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本と歩く人 の商品レビュー

4.2

41件のお客様レビュー

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2026/04/22

<どんな人におすすめ?> ・本好きが書いた本好きのための本を読みたい人 ・海外文学に精通した人 ・本でつながる人々の物語を読みたい人

Posted byブクログ

2026/04/21

表紙に惹かれて買った本。 正解だった。私にとって、読むべくして読む本だった。 シャシャとのやりとりだけが明るく、後は全体的に暗い。 やるせなさも感じるけれど、それはそれとしてあり得るなと。 そう、これは緑色の本なのである。

Posted byブクログ

2026/04/10

綺麗な緑色の表紙が目を引くこの本。 おじいさんの書店員と小さな女の子の組み合わせのお話は、割とありがちだ。ただこの本のおじいさんは、本を歩いて決まったお客さんに届けにいくというのが面白く、そこから色々なドラマが生まれる。お客さんもそれぞれの問題を抱えている。 女の子のシャシャは...

綺麗な緑色の表紙が目を引くこの本。 おじいさんの書店員と小さな女の子の組み合わせのお話は、割とありがちだ。ただこの本のおじいさんは、本を歩いて決まったお客さんに届けにいくというのが面白く、そこから色々なドラマが生まれる。お客さんもそれぞれの問題を抱えている。 女の子のシャシャは子供ならではの無遠慮で無鉄砲な純粋さとひたむきさで、コルホフおじいさんの、自ら限りを設けているような世界を可愛らしく開いていく。 「おじさんはひとりで歩く、あたしはおじさんの隣をひとりで歩く。」 シャシャの台詞。コルホフもシャシャも、自分の信念を大切にしつつ、相手を尊重していることがわかる。ドイツでは直ぐに映画化されたそうだが、この台詞は映画の予告のキャッチコピーになっていそうだと想像した。 コルホフさん、もう少し上手い方法があるだろう?と、ジリジリさせられるところもあったが、とても面白く、人情味溢れるところが気に入った。 ただ、文化の違いももちろんあって、独特な文の運びに面食らったり、翻訳本の読みづらさをこの本では強く感じた。上手く意味が取れずに読み返す箇所も多数あって、なかなか進まず気が重い面もあった。 いつもは、本が映像化されても本の方が好きだが、この本は日本でみる機会があったら、映像の方が楽しめるかもと思った。内容がとても素晴らしかったので、余計に読みづらさが残念だった。それでも、とてもおすすめな一冊だ。 映画を観ることが出来たら嬉しい。

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2026/03/23

 主人公は老舗書店で働く年配の書店員カール。彼は本を何より愛し、毎晩、常連客のもとへ歩いて本を届けている。常連客たちを「ミスター・ダーシー」や「ファウスト博士」など、本の登場人物の名前で呼んでいる。ただ、彼の行動範囲はとても狭い。  でもある日、シャシャという9歳の少女が突然現...

 主人公は老舗書店で働く年配の書店員カール。彼は本を何より愛し、毎晩、常連客のもとへ歩いて本を届けている。常連客たちを「ミスター・ダーシー」や「ファウスト博士」など、本の登場人物の名前で呼んでいる。ただ、彼の行動範囲はとても狭い。  でもある日、シャシャという9歳の少女が突然現れて、カールの本の配達に勝手についてくるようになった。そして、カールの穏やかだった日常は少しずつ変化していく。  そんなある日、シャシャの父親がカールが娘を連れ回していると書店主に苦情を言いに来て、カールはクビになり、シャシャの父親に強く押され大怪我をする。退院しても、今までのように自由に歩けず、そしてもう誰も自分のことを必要としていないと思い、絶望に近い日々を送る。  でも、そんなカールに前を向く力を与えたのはシャシャであり、常連客たち。  簡単に言えば、本の世界に閉じこもっていた老人が、少女との出会いでもう少し広い世界へと出て行く物語。最初は「現実から逃げるための本」だったものが、最後には現実と人をつなぐものに変わっていく。ずっと孤独だと思っていたけれど、実は大切にされていたと知る。  手元に置いておきたい一冊。  読みながら、何故かシャシャがモモとだぶっていました。

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2026/03/16

主人公は孤独な書店員のカールで、唯一の生きがいは、馴染みの顧客に本を直接届けること。書店のオーナーが代替わりし、この非効率な配達をやめるように指示する。それは、引退せよということと同義であり、カールにとっては生きがいをなくすことでもあった。そんな折、小さな女の子がカールの配達に同...

主人公は孤独な書店員のカールで、唯一の生きがいは、馴染みの顧客に本を直接届けること。書店のオーナーが代替わりし、この非効率な配達をやめるように指示する。それは、引退せよということと同義であり、カールにとっては生きがいをなくすことでもあった。そんな折、小さな女の子がカールの配達に同道するようになる。カールと顧客の繊細な関係が徐々に変化するが、それは臆病で、顧客のプライベートな困りごとを見て見ぬふりをしていたカールの態度を変化させることになる。こういった、「変化を恐れる生き方」と「当たり前のこと」を対立させて変化する過程を見せる物語は王道と言えるし、出来過ぎ感がないわけではない。変わることは恐ろしいけど、良いこともある(良いことが多いはず)というある種のメルヘンなのだが、よくできていて心地よい。各章のタイトルや内容が、名作のオマージュになっているところも楽しめる。

Posted byブクログ

2026/03/13

シャシャがとにかく可愛い! 老人と少女、本を待つ人達。シャシャと届けられる本によって縛るものから解放させていく。本離れが進み、ネット販売によって書店がなくなっていく現代のおとぎ話。

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2026/03/05

本を配達するカールと小学生のシャシャとの交流の中で、カールも配達されるお客もシャシャも救われていく。 何きっかけでも踏み込む勇気について考えさせられた。

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2026/03/03

一人ひとりの顧客にぴったりの本を配達して歩くカール。しかし代替わりした本屋の店主は、カールのやり方に批判的である。そんなカールに、シャシャという女の子が付いて回るようになる。 全体の三分の二くらいまでは、おもしろくかつ興味深く読んだ。だが後半、結末に向かうあたりから、ちょっと陳...

一人ひとりの顧客にぴったりの本を配達して歩くカール。しかし代替わりした本屋の店主は、カールのやり方に批判的である。そんなカールに、シャシャという女の子が付いて回るようになる。 全体の三分の二くらいまでは、おもしろくかつ興味深く読んだ。だが後半、結末に向かうあたりから、ちょっと陳腐な感じがしてきて残念だった。 取り上げられた本の書誌が、参考として載っていたら良かったのにな。

Posted byブクログ

2026/03/03

読み終わりは、木に囲まれた小さなお庭のポカポカの陽だまりの中で、1人でロッキングチェアに深く座っている気分でした。周りは静かで、鳥の囀りだけ聞こえる。爽やかな風が時々頬をくすぐる。 この本の読み終わりのイメージが本当にそんな感じでした。少し寂しさも感じながらも、幸せな場所で、満...

読み終わりは、木に囲まれた小さなお庭のポカポカの陽だまりの中で、1人でロッキングチェアに深く座っている気分でした。周りは静かで、鳥の囀りだけ聞こえる。爽やかな風が時々頬をくすぐる。 この本の読み終わりのイメージが本当にそんな感じでした。少し寂しさも感じながらも、幸せな場所で、満たされた自分の心を感じている。 今の私が1番欲していた本でした!!! たくさんの本好きな人、特に小説好きな人に届いてほしい。沁みる(刺さるではなく、沁みる!)言葉もたくさん出てきます。 例えば、 「カールは切手収集家の人と同じように本を蒐集する人のことを理解していた。彼らは本の背表紙に視線を走らせるのが好きなのだ。本の中には自分と連帯を感じる登場人物が生きていて、その者たちがともにする、あるいはともにしたい運命がそこに展開している。彼らはよき友が集まってシェアハウス仲間となるように自分のまわりに本を集める人間なのだ。」 私は読んだ本を手元に置いておきたいタイプで、図書館で借りて読んだ本も結局後から買うことが多いので、もうこれからはとりあえず買おうと決めているのですが、私は本をよき友してみているのかもしれない。そのよき友たちとシェアハウスがしたくて本を買っていたのかもしれないです笑 ストーリーズにもいくつか載せていましたが、これ意外にも、色々良い言葉出てきます。 沁みます。ぜひ小説を愛する沢山の人に読んでみてほしい!! ストーリーとしては、現実味が強い小説というよりは、現代のおとぎ話のような小説でした。本を歩いて配達するおじいちゃんと少女のお話。 ドイツでは映画化もされているようだけど、日本にもいつか上陸するのでしょうか?!上映されたら絶対に観に行きます!!!されなかったらいつかドイツ語バージョンで良いからDVDをゲットしたい!! そしてそして、最後になりますが章ごとのタイトルについて!! 章ごとのタイトルが直接お話と関係してるかは、読者の自由な解釈によりますが、これは全て名作のタイトルなんですね! 第一章から順に、 H•ラクスネス『独立の民』 カミュ『異邦人』 スタンダール『赤と黒』 ディケンズ『大いなる遺産』 サルトル『言葉』 E•ブロッホ『未知への痕跡』 セリーヌ『夜の果てへの旅』 らしいです。(訳者あとがきより) 全て読んだことない。 あぁ、なんてこと。 私が生きられる日はどんどん減っていくのに、 読みたい本は増える一方。 幸せな苦悩。 そんな言葉も、この本には出てきたなぁ。

Posted byブクログ

2026/02/28

街を歩いて本を配達する老書店員といずれも訳ありなお客たち。その狭い世界に1人の女の子が入り込んで展開する大人のおとぎ話。本好きにはたまらない、ステキな1冊でした。

Posted byブクログ