた次第です。

Posted byブクログ

2026/02/26

先の大戦末期、守備隊小笠原兵団約2万1千人の95%が命を落とすという硫黄島での絶望的な激戦の中で、敵国大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てた書を記した市丸利之助海軍少将、それをアメリカ人の心の奥にまで届くよう意を尽くして英文に訳したハワイ生まれの日系人二世三上弘文二等兵曹、その...

先の大戦末期、守備隊小笠原兵団約2万1千人の95%が命を落とすという硫黄島での絶望的な激戦の中で、敵国大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てた書を記した市丸利之助海軍少将、それをアメリカ人の心の奥にまで届くよう意を尽くして英文に訳したハワイ生まれの日系人二世三上弘文二等兵曹、その書を腹に巻き自らの死を以て敵陣に届けた村上治重通信参謀たち。 その「ルーズベルトに与うる書」は、幕末以来アジア各地に侵略の手を伸ばしてきた欧米諸国に対して人種差別撤廃と民族自決を訴えてきた日本の主張と、命綱である資源を断つという兵糧攻めを仕掛けてきた欧米に対し「やむにやまれず」立ち上がった日本の立場、「正義」という隠れ蓑を使いながら強者の理論を押し付ける欧米、とりわけアングロサクソンの貪欲さ、狭量さを厳しく糾弾したものだった。 辛うじて生き残った人々の証言で明らかになったのは、絶え間ない砲撃と、地熱による高温と、欠乏する武器、弾薬、食料という過酷と言えばあまりに過酷な状況の中でも、士気を高く持ち続けた日本軍の将兵たちの姿だ。 市丸が最期の訓示で語った「百年後の日本民族のために殉ずることを切望する」との言葉は、その場にいた将兵全員の思いを端的に象徴していた。 極限状態の中で日本の正義とアングロサクソンの欺瞞を余すところなく記した市丸少将。 一兵卒からたたき上げて通信参謀にまでなり、「与うる書」を腹に巻いて敵陣に突撃した村上参謀。 ハワイに生まれ、米国市民権を持ちながら日本の中等学校に学び、日本人として若い命を散らした三上兵曹。 国内外の情勢の違いもあるだろうが、戦前の日本を否定する戦後の教育を受けた我々よりも、当時の人々の方がよほど世界情勢への広範な理解と日本人としての誇りや覚悟を持っていたように思える。 「与うる書」は戦争終結前から米豪で報道され、さまざまな影響を起こしていた。 日本で認識されたのは戦後20年以上の後、広く知られるまでには戦後半世紀を要した。 複雑な思いを持ちながら本書を読み進んだが、11章の村上父娘の想いや矜持、12章の村上参謀の息子が米海軍兵学校で「与うる書」と邂逅する件を読む辺りから、感情を強くゆすぶられた。 終盤14章の日本が開戦に追い込まれていく経緯には、戦後80年が経った今でも憤りを禁じ得ない。 必死に対米戦争を回避しようとする日本や開戦回避を訴え続けたグルー駐日米大使に対して、日本を意図的に戦争に追い込んでいったルーズベルト、チャーチルとハル米国務長官や、その裏で米国政府を操っていたソ連の存在。 日本が決して飲めない条件を突き付けた、実質的な最後通牒「ハル・ノート」は戦争回避努力の全てを灰燼に帰せしめた。 戦後に米国人によって書かれた「米国の鏡・日本」(H.三アーズ)、「裏切られた自由」(H.フーバー)や米軍事外交合同委員会でのマッカーサー証言は、いみじくも日本の主張を裏付けている。 松陰の歌「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂」は、正に当時の日本人の心持ちだったのではないだろうか。

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2026/02/17

『#大統領に告ぐ 硫黄島からルーズベルトに与ふる書』 ほぼ日書評 Day982 なぜ2025年に発刊されたのか? 戦後80年という区切りの良い年だったからではない。 ややネタバレになるが、本書のタイトルにもなっている、いわゆる「ルーズベルトへの書簡」が今日現存する奇跡を生み出...

『#大統領に告ぐ 硫黄島からルーズベルトに与ふる書』 ほぼ日書評 Day982 なぜ2025年に発刊されたのか? 戦後80年という区切りの良い年だったからではない。 ややネタバレになるが、本書のタイトルにもなっている、いわゆる「ルーズベルトへの書簡」が今日現存する奇跡を生み出した主要人物の1人である三上弘文が "発見" されたのが、ようやく2025年に入ってからだったからなのだ。 その書簡とは、玉砕する硫黄島で、日本の海軍司令官、市丸利之助少将がしたためた一通の手紙であり、そこには冷戦時代のソ連との敵対関係をも予見する見事な世界情勢分析が綴られ、にもかかわらず日米開戦をやむなきものとせしめた米国をはじめとする連合国(白人国家)のエゴへの鋭い追求がなされていた。 少尉は硫黄島での戦いを終える(玉砕)にあたり、このルーズベルトへの手紙を朗読させ、死にゆく兵士たちに、自分たちが命をかけて戦う意味・理由をわからしめた。 そして、冒頭の三上とは、これを何としても敵のトップ(ルーズベルト)のもとに届けるべく、命をかけた翻訳を行なった人なのだが、彼はもともとハワイ在住の日系二世だった。 その彼が何故に日本海軍に属し、硫黄島での玉砕し果てたのか。 さらに戦後80年が経ってその家族にようやく行き着くことで、その謎が解けるとともに、いかに大きな期待を背負って、祖国の地を踏むこととなったのかの感動ノンフィクションが本書なのである。 推測するに著者自身もまだ自身がその感動を消化する間も無く本書を執筆したのではなかろうか。 ある意味、本書の完成稿(出版されたバージョン)は、感動的な構成ではあるが、正直読みづらいところもある。 著者が、十分にコンテンツを咀嚼していたなら、もう少しロジカルな分かりやすい構成があったのではないかと思わされるのである。 最後に余分な感想も付け加えたが、であるがこそ、多くの方に手に取ってもらい、その感動を分かち合えればと考える一冊だ。 https://amzn.to/4kY4Jk5

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2026/02/12

この本は、小泉進次郎防衛大臣がXに挙げて紹介していた。 それまでは、実家の本棚で見かけていたり、大きな書店で平積みにされているのを見かけたり、門田隆将氏の名前を動画やXで見かけていたので、なんとなく気になっていただけだった。でもさすがに時の防衛大臣が公式に紹介しているものは、それ...

この本は、小泉進次郎防衛大臣がXに挙げて紹介していた。 それまでは、実家の本棚で見かけていたり、大きな書店で平積みにされているのを見かけたり、門田隆将氏の名前を動画やXで見かけていたので、なんとなく気になっていただけだった。でもさすがに時の防衛大臣が公式に紹介しているものは、それなりのフィルターを通っているだろうから、変な本ではないだろう、と思い手に取ってみた。そう、政治系の本はなかなか手に取らないため、全然土地勘がないのだ。 内容は、まさに今の愛国心溢れる自分の気分にピッタリだった笑。 固有名詞は全て忘れたが、手紙を書いた人、翻訳した人、届けた人は、日本人ならではの価値観と生き様を見せた人たちであった。 最初に手紙の経緯や内容が全て記述されるので、いきなりステーキみたいな本でとても読みやすかった。余韻に浸りたい方は全部読み通せばいいし、自分のように腹八分目でよければ、途中でやめれば良い。 全国民必読の書。

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2026/01/19

小泉防衛大臣の推薦。極限の状況に置かれた硫黄島において、敵国のしかも大統領宛に手紙を書き、それを届ける行為は想像を絶する。劣勢に立たされる中で、国や家族を思う気持ちと共に米国に対する単なる憎悪だけではない色々な思いが司令官の中には渦巻いていたのではないだろうか。しかも、その思いは...

小泉防衛大臣の推薦。極限の状況に置かれた硫黄島において、敵国のしかも大統領宛に手紙を書き、それを届ける行為は想像を絶する。劣勢に立たされる中で、国や家族を思う気持ちと共に米国に対する単なる憎悪だけではない色々な思いが司令官の中には渦巻いていたのではないだろうか。しかも、その思いは彼の部下の多くも同様であり、現場で大きな共感を生んだものと想像する。大戦を生きた誇り高く強い先輩たちのまさに血と涙の上に今日の日本があること改めて認識した。

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2025/12/09

米軍が硫黄島砲撃を開始したのが、昭和20年2月16日。以降、延べ11万1千人の大軍を上陸さる。 対する2万1千人の日本守備隊は地下壕に身を潜めながら徹底抗戦したが、ほぼ壊滅状態になり、3月半ばには、わずかな残存兵が決死の突撃を行い、壮烈な最後を迎える。 そんな中、海軍司令部壕で、...

米軍が硫黄島砲撃を開始したのが、昭和20年2月16日。以降、延べ11万1千人の大軍を上陸さる。 対する2万1千人の日本守備隊は地下壕に身を潜めながら徹底抗戦したが、ほぼ壊滅状態になり、3月半ばには、わずかな残存兵が決死の突撃を行い、壮烈な最後を迎える。 そんな中、海軍司令部壕で、アメリカのルーズベルト大統領に対して1通の手紙をしたためた男がいた。 彼の名は市丸利之助。海軍少将で、「予科練」生みの親と言われた有能で人格的にも優れた人物である。 彼が書いた手紙「ルーズベルトに与ふる書」には、アングロ・サクソンによる世界支配に対し、日本は東洋の解放を目指していたこと、真珠湾攻撃を始めるまでに追い詰めた原因はアメリカにある、共産圏のソ連・スターリンとどうやって協調していくのか、強者だけの独占は永遠の闘争を招き、人類に安寧・幸福の日は来ないなどといった内容のものであり、国際社会への懸念まで示されていた。 この手紙を英文に翻訳したのは、ハワイ生まれの日系二世で、米軍の無線電話傍受に携わる「特話員」だった三上弘文兵曹。アメリカ人の心情を理解し読みやすく品格ある英文に翻訳した。 そして、この英文と和文を腹に巻いて突撃し、“死して”手紙をアメリカ軍に届けた村上治重は通信参謀としての責務を全うした。 著者は、戦死したこの三人の物語を後世に引き継ごうと、ゆかりの人々を訪ね歩き、証言を集めた。 多数集められた証言の中でも、硫黄島の海軍司令部で唯一生き残った松本巌上等兵曹の証言は極めて貴重。 松本は生き残った運命を正面から受け止め、自らに課せられた責任を果たすかのように戦後、詳細な手記や証言を残した。 市丸の卓越した精神や死生観、家族への優しさ、温厚で教育熱心だった村上の息子が父の遺品である「ルーズベルトに与ふる書」の現物を後日探し当てた話、ホノルル生まれの秀才だった故に日本へ連れ帰られた三上の数奇な運命など、三人に関する史実や人間像が浮き彫りになる。 著者の熱量溢れる取材と文章力により、読み手は、三人を等身大の人として、親近感を感じることができる。 終盤に記述されている、日米開戦の裏に、ルーズベルトの前のフーバー大統領とグルー駐日大使が開戦回避に理解を示していたこと、資源のない日本が原料の供給を断ち切られたら、1千万から1千二百万の失業者が出ることになるなどの話があったことは勉強になった。 また、エピローグで紹介された、今年3月29日挙行の「日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式」の光景描写にも胸を打たれ、熱くこみ上げる思いをしたことを付記しておく。

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2025/09/28

硫黄島の戦い。玉砕直前、敵国のルーズベルト大統領あての手紙を書いた海軍少将、それを英訳した日系二世の兵士、手紙を腹に巻いて戦士した通信参謀。 遺族も知らなかった手紙がアメリカで発見されたことから展開する話。日本が侵略でなく追い詰められて戦争となったこと、ソ連との関係など。将校の国...

硫黄島の戦い。玉砕直前、敵国のルーズベルト大統領あての手紙を書いた海軍少将、それを英訳した日系二世の兵士、手紙を腹に巻いて戦士した通信参謀。 遺族も知らなかった手紙がアメリカで発見されたことから展開する話。日本が侵略でなく追い詰められて戦争となったこと、ソ連との関係など。将校の国際情勢を見る慧眼。 絶望的な戦場、孤島の果てで100年後の日本を考え死地に赴いた兵士たちのことは、後世に伝えていかなくては。

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2025/09/28

この時代の軍人達の思いなのだろうか。 この手紙には戦争への問い、怒り、覚悟が詰まっている。 硫黄島の激戦を経て現代にこの書が読める奇跡に感謝すると共に、市丸中将らの百年後の日本への思いに胸が熱くなる。 現代の歴史教育がいまだに自虐史観に寄っているのではと危惧しているが、この手紙...

この時代の軍人達の思いなのだろうか。 この手紙には戦争への問い、怒り、覚悟が詰まっている。 硫黄島の激戦を経て現代にこの書が読める奇跡に感謝すると共に、市丸中将らの百年後の日本への思いに胸が熱くなる。 現代の歴史教育がいまだに自虐史観に寄っているのではと危惧しているが、この手紙の内容が広く知られるような教育を望む。 日本は侵略目的の戦争ではなく、東アジアの解放、世界の和平を目的としていたことを伝えていきたい。

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2025/09/08

門田氏の真骨頂。硫黄島といえば栗林忠道だと思うが、海軍予科練生みの親として名前しか知らなかった市丸利之助少将が、硫黄島での死の間際に「ルーズベルトに与ふる書」を記していたことは全く知らなかった。欧米の帝国主義と苛烈な植民地経営、自国繫栄のためならイデオロギーの全く異なるソ連とも手...

門田氏の真骨頂。硫黄島といえば栗林忠道だと思うが、海軍予科練生みの親として名前しか知らなかった市丸利之助少将が、硫黄島での死の間際に「ルーズベルトに与ふる書」を記していたことは全く知らなかった。欧米の帝国主義と苛烈な植民地経営、自国繫栄のためならイデオロギーの全く異なるソ連とも手を結ぶ欺瞞を指摘し、持たざる国を戦争に向かわせた悪の帝国の遣り口を鋭く糾弾する。大国相手に純粋すぎる日本外交がデファクトスタンダードから外れている(現在も尚)ことも問題だが、太平洋戦争開戦の本質をついた持論には胸がすく想い。特に終章の「変わりゆく歴史的評価」が圧巻。最後通牒のハル・ノートの起草者がソ連のスパイだった事実も初めて知った。門田氏には右の言説より、本書のような埋もれて忘れられている戦争の時代の日本人の矜持を上梓し続けてもらいたい。

Posted byブクログ