ダークネス の商品レビュー
20年前の憎悪が牙を剥く。顕になった因縁がまとわりつきミロとハルオを苦しめる。 最後にハルオはうまく逃げて再出発できることを信じてます。
Posted by
平穏な生活を望むも、ミロの過去がそれを阻む。良い子に成長したハルオの裏では、ミロの宿敵、久恵らの宿怨が未だ燻り続けていた…ミロの心の葛藤を見事に活写。長年身を隠し、闘い続けたミロに残されたものとは、一体何だったのだろう。フィクションとはいえ、老いをリアルに考えさせられた。
Posted by
大好きだったミロシリーズの最新刊が出ていると知り、驚きと喜びで本を開いた。 あまりにも長い年月の経過。 前作「ダーク」から23年…ミロも読者の自分もそれだけの時間を重ねて来たことに感慨を覚える。 母親として息子ハルオを育てて来たミロ。 息子が愛おしくてたまらないミロ。 出生の...
大好きだったミロシリーズの最新刊が出ていると知り、驚きと喜びで本を開いた。 あまりにも長い年月の経過。 前作「ダーク」から23年…ミロも読者の自分もそれだけの時間を重ねて来たことに感慨を覚える。 母親として息子ハルオを育てて来たミロ。 息子が愛おしくてたまらないミロ。 出生の秘密を話せずに苦悩する心情が切ない。 ミロを追いかけるダークな運命から、ハルオを守り抜こうと懸命に生きて来たのに、物語はそれを許さない。 ラスト残り数頁の思わぬ展開は息を呑む。 本当にこれで最後? 違うよね?桐野先生!と叫びたくなる余韻はさすが。 絶対に続編があると信じて。 さて、大好きなミロシリーズ、どこにしまっちゃったかな? 最初から読み返したくなって来た。 自分的には番外編である「水の眠り灰の夢」が一番の推しである。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館にて。 昔夢中で読んだミロシリーズの新刊がついに出るというので、慌てて予約。 読み終わって残ったのは、ミロの中の恐ろしい孤独だった。 どうするんだこれから?一番大事なハルオは変な女に引っかかってどうしようもないし、周りは敵ばかり。そして一番よりどころにしていた人は本当か嘘か死んでしまったらしい…。 これまではなんだったのか、私は一体何を読まされていたのか? 辛いのは、当たり前だけど人は思う通りには動かないということだよね。 文中ミロも言ってたけど、人の心は変わる。 特にハルオの心の変化は仕方ないとはいえつらかった。 私自分が母親になったのもあるのかもしれない、子どもが独り立ちしていくのは寂しいものだけれど、特にミロは抱えているものが大きすぎて本当につらかったろうし、どうしようもない。 ミロが怖がっていたしがらみ。 人は一人では生きられないけれど、いい意味でつながれず孤独感が増したり、大切な人を助けられないのは孤独に拍車をかけるばかりだ。 それにしても時間が経ちすぎて、忘れている部分が多すぎた。 早い段階で今までのあらすじみたいな文章があったけれど、これを期に最初から読み返すのもいいかもしれない。 ラストが混とんとしていて混乱している。 そりゃそうだ解決するわけがないよねと笑ってしまった。どこか丸く収まるような、そうなるような期待をしていたのだと思う。 ミロはどこまでも孤独で追われていくのだな。 これは次作があるということなのだろうか。 期待して待っていようと思う。
Posted by
ええっ!?ラストの展開、想像もつかなかった。でもどこか納得してる自分もいる。だってミロの今までの生き様を見ていれば、安全な生活に辿り着けるのは無理だろうと思うし。でもだからって、ミロに対して酷すぎないかな。 色んな男がミロを愛し、そしてミロから去っていった。そのときそのときは楽...
ええっ!?ラストの展開、想像もつかなかった。でもどこか納得してる自分もいる。だってミロの今までの生き様を見ていれば、安全な生活に辿り着けるのは無理だろうと思うし。でもだからって、ミロに対して酷すぎないかな。 色んな男がミロを愛し、そしてミロから去っていった。そのときそのときは楽しめたと思うが、ミロの暮らしはいつも不安定だった。ハルオとの20年間だけが、彼女の安寧の日々だったんだろう。 ハルオが自分の出生を知ったときにどうなるのかが怖くて、読んでいる間、なかなか緊張した。ハルオのどこか冷酷なところのある性格から、彼がミロとの訣別を選択することも容易に想像できたし。あんなに葛藤してハルオを産んだミロの気持ちを考えると、ハルオとミロの別れは辛い。 本作はミロとハルオの視点が交互に書かれているが、かっこいいミロに比べるとやはりハルオはまだ幼い。若干20歳にしては度胸も行動力もあるとは思うが、勝手に単身で自分のルーツを確認しにいくのは危険過ぎる。自分の親が、最低な人物だったという衝撃的な出来事がハルオの精神を追い込んでいたように感じた。 私はミロに何となく肩入れしてしまうため、彼女の幸せを願ってしまうのだが、どうにもこの結末を見るに、幸せからまた一歩後退した気がする。 まだ、彼女の大切な人は残っているから、希望は消えた訳ではないけれど。 これでシリーズが完結するのかな。まだ、ミロの話を読みたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あー、相変わらず怖かった。 (珍しく結末先に読んでしまった) シリーズ20年後というが、とんでもなく怖そうだから遡っては読まない(汗。 ハルオのしたたかさが見たかったが、まあ仕方ないか・・・ 更に輪廻は巡り、また成長したハルオが登場しそうだ。
Posted by
シリーズを再読して一気に読了。文章が巧みでのめり込む過ぎてなかなかにシンドイが、ミロの生き様を堪能した。今後どう生きて行くのか
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作までの流れを思い出せるかちょっと不安になったけど、読み始めたらすぐに思い出した。 壮絶なミロの人生。 登場人物はろくでなしばかりだし、物語自体の異様な雰囲気もそのままで一気読みしてしまった。 これで完結?? ミロのこれからがまだまだ気になるけどなあ。
Posted by
スリリングな復讐物語なんだが、背景説明が断片的でよくわからない。ラストええって感じで消化不良気味。これだけ分厚い本たんだからしっかり締めてほしかったな。
Posted by
前作ダークから何年経過したんだろ ダークを読んだ時にはミロに共感できないと感じた記憶があるけど、ダークネスは完結編にふさわしく、ミロの気持ちを語ってくれて、なるほどと言う気持ちになりました ミロの名前以外はほぼストーリーを忘れていましたが、ハルオに語る過去で前作までの大まかな流れ...
前作ダークから何年経過したんだろ ダークを読んだ時にはミロに共感できないと感じた記憶があるけど、ダークネスは完結編にふさわしく、ミロの気持ちを語ってくれて、なるほどと言う気持ちになりました ミロの名前以外はほぼストーリーを忘れていましたが、ハルオに語る過去で前作までの大まかな流れがわかったので、助かりました
Posted by
