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傷のあわい の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

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2025/11/29

ボストン在住の日本人が対象のアンケートを基にしたフィクションとのことだけれど、同じような悩みを抱えて生きている人は自分も含めてどの国にもどの時代にもいる。 他人には打ち明けにくそうな悩みなどにも客観的かつ冷静に、決して深くは踏み込まずに話を聞く距離感を保つ姿勢がなんだか心地よい。...

ボストン在住の日本人が対象のアンケートを基にしたフィクションとのことだけれど、同じような悩みを抱えて生きている人は自分も含めてどの国にもどの時代にもいる。 他人には打ち明けにくそうな悩みなどにも客観的かつ冷静に、決して深くは踏み込まずに話を聞く距離感を保つ姿勢がなんだか心地よい。 宮地さんの文章を読んでいると、この人に話を聞いてもらいたくなる気持ちわかるな〜と思います。 PTSDの患者さんを受け入れる側の不理解や、無意識の先入観、相手を傷つけずに自分の気持ちを伝えるアサーティブトレーニングなど、考えるきっかけとなるお話が多かったです。

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2025/11/08

留学時代のハーバードでの日本人移民の心の調査をした時の経験を下敷きにして、心の病を掘り下げて教えてくれている。

Posted byブクログ

2025/10/31

I found it highly insightful, as many of its themes are closely connected to what I recently read in The Study of Killing in War. Reflecting...

I found it highly insightful, as many of its themes are closely connected to what I recently read in The Study of Killing in War. Reflecting on how books from such diverse fields are interlinked in unexpected ways made me realize that the more experiences we have in life, the deeper and more comprehensive our understanding of the world becomes. It also offered valuable perspectives on migration, making it a truly worthwhile read. 1. 従来の見解 • 海外移住者には精神障害の発生率が高いとされてきた。 • その理由には主に2つの説がある: 1. 社会選択説:もともと精神的に脆弱な人が移住する傾向にある。 2. 社会起因説:移住先での異文化適応の困難が原因となる。 ⸻ 2. 移住に伴う主なストレス要因 1. 社会的・経済的地位の低下 2. 言語の壁(移住先の言葉が話せないこと) 3. 家族離散・別離 4. 受け入れ国の友好的態度の欠如 5. 同じ文化圏の人々と接触できないこと 6. 移住前の心的外傷体験や持続的ストレス 7. 老齢期・思春期など発達的に脆弱な時期での移住 ⸻ 3. 上記の「逆」から見た、適応を促す条件 • 日本での地位がもともと低かった人 → 地位低下によるストレスが少ない • 家族がストレス要因であった場合 → 家族から離れることがむしろ安定要因 • 日本社会の非友好的さに疲れていた場合 → 新しい社会をポジティブに受け止めやすい • 同じ文化圏(サブカルチャー)に属する人々と接触できること → 精神的な支えになる ⸻ 4. PTSDの概念と社会的背景 • PTSD = Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害) • 1970〜80年代のアメリカで注目され始めた。 • きっかけは: → ベトナム戦争の敗北という国家的トラウマを、医療化(医学的診断)によって処理しようとした動き。 ⸻ 5. アメリカ学界におけるユダヤ人の影響 • 当時(おそらく現在も)米国アカデミアではユダヤ人の割合が高い。 • そのため、米国学界全体におけるユダヤ人の思想的・文化的影響は大きい。 • PTSD概念の受容や社会的議論にも、こうした背景が影響した可能性がある。

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2025/10/23

まえがきで「あわい」という言葉について触れられていて、興味を持った。 どちらでもない領域にいる私の傷のあわいも感じつつ、それぞれ登場する人の話を読み、それでもみんな生きているということを感じる。 クスッと笑えてのは「ダンス上手」の話。私もこれ、宮地さんと同じ感覚だったな。でもよく...

まえがきで「あわい」という言葉について触れられていて、興味を持った。 どちらでもない領域にいる私の傷のあわいも感じつつ、それぞれ登場する人の話を読み、それでもみんな生きているということを感じる。 クスッと笑えてのは「ダンス上手」の話。私もこれ、宮地さんと同じ感覚だったな。でもよく考えたらそれはそうか、日本人だって「みんな綺麗好き」なんて思われているかもしれないけど、そうじゃないもんなとか思いながら読んだ。 こういうふと力が抜けるお話がバランスよく散りばめられているのもいい。

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2025/10/20

『心の傷つきをめぐる文章が多いのはたしかだが、私が精神科医だからあたりまえなのかもしれない』 文庫版まえがきより 宮地先生の著書はこれで2冊目。 心の傷つきがある(可能性のある)方々へのインタビューのため、少しもの悲しさが漂う。 著者自身の葛藤や偏見なども、比較的赤裸々に書か...

『心の傷つきをめぐる文章が多いのはたしかだが、私が精神科医だからあたりまえなのかもしれない』 文庫版まえがきより 宮地先生の著書はこれで2冊目。 心の傷つきがある(可能性のある)方々へのインタビューのため、少しもの悲しさが漂う。 著者自身の葛藤や偏見なども、比較的赤裸々に書かれている。 一方、やはり文章力の高さゆえなのか、どこまでいってもどんなにへヴィーな題材を取り扱っていても、とにかく上品で美しい。 センチメンタルな秋の夜長にぴったりの一冊に思います。

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2025/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まえがきの冒頭2ページを読んで購入 精神的に参ってるので何かヒントが欲しいと思って買ったのに、海外移住者のストーリーだった。 表現や言葉選びは好きなので、傷を愛せるか、も読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2025/10/10

いきがってみるのもよし、しらけてみるのもよし、お祭り騒ぎもよし、孤独に浸るのもよし。じたばた苦しむのも、涙で枕をぬらすのも、無茶食いするのも、決して無駄にはならない。

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2025/10/12

傷を愛せるかに続き、どうして宮地尚子さんの本はこんなにもするすると心に入っていくのか、この本を読み終わるまでわからなかった。けれど、嘘もなく、凝り固まった強いメッセージもなく、ただ事実から考えられた涼やかな言葉が並んでいるこの本が、静かに今の私を満たしてくれた。

Posted byブクログ

2025/09/08

この著者のべつの本を読んで惹かれたため、こちらも購入。この本を読んでいると、「悩みを抱えていた、あの友人は今どうなっているだろう」と思い出したり、自分はどうなんだろうと思い返したりできる。数ページごとに顔を上げて考え込んでしまうような本。共感と無理解が混在する。

Posted byブクログ

2025/07/29

異国の地で暮らすことの大変さを思った。今までの当たり前が当たり前でない毎日が続くと、どんな感じになるのか、いろいろな事例があって、身につまされた。大変だけど、その大変さの中に個人の生きる価値があるのかなと思った。

Posted byブクログ