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リボンちゃん の商品レビュー

3.7

88件のお客様レビュー

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    16

  2. 4つ

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2025/12/04

読了後、春のような心があたたかくなるような心地よい感覚になれた作品でした。 主人公は32歳の頭にリボンをつけているリボンちゃん。(あだ名) サクサク読めて、面倒見の良い加代子さんが凄く好きでした。 自分の好きに正直になって生きていきたいな〜と思えました!

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2025/12/03

髪飾りに大きなリボンをつける主人公、リボンちゃんは32歳。リボンをつけることに確固たる意志があり、からかわれてもブレない。たくましい主人公だ。 登場人物それぞれがかなり個性的で、出てくる小道具も個性的。カポエイラ・モタンカ人形・絶滅動物・コケが一冊で出てくる作品なんて他にないだ...

髪飾りに大きなリボンをつける主人公、リボンちゃんは32歳。リボンをつけることに確固たる意志があり、からかわれてもブレない。たくましい主人公だ。 登場人物それぞれがかなり個性的で、出てくる小道具も個性的。カポエイラ・モタンカ人形・絶滅動物・コケが一冊で出てくる作品なんて他にないだろう。人と違うことについて、自信を持たせてくれる作品だった。 そんな個性的な登場人物たちの中で、異彩を放つのが「普通」な中学生、波瑠。私は彼女の存在がとても気になった。個性的な妹のお姉ちゃんとしての苦悩を抱えている。自分のことを普通で地味で取り柄がないと思っている波瑠に、個性を貫くリボンちゃんの声は届かない。リボンちゃんはそこに大きな反省を得る。 普通であることを卑下する必要はない。個性的であることに目がくらんで、普通であることのよさに気付けなかったと。 下着が外からは見えないように、それぞれの想いも外からは見えない。だからこそ、下着に思いを込めた刺繍やデザインを施す。とても素敵な小説だった。個性的な人にも、普通な人にも読んでほしい。

Posted byブクログ

2025/11/30

2025年出版。195ページ。マイノリティも個性の一つ。誰に迷惑掛ける訳でも無いなら、しっかり自分として生きて行けばいいよね、って感じの物語。劇的な何かが起こるという訳でも無いが、個性溢れる面々が織り成すお話し。文体が、如何にも小説!と云う感じと違うので、読んでいて余分な圧迫感が...

2025年出版。195ページ。マイノリティも個性の一つ。誰に迷惑掛ける訳でも無いなら、しっかり自分として生きて行けばいいよね、って感じの物語。劇的な何かが起こるという訳でも無いが、個性溢れる面々が織り成すお話し。文体が、如何にも小説!と云う感じと違うので、読んでいて余分な圧迫感が無いのが好き。

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2025/11/27

「わかりあおうと思わない方が かえってうまくいく」 まさにそう。 出てくるみんながなんかしら欠けていて でもみんなが愛おしい。 誰も自分の考えを押し付けたり 人を否定しようとしないからかも。

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2025/11/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

光浦靖子さん推薦! 「針は心のあるべき場所に導いてくれる。大袈裟に言えば救い、手芸らしく地味に言えば楽しいからねえ」 街の小さなテーラーを舞台に、しなやかに生きる力をくれる物語。 ☆デビュー10周年記念作品☆ あらすじ: 幼い頃から可愛いものが大好きで、頭のリボンがトレードマークの百花。”よくわかんない店”で働きながら、マイペースに日々を過ごす彼女は、あるとき伯母の加代子が営むテーラーを手伝うことになる。女性であることを理由に、紳士服を作ることが許されなかった加代子は、夫亡き後、日用品を中心に製作しているが、あるとき「下着のリメイク」の依頼が届き、手芸好きの百花の力を借りることにしたのだった。 下着にまつわる固定観念を軽やかにすり抜け、読む人の心をそっと解きほぐす物語。 書店員さんも絶賛! 「なんと懐が深い物語なんだろう。わかってもらえなくても、ましてや自分をよく見せようとしなくてもいいのだ。大好きな物語がまた誕生しました」 (未来屋書店大日店 石坂華月さん) 「みんなと一緒の方が楽だけど…でも新たななにかを見つけて、自分の壁をちょっとだけ破れたら光が見えるかもしれない。読んでいると、自分の気持ちがなんとなく変わっていくのが見えた」 (水嶋書房くずはモール店 枡田愛さん) 「どんな心も着こなせるような七変化のリボンを、この胸に「つけてもらったような夢心地です」 (宮脇書店青森店 大竹真奈美さん) 「読んでいる間、ずっと気持ちがいい空気に包まれていました。安全地帯がここにある。そんなお守り感が心地よい」 (佐賀之書店 本間悠さん)

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2025/11/26

こうあるべきとか、ねばならないとか難しく考えず、肩の力を抜いて毎日過ごしても良いのかなと思えた。自由すぎる登場人物が笑えた

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2025/11/21

子どもの頃から頭に結んだリボンが トレードマークになっている リボンちゃんこと百花。 ある日、伯母の加代子さんに下着のリメイクを 手伝って欲しいと頼まれる。 リボンをつけ続ける事をバイトの男の子に 馬鹿にされても「流行っていようがいまいが わたしは頭にリボンをつけると決めている...

子どもの頃から頭に結んだリボンが トレードマークになっている リボンちゃんこと百花。 ある日、伯母の加代子さんに下着のリメイクを 手伝って欲しいと頼まれる。 リボンをつけ続ける事をバイトの男の子に 馬鹿にされても「流行っていようがいまいが わたしは頭にリボンをつけると決めているし、 ババァになってもこれで行くつもりだよ、 誰がなんと言おうとね」と、穏やかに言える 彼女の強さ。 同僚のえみちゃんは、ちょっと変わっていて、 こんな人が同僚だとちょっと困るなと思ったりするが、百花は必要以上に人の詮索をせず、 肯定も否定もしない(すごいと思う) 伯母の加代子さんは、女性だからと、テーラーの 仕事に携われなかった。細々と日用品の制作で生計を立てている加代子さんは少し変わっているが素敵な女性。いつもマイペースの百花をそのまま受け入れてくれている。 そう言えば、いつのまにか周囲の目や年齢が 気になり、好きなものを手放してしまっていた。 好きなものは好きなままでいい。 やりたいことがみつかったらやってみる 人から何と思われようが。 百花の生き方が羨ましい。 私もこれからでも遅くないかな、なんて そんな気持ちにさせてくれた。 「出張テーラー城崎」を計画し、動き始めた リボンちゃん、自分の店としてテーラーを 始める加代子さん、これから二人がどうなっていくのか、続編を期待したい 帯文に光浦靖子さんの推薦コメントが書いてあり、きっと面白いに違いないと思い、読んでみて 良かった。

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2025/11/20

自由に生きるとか、多様性とか、「個」を重んじる時代になったからこそ、それは本当に幸せなことなのか?と考える機会を与えてもらったような気がした。 不自由よりも、もちろん自由に生きたいけれど、自由とか多様性という言葉だけが一人歩きして、それすらも価値観を押し付けられている感じがしてし...

自由に生きるとか、多様性とか、「個」を重んじる時代になったからこそ、それは本当に幸せなことなのか?と考える機会を与えてもらったような気がした。 不自由よりも、もちろん自由に生きたいけれど、自由とか多様性という言葉だけが一人歩きして、それすらも価値観を押し付けられている感じがしてしまうことがあった。 言葉にするほどではないけれど、感じていたことを言語化してもらい、背中を押してもらえた気がする。 世の中の空気に流されず、自分が感じたことを本当の意味で大事にできたらいいな。 印象に残ったセリフ 誰もが自分らしく生きたいわけじゃないんですよ。 〜進化ってよりよいほうに進むとは限らないらしくて。わたしそれ知って、なんかちょっとだけほっとしたんです。なーんだ、そんなもんなんだ、って 自分がどんな人間かとか、なにが好きでなにを信条に生きてるかとか、そんなの、いちいち周囲の人全員に見せる必要なんかない。えみちゃんは素敵な人だよ。でもね、だから周囲から浮くことを怖がらないで、そのままの自分をさらけ出せばいい、なんてわたしは言わない

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2025/11/19

主人公の百花が、相手の素敵なところを見つける天才で、でもそれを「あなたの素敵なところ、もっも自信もっていこうよ!」と押しつけないところが良い。 近すぎず遠すぎず、相手を尊重しているところ。 「相手は相手、自分は自分」ときっちり線を引いているところ。 相手の心情や状況を、冷静な目で...

主人公の百花が、相手の素敵なところを見つける天才で、でもそれを「あなたの素敵なところ、もっも自信もっていこうよ!」と押しつけないところが良い。 近すぎず遠すぎず、相手を尊重しているところ。 「相手は相手、自分は自分」ときっちり線を引いているところ。 相手の心情や状況を、冷静な目で慮れるところ。 こんな女性に、私はなりたい。

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2025/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙の雰囲気が可愛くて読みたいなと思った作品。 寺地さんは2作品目かな?(* .ˬ.) 幼い頃から可愛いものが大好きで 頭のリボンがトレードマークの百花⋈ リボンちゃんというからてっきり小さい女の子かと思ったらそうではなく大人の女性。 周りの目とかも気にせず自分の好きなものを貫く姿はかっこいいなと思った。私はすぐ他人の目とか気にしちゃうから。 でもとりあえず下着のお話だとは思わなかったのでびっくりしたけど、サクサク読めた♩¨̮ あと百花の心の声がたくさん出てくるように感じた。 下着に対する固定観念は少なからずあるよなぁとしみじみ。でも保奈美さん(?)の旦那さんが「誰に見せるんだ!」みたいなこと言ってたけど、誰かに見せるとかじゃなく自分のために付けるんだよ!と一緒に腹立たしくなった。 オーダーメイドの下着って着け心地も良いんだろうな。持ってないので少し興味深かった( ・.・ )

Posted byブクログ