リボンちゃん の商品レビュー
連続して、寺地はるなさん読了。 因みに本書は、寺地さんデビュー10周年記念作品とのことです。 頭に結んだリボンがトレードマークの百花。 社長の思いつきで色々始めてしまう、“よくわからない店”で働く彼女は、ある日、小さなテーラーを営む伯母の加代子から「下着のリメイク」を手伝ってほ...
連続して、寺地はるなさん読了。 因みに本書は、寺地さんデビュー10周年記念作品とのことです。 頭に結んだリボンがトレードマークの百花。 社長の思いつきで色々始めてしまう、“よくわからない店”で働く彼女は、ある日、小さなテーラーを営む伯母の加代子から「下着のリメイク」を手伝ってほしいという依頼を受けますが・・。 タイトル&可愛い表紙のイラストから、フワフワした話と思われそうですが、そういうお花畑系ではないです~。 主人公の百花は、“常に頭にリボン”という見た目ではあるのですが結構ドライで現実的なんですよね。 勤務先でバイト男の子から 「そういうの、今あんま流行ってないと思うんですけど・・何歳までその方向性で行くんですか」 などと嘲笑されても、 「ババアになってもこれで行くつもりだよ、誰がなんと言おうとね」 と、動じずに応える芯の通った強さを持っているのです。 そんな“好き”を貫く百花だからこそ、直接素肌に身につける下着のリメイクにおいて、依頼者の望みや拘りに向き合ったものを作成できるのかなと思いました。 特に第二話で、「わからない。考えたくない。選びたくない。」が口癖のえみちゃんの転職祝いに百花が作った「“絶滅動物”刺繍入り一週間分ショーツ」なんて、まさにえみちゃんの“好き(絶滅動物)”&“選ばなくていい”というニーズにぴったりなギフトでしたよね~。 ところで、この物語は「好きなものがはっきりしているのが良いこと!個性発揮して生きようぜ!」っていうような単純なテーマではないんですよね。 第四話に登場した波留ちゃんのように“普通”である事にコンプレックスを抱く人もいるし、えみちゃんの 「誰もが自分らしく生きたいわけじゃないんですよ」 という台詞にも、寺地さんの「正解を決めつけたくない」というフラットな視点が根底にあるように感じた次第です。 そんな訳で、本作は世間の物差しで測られることに疲れたときに心をほぐしてくれるような物語だなぁと思いました。 ところで、どうでも良いことですが、私は下着は断然付け心地重視派です。 あと、手入れが面倒なのもNGなので洗濯機でガンガン洗っても長持ちするタフなヤツが良いですね♪
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優しい物語だった。 誰かに何かを押し付けない、色んな価値観をそっと受け止める、そんな作品でした 2026.4.16 59
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登場人物があぁ、好き!って思う人ばかりだった。 思うことを言っても、否定されずに成り立つ世界。 優しい世界だなと思った。 時間差で「失礼だったね」と言えるのも、「失礼ではなかったですけど」に割って入る「私も失礼だったと思う」も、だからといって気まずくなるんじゃなく、さわやかに謝れ...
登場人物があぁ、好き!って思う人ばかりだった。 思うことを言っても、否定されずに成り立つ世界。 優しい世界だなと思った。 時間差で「失礼だったね」と言えるのも、「失礼ではなかったですけど」に割って入る「私も失礼だったと思う」も、だからといって気まずくなるんじゃなく、さわやかに謝れる姿もどれも好き。 社長さんにも「余計なことしました」ってハッキリ言えるところも、謝るけど引きずらないところも。 みんなそれぞれが本当に相手を思いやっているのが伝わるし、失敗してもそれで居心地悪くなるわけじゃないところがとても読んでいて心地が良くて、こんな関係を築いていきたいんだなって思った。 そしてはるちゃんの気持ちが痛いほどによく分かった。 でもこれって本当は周りが求めてるわけじゃなかったりするんだよね。 そう思ってしまうきっかけはあったとしても、みんながみんな「面倒見の良い、良い子」を求めてるわけじゃない。でも手放せない気持ちもすごく分かる。 あぁもっと自分を大切にしよう、していいんだよーと叫びたくなった。
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下着って誰の為のもの?繊細なレースや刺繍、色や形。第一話はサイズも変わって着れなくなった下着をリメイクしてほしい。ポーチやハンカチでなく下着として。そこで「お前の下着なんか誰が見たいんだ、いい歳してみっともない」と言われる。女性にとっての下着は、このデザインは、男の人の為ではない...
下着って誰の為のもの?繊細なレースや刺繍、色や形。第一話はサイズも変わって着れなくなった下着をリメイクしてほしい。ポーチやハンカチでなく下着として。そこで「お前の下着なんか誰が見たいんだ、いい歳してみっともない」と言われる。女性にとっての下着は、このデザインは、男の人の為ではない。この手間ひまかけられた美しいものを身に纏う事で自分はかっこよくて強い気がして頑張れた。自分の身を守る鎧のようなもの。ルッキズム。特に女性は化粧をして当たり前、キレイにいるべきもの。それは昔は男性目線で評価されるものだったモノが、今は自分の為のモノ。化粧だって自分がキレイになるのが嬉しいから、今日の私ビジュがいい!でご機嫌になって自信になると強くなれる。むしろデートより女子会の方が気合がはいるようなもの。下着だってそう、この蝶のレース花の刺繍は見ているだけで私達がうっとりする。それは蝶や花だけでなく、それが絶滅動物だったり苔だったり。男性受けより、女性受けより、自分受け。 そうやって自分が自分の為であるように、素直に正直にまっすぐに生きていこうとする人達のお話し。
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多様性の社会といいながら、マジョリティに属している人のパーソナリティをないがしろにしている面をハッと気付かされた。際立つものだけが個性ではない、それぞれの人がよいと思って選んだ道を尊重できるひとでありたい。
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他人との関わり方や、夢がなくても別に恥ずかしいことだとは思わないというどこか達観しているところ、自分が悪かったと思うことはきちんと反省するところ、好きなものや正直な気持ちに向き合っているところなど、魅力的な面がたくさんある芯の強いリボンちゃんに惹かれた。リボンちゃんの勤め先が居心...
他人との関わり方や、夢がなくても別に恥ずかしいことだとは思わないというどこか達観しているところ、自分が悪かったと思うことはきちんと反省するところ、好きなものや正直な気持ちに向き合っているところなど、魅力的な面がたくさんある芯の強いリボンちゃんに惹かれた。リボンちゃんの勤め先が居心地良さそうで、柔軟な環境で良いなぁと思った。
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ー「個性は尊重すべき」「多様性万歳」、それとは逆の私はつまらないって事ですか?いい子だねって言われてすぐ飽きられる。ー 波瑠の涙ながらの訴えが突き刺さった。
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好きなことをやる、それでいいんだと思わせてくれる。みんなと同じでなくてもいい、いろんな考え方があっていいと読んでいてそう感じた。
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洋服や下着のオーダーを通して、着心地の良いこだわりの逸品を作り上げるのは素敵だなぁとしみじみ感じた。 登場人物がみんな素朴で行く末を見守りたくなる人ばかりで楽しく読み進めていたら、恋のはなしやバスの話まで飛び出しびっくりしているうちに突然の終わってしまった。着地点がなかったのが残...
洋服や下着のオーダーを通して、着心地の良いこだわりの逸品を作り上げるのは素敵だなぁとしみじみ感じた。 登場人物がみんな素朴で行く末を見守りたくなる人ばかりで楽しく読み進めていたら、恋のはなしやバスの話まで飛び出しびっくりしているうちに突然の終わってしまった。着地点がなかったのが残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大きな事件が起きるわけでもなく、劇的な変化もない。日常の中のちょっとした変化やちょっとしたチャレンジが素敵に響く本。 『リボンちゃん』というタイトルが最後にこう効いてくるかと感じた。 夢がなくても、それを恥じたことはない リボンのような人って、たしかにいいものかもしれない。
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