消えゆく街の秘密の友だち の商品レビュー
小晴(こはれ)は小6。近くにある難しい私立中の受験のために塾に通っている。成績は良く、模試は常にA判定。満点の教科も多い。それ以外の日も英会話、水泳、ピアノと、習い事に忙しい。でも、自分の気持ちを表現することはおろか、気持ちを汲み上げることすら苦手。友だちは話が合わないし、携帯も...
小晴(こはれ)は小6。近くにある難しい私立中の受験のために塾に通っている。成績は良く、模試は常にA判定。満点の教科も多い。それ以外の日も英会話、水泳、ピアノと、習い事に忙しい。でも、自分の気持ちを表現することはおろか、気持ちを汲み上げることすら苦手。友だちは話が合わないし、携帯も持っていないので、いない。でも、この前たまたま見つけたクッキー缶に入っていたふしぎの街の地図で、本当にふしぎの街に行けて、そこには管理人を名乗るラッタッタだけがいた。ラッタッタには少し素直に気持ちを話せる。 これは、イマジナリーフレンドと自己表現の発現を組み合わせたふしぎで優しいお話。 ふしぎの街に行く過程で、なんでそんなことおこるのって波に乗れないかと思いきや、小晴のあまりの自分迷子の様子、そして、現世で超優等生ないいこっていうのにつられて、するりと読めました。小6で話が終わるのですが、ラッタッタと今後どうなっていくかという収束も良かったです。 ルビは4年から。191ページあるので、高学年以上向け。
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鯨井あめさんの新作は、小学6年生の女の子・小晴(こはれ)が主人公のYA作品だった。還暦目前のおっさんが読むのはどうかと思うが、あめさんのファンなので仕方がない。 小晴は〈ふしぎの街〉の地図を持っている。それは〈ふしぎの街〉のカギで、一人きりで目を閉じて深呼吸すると行くことができる...
鯨井あめさんの新作は、小学6年生の女の子・小晴(こはれ)が主人公のYA作品だった。還暦目前のおっさんが読むのはどうかと思うが、あめさんのファンなので仕方がない。 小晴は〈ふしぎの街〉の地図を持っている。それは〈ふしぎの街〉のカギで、一人きりで目を閉じて深呼吸すると行くことができる。そこには管理人の少年・ラッタッタがいて、小晴は彼と遊んだり、話を聴いてもらったりしている。中学受験を控えた小晴には様々な悩みがあり、彼と過ごすことで気持ちが落ち着くのだ。 あめさんならではの不思議世界が構築されていて楽しく読めた。
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自分の感情を押し込めて生きづらそうにしている小晴が最後に選んだのはイマジナリーフレンドを消さないこと。イマジナリーフレンドに励まされながら自分の心の声を大切にすることが出来るようになった小晴はきっと素敵な大人になるよ。ちょっと息苦しさもあったけど、自分を大切に出来るよう成長した小...
自分の感情を押し込めて生きづらそうにしている小晴が最後に選んだのはイマジナリーフレンドを消さないこと。イマジナリーフレンドに励まされながら自分の心の声を大切にすることが出来るようになった小晴はきっと素敵な大人になるよ。ちょっと息苦しさもあったけど、自分を大切に出来るよう成長した小晴の素敵なお話でした。
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小学6年生の小晴(こはれ)には地図を広げて目を瞑ると不思議の街でその管理人ラッタッタと出会うことができます。従順でお利口な小晴が、次第に自分の考えを持ち大人になっていく様子を描いたストーリーでした。中学生ぐらいの読者がターゲットでしょうか。子供を持つ人が読むのも面白いかもしれませ...
小学6年生の小晴(こはれ)には地図を広げて目を瞑ると不思議の街でその管理人ラッタッタと出会うことができます。従順でお利口な小晴が、次第に自分の考えを持ち大人になっていく様子を描いたストーリーでした。中学生ぐらいの読者がターゲットでしょうか。子供を持つ人が読むのも面白いかもしれません。私としては児童書のような雰囲気でやや物足りない印象。星2つ評価としました。
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