国宝 愛蔵版(上) の商品レビュー
任侠の家に生まれた主人公が、父親の死後に歌舞伎役者に引き取られることになり、芸の道に人生を捧げていくという物語。 上巻を読み終えたところなので中途半端な感想になってしまいますが、これでもかという人生の荒波に翻弄されながらも、歌舞伎に対してはどこまでも真っ直ぐな主人公のひた向きさ...
任侠の家に生まれた主人公が、父親の死後に歌舞伎役者に引き取られることになり、芸の道に人生を捧げていくという物語。 上巻を読み終えたところなので中途半端な感想になってしまいますが、これでもかという人生の荒波に翻弄されながらも、歌舞伎に対してはどこまでも真っ直ぐな主人公のひた向きさに心が揺さぶられました。まだまだ波乱が続く含みを持たせて下巻に突入していきますが、どんな大団円が待っているのか楽しみです。
Posted by
吉田修一作品は横道世之介など好きな作品が多く何冊か読んできていて、店頭にこの本があるのも何年も前から知っていたけど、国宝というタイトルの重厚感、上下巻の長編の重厚感に怯んでスルーしてきた。大後悔!!! タイトルは重厚だけど、中はもっと軽妙で歌舞伎に疎い私にもスーッと入ってくれたし...
吉田修一作品は横道世之介など好きな作品が多く何冊か読んできていて、店頭にこの本があるのも何年も前から知っていたけど、国宝というタイトルの重厚感、上下巻の長編の重厚感に怯んでスルーしてきた。大後悔!!! タイトルは重厚だけど、中はもっと軽妙で歌舞伎に疎い私にもスーッと入ってくれたし、今までの吉田作品に共通する読みやすさがしっかりとあった。止まることなく一気読みしました。 同じ理由でスルーしてきて、今読んでみようかなと迷っている方がおられるのなら、「とりあえず読んでみてください、読みやすいです!」と薦めたいです。下巻楽しみ!!早速これから読みます!
Posted by
私は映画を見て本を読んだ。絶対にこの順番で読んでほしいと思った。どちらも必須で欠かせないものだと思った。映画を見てその映像&音楽の美しさ、主演の2人の演技の素晴らしさに感動した。しかし誤魔化されるぐらいの他の部分の素晴らしさがあったから良かったが、所々話が飛んでいるようにも正直感...
私は映画を見て本を読んだ。絶対にこの順番で読んでほしいと思った。どちらも必須で欠かせないものだと思った。映画を見てその映像&音楽の美しさ、主演の2人の演技の素晴らしさに感動した。しかし誤魔化されるぐらいの他の部分の素晴らしさがあったから良かったが、所々話が飛んでいるようにも正直感じていた。本を読んでみて、映画では話が飛んでいた部分を補ったり、話が変えられている部分がに気づいて納得がいく、合点がいくと同時に、「国宝」の世界がより広がった。映画では聞く音俊介の話であったが、本では間違いなく気候の話であった。そして、国宝になるということがどういうことなのかがより鮮明に描かれていた。その苦しさと美しさと壮絶さと悲しさと孤独があった本だとしても、その世界観の美しさは消えないどころかより鮮やかだった。また、 Audible でも聞いてみてほしい。Audible は歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが担当しているため、より歌舞伎のリアルな様子が鮮明に描かれる。
Posted by
映画で話題になっているので、これは映画を見る前に、まず原作があるのであれば、先に読んでおかなければと思い、探っってみたらこの本にたどり着いた。 さすがに、映画があれだけ好評なだけあって、図書館で予約を入れても、なかなかく借りらなかったけどようやく借りられた。 これはオモシロい。こ...
映画で話題になっているので、これは映画を見る前に、まず原作があるのであれば、先に読んでおかなければと思い、探っってみたらこの本にたどり着いた。 さすがに、映画があれだけ好評なだけあって、図書館で予約を入れても、なかなかく借りらなかったけどようやく借りられた。 これはオモシロい。この本、映画で話題になったり、そもそも新聞の連載でなければ、物語としてもっと評価されるべきなのではないでしょうか? 「まだ、上巻しか読んでいないのでございますが、下巻を早く読みたい気持ちでございます」 あ、『国宝、上巻』の文体が移ってしまってございます。
Posted by
ほぼオーディブル。車や寝ながら。 一部ら紙本で読みました。 最近は、すっかりオーディブル読書の日々です。 上巻は、青春編。 文章の語り口が江戸っ子、京言葉、関西弁、九州弁。 最初、慣れずになかなか頭に入ってこない。 聴いてくうちに、読んでいくうちに、慣れて引き込まれていきます。...
ほぼオーディブル。車や寝ながら。 一部ら紙本で読みました。 最近は、すっかりオーディブル読書の日々です。 上巻は、青春編。 文章の語り口が江戸っ子、京言葉、関西弁、九州弁。 最初、慣れずになかなか頭に入ってこない。 聴いてくうちに、読んでいくうちに、慣れて引き込まれていきます。 オーディブルでは、 朗読の語り部が 尾上菊之助。 ほんまモンの歌舞伎役者の朗読。セリフまわし。 脱帽です。 ホントこれが、良い。良すぎるのであります。 歌舞伎。 生で観たことなし。映像でも観たことなし。 日本の文化。伝統芸能。 長く日本に生きているのに、知らない世界。 伝統芸能の世界。 歌舞伎を観に行きたくなること必至でした。 下巻に続く
Posted by
オーディブル。視聴したのが映画鑑賞より後でよかった。 先に読んで(聴いて)たら、観に行かなかったかも。それか評判を知って観に行って、「そこそう端折る!?」とガッカリしたか。 映画は映画で良かったからガッカリせずに済んだ。 映画鑑賞が先でよかったのは、きくちゃんとしゅんぼんが吉沢さ...
オーディブル。視聴したのが映画鑑賞より後でよかった。 先に読んで(聴いて)たら、観に行かなかったかも。それか評判を知って観に行って、「そこそう端折る!?」とガッカリしたか。 映画は映画で良かったからガッカリせずに済んだ。 映画鑑賞が先でよかったのは、きくちゃんとしゅんぼんが吉沢さんと横浜さんで脳内再生されて終始美しかったところです。
Posted by
映画から観たので、映画を引きずりながら上巻まで読了。 登場人物の多さと関係性の彩りがある。語り手の文体がこの作品に湿度を纏わせていて良い。
Posted by
映画を観ようと思ってたものの観られずで、せめで原作は!!ということで手に取りました。 まさかの語り口調でむむむとなり、任侠的な描写で何が何だかわからないまま60ページ程が過ぎ、これこのままいくと挫折しかねないと思って改めて丁寧に最初から読んだらスムーズに入れました。笑 才能に...
映画を観ようと思ってたものの観られずで、せめで原作は!!ということで手に取りました。 まさかの語り口調でむむむとなり、任侠的な描写で何が何だかわからないまま60ページ程が過ぎ、これこのままいくと挫折しかねないと思って改めて丁寧に最初から読んだらスムーズに入れました。笑 才能に恵まれたものと血縁に恵まれたものの対比というのかなんというか。 どちらも苦悩しながらもがいておりました。 下巻楽しみ。
Posted by
国宝(上巻): 芸に己を賭す者の、孤独な芳香 ※文末に記憶に残り続けた原文記載 ------------ 第一章:血縁なき才能と時代の波 率直に申し上げて、吉田修一さんという稀有な作家が生み出されたこの物語は、映像(映画)でも書籍でも、そのどちらもが大いに魂を揺さぶる傑作だと...
国宝(上巻): 芸に己を賭す者の、孤独な芳香 ※文末に記憶に残り続けた原文記載 ------------ 第一章:血縁なき才能と時代の波 率直に申し上げて、吉田修一さんという稀有な作家が生み出されたこの物語は、映像(映画)でも書籍でも、そのどちらもが大いに魂を揺さぶる傑作だと感じました。 この場を借りて、改めて原作者の吉田修一さんに心から敬意を表したいと思います。 物語の主人公は1960年代に生まれ、歌舞伎の血筋を持たないにもかかわらず、その美の世界に魅せられた若者です。 彼は、高度経済成長からバブル景気という日本の激動の時代に翻弄されながら、およそ半世紀近くもの「芸道」という名の生涯を駆け抜けていきました。 血縁という絶対的なパスポートを持たない彼にとって、その道のりは想像を絶する厳しさだったに違いありません。 彼の物語は、時代を背景に、才能が如何にして運命を切り拓いたのか、という壮大な問いかけから始まります。 ------------ 第二章:芸に己を賭す者の孤独な炎 彼の軌跡は、決して舞台の表側だけで完結しません。 むしろ、人知れぬ裏の努力、端役としての日々こそが、彼の芸を研ぎ澄ます砥石だったように思います。 腐ることなく、ただひたすらに練習を重ね、本番に臨む。その姿は、ストイックという言葉を超越しています。 では、彼は人生のその長い道のりで、一体誰を信じて生きていたのでしょうか。師や仲間、観客でしょうか。いや、おそらく違います。 彼が最後まで信頼し、頼りとしたのは、「芸に生き、芸に死ぬ」ことを選んだ、他ならぬ己自身の信念のみではなかったでしょうか。 孤高の存在として、ただ芸の神と対峙し続けた彼の内側に燃える炎は、熱く、そして孤独だったに違いありません。 ------------ 第三章:恩恵と受け継がれる「腹」 しかし、その孤独な道程は、完全に彼一人の力で築かれたものではありません。 彼の周囲には、常に人間味溢れる「恵み」の輪が存在していました。 産みの親は、家が傾くような苦境にあっても、息子への仕送りを絶やされませんでした。 そして、育ての親は、実の息子が行方をくらますという人生最大の悲劇に直面しながらも、血の繋がらない彼を腹を決め、最後まで育てるという決断をされました。 この親たちが示された「腹」の決め方、すなわち、理屈ではない愛情と覚悟こそが、彼を支える見えない「国宝」だったと言えるでしょう。 彼は、彼自身の才能だけでなく、彼を取り巻く人間関係の厚みによって磨き上げられていったのだと感じます。 ------------ 第四章:作品の美と、人間臭い芳香(かおり) なぜ、我々はこれほどまでに、物語である『国宝』に深く魅せられるのでしょうか。 それは、映像やフィクションの世界であるにもかかわらず、そこから立ち上るものが、あまりにも人間くさい芳香を放っているからなのではないでしょうか。 泥臭く、不器用で、時には間違えながらも、一本の芸の道にすべてを捧げた一人の男の「生き様」が、その本質を強烈に示しているのではないでしょうか? 国宝という美の頂点を目指す過程には、苦悩、裏切り、そして愛という普遍的な感情が詰まっています。 この人間臭さが、我々の魂を揺さぶり、彼が歩んだ人生を追体験させてくれたのでは?と考えるのです。 吉田修一さんは、作品の中で、我々が最も強く求める、真の「生」の姿を描き切ったのでは?と考えるのです。 だからこそ、この物語『国宝』は、一人の役者の人生を超え、令和の時代そして次の世代へと語りつがれる【国宝】なり得る作品となるのでしょう。 ------原文------ 『歌舞伎には文楽を歌舞伎にしただけのことがなければ、その価値がない。 歌舞伎のほうは生きてる人間が舞台で演じるんやから、もっと生々しい、もっと実感的なものやないといかん。』 ------------ 二人が二人して、男が女を真似るのではなく、男がいったん女に化けて、その女をも脱ぎ去ったあとに残る「女形」というものを、本能的に摑めているのでございます。 ------------ 「おまえに一つだけ言うときたいのはな、どんなことがあっても、おまえは芸で勝負するんや。ええか?どんなに悔しい思いしても芸で勝負や。ほんまもんの芸は刀や鉄砲より強いねん。おまえはおまえの芸で、いつか仇とったるんや、ええか?約束できるか?」 ------------ 「もう腹くくるわ。うちは意地汚い役者の女房で、母親で、お師匠はんや。こうなったら、もうどんな泥水でも飲んだるわ」
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画は見てませんが話題だったので。 序盤は独特の語り口調に慣れず少し苦戦。 馴染みの少ない仁侠描写に入り込めない。 読めるのか不安に感じたけれど語り口調に慣れ始めて物語が進んでくるとどんどん入り込んで読みやすくなりました。 思ってたよりサクサク進んでいく。 今のままだと喜久雄が不憫で…。結局血が全てなのか!?という気持ち。どうなっていくんだろう? 下巻も読もうと思います。
Posted by
