路傍のフジイ(5) の商品レビュー
フジイさんのスタンスが好き。あと作家のおじさんも素敵だった。ただ後半のデリカシーのない発言に対する感度が高くて震えた。私も発言には気をつけなくては。
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無性にフジイを摂取したくなる時がある。 同年代で独身の辻と鈴木が登場。 いずれも40代、独り身の焦燥がありつつも、 人生に対して諦めに似た感情で 日々をやり過ごしている。 そんな二人がストレスフリーなフジイと対峙すれば、そりゃイラッとするだろうな。 今回の登場人物たちは、それ...
無性にフジイを摂取したくなる時がある。 同年代で独身の辻と鈴木が登場。 いずれも40代、独り身の焦燥がありつつも、 人生に対して諦めに似た感情で 日々をやり過ごしている。 そんな二人がストレスフリーなフジイと対峙すれば、そりゃイラッとするだろうな。 今回の登場人物たちは、それぞれの「幸せ」に向かって変化していこうとしている。 ”だけどフジイは変わらない。 ただ、そこにいる。恒星のように。” 変化が思うようにいかなくても、フジイはいる。 決して傷を舐め合うわけではないけれど、 ブレがない安心感はフジイでしか得られない。 フジイに触れることで、知らずにズレた軌道を ふと見つめ直す自分に気づく。 だから多少イラッとしても、 辻はフジイに会いたくなるんだろうな。 手強いキャラの鈴木だけど、 こんな人ほどフジイが効きそう。 フジイとの化学反応でどう転がっていくのか 期待したくなる読後感だった。
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【あらすじ】 いつまでも同じ関係ではいられないのがこの世の中。フジイの後輩の田中くん、同じく後輩の石川さん。すっかりなじんだ彼や彼女の境遇にも、否応なく変化は生じ始めます。 だけどフジイは変わらない。ただ、そこにいる。恒星のように。 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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石川さんの恋の話が刺さる。 作家の橘さんの言葉の重さと安心感。 終盤に出てくる鈴木さん。 「悪い人ではないけど…」 言葉の端々に滲み出てくる、 なんとも言えない違和感。 そんな鈴木さんの話した 石川さんへの先入観について、 「そんな人ではない」 と言い切る藤井さん。 特別な...
石川さんの恋の話が刺さる。 作家の橘さんの言葉の重さと安心感。 終盤に出てくる鈴木さん。 「悪い人ではないけど…」 言葉の端々に滲み出てくる、 なんとも言えない違和感。 そんな鈴木さんの話した 石川さんへの先入観について、 「そんな人ではない」 と言い切る藤井さん。 特別な恋愛感情を持ってるわけではないけど、 そこまで言えるほど 人として大切な相手になってるみたい。 派手ではないけど 生き方に憧れる人物描写が滲み出る 相変わらず素敵な作品です。 この巻、動きがあって面白かった。
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フジイと対比される地味目なキャラクターが一つの巻に2人も出てきたことで、フジイの(地味な)魅力を際立たせる。ちょっと展開が変わった感じで興味深い。
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『路傍のフジイ』第5巻を読み終えて、あらためて思うのは、この作品が描くのは派手な事件や劇的な運命ではなく、静かに揺らぐ人生の断片だということだ。今回もまた大きな変化が訪れるわけではない。むしろ「変わらないフジイ」と「変わろうとする周囲の人々」との対比が鮮やかに浮かび上がり、そこに...
『路傍のフジイ』第5巻を読み終えて、あらためて思うのは、この作品が描くのは派手な事件や劇的な運命ではなく、静かに揺らぐ人生の断片だということだ。今回もまた大きな変化が訪れるわけではない。むしろ「変わらないフジイ」と「変わろうとする周囲の人々」との対比が鮮やかに浮かび上がり、そこに強い余韻が残る巻だった。 たとえば田中くんが転職を考え、石川さんが恋に揺れ動く。誰もが人生のどこかで直面する「選択」や「変化」が描かれるのだが、その一方でフジイは恒星のように変わらずそこにいる。その姿は単に停滞や無関心なのではなく、むしろ「不変の力」の象徴として輝いて見える。読者の多くが「変わらない人がいるから、変わる人の物語が際立つ」と感じたのはまさにこの点だろう。 特に印象的だったのは石川さんの恋のエピソードだ。派手な展開はない。ただ距離感の遠さや微妙な間合いが丁寧に描かれていて、その“静けさ”がかえって胸を打つ。多くの読者が「切なくもわかる」と共感したのは、ここに自分自身の記憶や感情を重ねられるからだろう。恋愛を大声で語らないからこそ、心に深く刺さる。 また、新キャラクターの鈴木さんの登場も、物語に新しい風を吹き込んだ。これまでの緩やかな関係に微かな緊張感を与え、人間模様を立体的にしている。違和感を覚えた読者もいたようだが、それは「日常に外部からのノイズが入ることで作品が生きる」証拠でもある。静かに流れる川に石を投げ入れたときの波紋のように、物語に奥行きを加えていた。 この第5巻が投げかけているのは「変化とは何か」という問いだ。変わることは前進であり、同時に痛みを伴う。変わらないことは停滞ではなく、実は支えや安心でもある。両者は対立するのではなく、互いを必要とする関係なのだと、この巻を通して感じさせられた。フジイという“不動点”があるからこそ、周囲の小さな変化がこんなにも鮮やかに映るのである。 読後の余韻は静かだが確かに深い。何も大事件が起きないのに、人生の本質をえぐられるような読書体験。第5巻はそんな「静謐の力」を改めて教えてくれる巻だった。
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石川さんの話も気にはなるけど、今回はなんだか田中くんを好きになる巻でした。 この距離感でのこの行動、良い。 鈴木さんみたいな人、昔の会社の上司を思い出してやっぱりモヤモヤ。 デリカシーがないというか、上っ面では日々己を謙遜(?)しつつも、普段自分のことを上位に考えていないと出な...
石川さんの話も気にはなるけど、今回はなんだか田中くんを好きになる巻でした。 この距離感でのこの行動、良い。 鈴木さんみたいな人、昔の会社の上司を思い出してやっぱりモヤモヤ。 デリカシーがないというか、上っ面では日々己を謙遜(?)しつつも、普段自分のことを上位に考えていないと出ないような言葉を不意に発するあの感じ、ホント無理。
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石川さん、まさかの!謎のおじさんの正体も、まさか! 田中さんの恋の行方や鈴木さんの性格も面白い! 今回は、フジイくんより脇役にスポットが当たっていて、フジイくんの出番は少なかったように感じた。 でも気づいたらフジイくんにもっていかれる。 それがこの漫画の魅力!
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なんとも複雑な読後感 世の中には合う人合わない人合うかと思ったら合わない人、どちらでもない人などいろんな人がいる そんな当たり前のことが漫画を通して等身大に伝わってきて、なんだかびっくりした フジイさんの生き方どこか憧れる部分はあるけども、でもそれは難しいとも思ってしまう 自分...
なんとも複雑な読後感 世の中には合う人合わない人合うかと思ったら合わない人、どちらでもない人などいろんな人がいる そんな当たり前のことが漫画を通して等身大に伝わってきて、なんだかびっくりした フジイさんの生き方どこか憧れる部分はあるけども、でもそれは難しいとも思ってしまう 自分自身がより善く生きたいと言う気持ちとそれを実行できる部分、実行できない部分のジレンマは生きてる限りあるのだと思う 漫画を通して、今の自分を振り返り、どう生きていきたいかを頭に巡らす この漫画には、そんな等身大の自分の生き方を考えたくなるパワーがあると思った
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