頭がわるくて悪くて悪い の商品レビュー
5ページくらい読んでこれ結末がどんだけ拍子抜けでも話つまんなくても後悔しないなと思ったくらい文体が好き
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両角という悪、悪に利用される山井と馬連の頭の悪さに驚きつつ、催眠と洗脳の違いと恐ろしさに唖然。宇宙人と言われたらしんじるのね。
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饒舌体とでも言いたくなるようなとてつもない語り口。けっこう読み手を選ぶ気もするけど、明らかに尖った作風で、なんとなく著者のキャラクターも若者代表とか文化人とかタレント的な何かとかなんかそんなようなものが透けて見えてくるような印象もした。正直、作品の中で扱われている人物の思考回路が...
饒舌体とでも言いたくなるようなとてつもない語り口。けっこう読み手を選ぶ気もするけど、明らかに尖った作風で、なんとなく著者のキャラクターも若者代表とか文化人とかタレント的な何かとかなんかそんなようなものが透けて見えてくるような印象もした。正直、作品の中で扱われている人物の思考回路が、ここまで言葉に満ち溢れているのかは疑問もあるというか、著者のインテリジェンスと登場人物のバイオレンスにはかなり乖離もある気がしたので、かなり嘘っぽいといえば嘘っぽい。でもある種の嘘が本作のテーマであって、SF的な題材を文学的に着地させている感覚にもなったので、すべて計算づくであるのかもしれないし、あんまりよくわからないという感じもした。映像にすればかなりハードボイルドなものになりそうだし、テーマとしては若者を取り巻く闇バイトなどを扱ってもいて、かなり映像を喚起されるところが言語の面白いところだなと感じた。そういう、言葉というものの強さというか、言葉でねじ伏せようとしてくるみたいな感じの作品だと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】「宇宙人を殺すのはなんの犯罪にもあたらねえんだよ」人間社会に溶け込み、悪事を働いている宇宙人を駆除すれば一晩で15万円。簡単なお仕事だといわれ、人生に行き詰った三浦馬連と山井考直は宇宙人の隠れ家をタタきに向かう。脱法ドラッグ、裏切りの裏切り…人はみんな思い込みで生まれて、勘違いで死んでいく。 【感想】 とてつもなく面白かった。同作者には今までハズレが全く無いが、その中でも面白い方だった。今までの作品のようなパンチライン的な文はそのままに、少しライトさも加わりとても読みやすかった。内容こそ重めで、心に刺さる部分も多いのにサクサク読めて素晴らしかった。今まではずっしりドロドロ重苦しい中にパンチラインがあるイメージだったが、今回はパンチラインと軽快な展開の中に重く刺さる部分もあるという感じ。さらにパンチラインも、今までは全く意味が理解出来ないものも多くあったが、今回はほとんどが理解でき本当に楽しめた。同作者別作品「赤泥棒(青辛く笑えよ)」の主人公の一鉄のように、馬鹿でどうしようもないけど憎めないキャラを作るのが上手く、今回の主人公の馬連もまたとても好きになった。 作中、他メディア作品が多数出てくるが、中でもヒロアカが出てきて少し嬉しかった。 下記印象に残った文を記す。 24ページ「山井は説明に多言を要しない素寒貧だ。素寒貧目素寒貧科は一様に焦っているのが特徴だった。次なんていつもない。前借りを繰り返してついには地獄まで到達した人生違反者に、返してやれる過去はないのだ。」 79ページ「歴史に名を残すほどのヤバさを持っていたら自分から手を挙げて私はヤバいですなんて言ったりしなかった。つまり、ヤバがられたい人間のヤバさなんてヤバがられたくないヤバ人間の足元にも及ばないのだ。このことから、ヤバがられるしか注目を集める手段を持たないジェネリックヤバ人間というのは、この世で最も救いようのない、至って平凡な生き物だといえた。」 131ページ「『犯罪なんてないんだぜ。みんな人を殺したり金を奪ったりすると罪を償わされるとおもってるけど、考え方の順番が逆なんだよ。罰金があるってことは、罰金を払えばやっていいってことで、死刑があるってことは、死ねばやってもいいってことだ』死ねばやってもいいなんて、十円玉で十円玉を買うことくらい意味不明だった。例えば一人で十人殺したとしても、犯人の命は一つしかないのだ。ネコでもギリギリ払えなかった。しかし死んだって償えないからといって、生きていて償えるとも限らない。すべての人間と罪は、生まれてしまったもの勝ちだった。罰には、罪を精算する力なんてなかった。罰はいつも、生まれる前の罪にしか効果を見せないのだ。」 (2025年8月20日読了)
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なんか凄いものを読んでしまった。頭がわるいこと、頭がわるいことを自覚していることとしていないことの差異、頭がわるいことを利用すること、利用されること、など全てが詰まっていた。自分で責任を持って判断をすることって当たり前だけれど、難しい。 主人公の三浦馬連は、何をやってもうまくい...
なんか凄いものを読んでしまった。頭がわるいこと、頭がわるいことを自覚していることとしていないことの差異、頭がわるいことを利用すること、利用されること、など全てが詰まっていた。自分で責任を持って判断をすることって当たり前だけれど、難しい。 主人公の三浦馬連は、何をやってもうまくいかない人生に嫌気がさしている。「宇宙人を殺すのはなんの犯罪にもあたらねえんだよ」と言われ、言われるがままにその仕事を請け負う。人間社会に溶け込み、悪事を働いている宇宙人を駆除すれば一晩で15万円だ。同じように仕事を受けた山井と宇宙人の隠れ家をタタきに向かうが、実は……。 作者の献鹿狸太朗(けんしかまみたろう)さんは漫画家さんで、漫画家の筆名・ 三ヶ嶋犬太朗(みかしまけんたろう) のアナグラムを小説家名に使っている。十六歳でデビューしたとか、凄すぎ。小説では漫画で挑戦できないことをやっている気がした。ジャンル分けしたら純文学に近いと思う。
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新刊コーナーで見つけて、 今しか出会わないかも、 読めないかもと思い、 手に取った一冊です。 文体が独特で面白く、 個人的には読みにくい箇所もありましたが、 言ってることは滅茶苦茶のようで、 芯を食っていて、頭をガン!とされるような部分もあり。 頭が悪い馬連。家族もやばい。 ...
新刊コーナーで見つけて、 今しか出会わないかも、 読めないかもと思い、 手に取った一冊です。 文体が独特で面白く、 個人的には読みにくい箇所もありましたが、 言ってることは滅茶苦茶のようで、 芯を食っていて、頭をガン!とされるような部分もあり。 頭が悪い馬連。家族もやばい。 馬連は宇宙人退治を命じられる。 報酬は15万。 宇宙人?SF??え???と思いながらの読書でした。 途中色々しんどくて心折れかけましたが、 最後は…そうなのか、と。 私の中での馬連はEXITの兼近で、 彼が頭の中で動き回っていました。 普段読まないような文章だったので、 読後は良かったです。
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相変わらずの疾走感が読んでいて気持ちいい。ストーリーは、過去作に比べてわかりやすくなった分、小さくまとまってしまった感があるが、キャラクターがとてもいい。馬連の話をもっと読みたいと思った。
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意外に青春モノ感あって爽やか。 帯の文が横じゃなくて縦?に書いてあるのとか、表紙にバーコードあったり読む前から楽しい。 馬連と山井が宇宙人退治する話。 バディ物で戦闘にどうやって勝つかの論理もひと工夫あったり、意外性もあって楽しい。 馬連が馬鹿すぎて、ボスの想像を超えた領域にいたから真相もちゃんと分かってたなんて、逆に馬鹿じゃないのかも。 彼の家はあんのことみたいな感じで、親が親として機能してない家庭。山井になんか言われてもそれなに?って聞き返すやり取りが好きやった。サンタクロースも知らないって馬連ちゃんあんた…… 両角ってボスが使う催眠を説明する下りなんか奈須きのこっぽくて楽しい。
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