トラジェクトリー の商品レビュー
遠く離れた場所の風景は美しく見える。例えば、夜空の月はとても美しく見えるが、その実石の塊で、異邦の地で暮らせば幻想とは異なる現実という生活が待っている。異なるコミュニティーに加わった時の息苦しさが全体にあり、40頁からの文章は特に胸に響いた。約束の地への経路はまだ描かれていない。
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文學界2025年6月号のものを読んだ。アメリカ人英語講師の日本でのモラトリアムとその視点を通した平坦な(退屈な)日本の日々。作品内では日記を含めたカワムラさん的なものが日本の象徴なんだろう。
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芥川賞候補作 読みながら、不思議と諸行無常が浮かぶ 読みやすいし共感もできる 主人公が、自分の祖先が相当変わり者で人間嫌いと考察するところは笑った たしかにその通り 自分の居場所を異国の地でなんとなく探している、母国に帰るのもしっくりこないみたいなモラトリアムをけっこう湿っぽく描...
芥川賞候補作 読みながら、不思議と諸行無常が浮かぶ 読みやすいし共感もできる 主人公が、自分の祖先が相当変わり者で人間嫌いと考察するところは笑った たしかにその通り 自分の居場所を異国の地でなんとなく探している、母国に帰るのもしっくりこないみたいなモラトリアムをけっこう湿っぽく描いてる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文學界6月号 越境文学なのに、母国語じゃないのに、その言語の言葉にしない部分を汲みとる表現ができるって、もう半端ないって! そこは完全に脱帽かつ、リスペクトです。そして、内容もすごく読みやすくて良いんです。 ただ、これといって突き刺さるものがないんです。 普通すぎたかな。
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