いのちの十字路 の商品レビュー
『いのちの停車場』の続編。自分の感想を読み直して、微かに思い出せる。 続編の方は、当時、アルバイトであった野呂が医師の試験に合格して、金沢のまほろば診療所に戻ってきたもの。野呂自身が祖母の介護で医師試験に2度落ちたことこともあり、介護をする立場側の内容が多い。ヤングケアラーや老老...
『いのちの停車場』の続編。自分の感想を読み直して、微かに思い出せる。 続編の方は、当時、アルバイトであった野呂が医師の試験に合格して、金沢のまほろば診療所に戻ってきたもの。野呂自身が祖母の介護で医師試験に2度落ちたことこともあり、介護をする立場側の内容が多い。ヤングケアラーや老老介護など。 病人側も介護する側も、それが当たり前すぎて、外部に助けを求める発想にならないことが悲劇を呼ぶ。 この中では5つの権利が提唱されている。 ・介護を受ける権利 ・介護を行う権利 ・介護を行う権利 ・介護を受けるのを強制されない権利 ・介護を行うのを強制されない権利 ・介護を休む権利 介護保険では病人の食事や病人の諸々のお手伝いはできるが、家族の分はやってはいけないとか。知らなかったが、良く考えれば正しいのだろうが、何か杓子定規なような気がする。母子家庭では母が病気の場合、母の食事は作るが子供は自分で用意するそう。ヤングケアラーの過酷さを改めて知った。
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前作とは異なり若手医師の野呂医師の視点で描かれる。在宅療養している患者本人だけでなく、生活を支える介助者にスポットがあたる。医療の地域移行が進んでいるがその負担がどこに移行されていくのかを考えさせられる。
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まほろば診療所に野呂聖ニ医師が赴任したことより物語が始まる。訪問診療は家族の関係も見える。治療だけではなく、家族にできることを野呂先生と看護師の麻世ちゃん、まほろば診療所の院長仙川先生、野呂先生が尊敬する咲和子先生。皆で生じている問題を考えながら、野呂先生は訪問看護の医師として、...
まほろば診療所に野呂聖ニ医師が赴任したことより物語が始まる。訪問診療は家族の関係も見える。治療だけではなく、家族にできることを野呂先生と看護師の麻世ちゃん、まほろば診療所の院長仙川先生、野呂先生が尊敬する咲和子先生。皆で生じている問題を考えながら、野呂先生は訪問看護の医師として、成長していく。自分の過去とヤングケアラーの中学生を重ねて、自分の過去を整理して乗り越えていく。一人だけでは人は支えられない。いろいろな人たちが野呂先生の周囲で協力してくれていく。 コロナ禍の大変さも記録された病院小説。 いろいろ考えさせられて、一気に読んだ。
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現代のさまざまな介護問題があふれている。特に中2のヤングケアラーの子の問題が心に残る。 介護サービスを利用しているのに、介護負担は重くこの子にのしかかっている。本人も「家の手伝い」との認識で、がんばりすぎるくらいがんばっているのに、母親からはやって当たり前の態度をとられる。病気の...
現代のさまざまな介護問題があふれている。特に中2のヤングケアラーの子の問題が心に残る。 介護サービスを利用しているのに、介護負担は重くこの子にのしかかっている。本人も「家の手伝い」との認識で、がんばりすぎるくらいがんばっているのに、母親からはやって当たり前の態度をとられる。病気の後遺症のせいもあるが、こんな状況の子はどうすればいいのか。どこへ助けを求めればいいのか。野呂先生は家族会エルへ助けを求めていたが、地域にそんな会がなければ? そもそも家族会だけですべてを網羅できるはずもなく。 こういうことが問題なんだな、とヤングケアラーの問題の一端を見た。 自分の介護体験にも後悔を抱えていた野呂先生。おばあちゃんが幸せな気持ちで最期を迎えていてよかった。にしても、自分の母親の介護を妻と子に押しつけている父親って、いったい何?感謝こそすれ、介護疲れで休んでいる息子に寝ているのかと怒鳴りつけるってどうなの?と怒りが湧いた。
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主人公には「できる人」を求める私が悪いのですが、成長中の野呂くんにイライラしてしまう笑 ヤングケアラーのことを伝えてくれてありがとう。今はいろんなことが急激に多様化して、当たり前とか普通がなくなってきてる。弱い立場の人が声を上げることができるようになってよかった。まずははじめの一...
主人公には「できる人」を求める私が悪いのですが、成長中の野呂くんにイライラしてしまう笑 ヤングケアラーのことを伝えてくれてありがとう。今はいろんなことが急激に多様化して、当たり前とか普通がなくなってきてる。弱い立場の人が声を上げることができるようになってよかった。まずははじめの一歩ですね。
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介護者に「介護を休む権利」を 介護の経験はないが、うまく立ち回れる自信はない ただ、「愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように」来る日を乗り越えたい
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野呂先生お帰りなさい! 今回は前作の主人公である白石先生ではなく、助手?であった野呂君が医師としてまほろば診療所に帰ってきた! 反対に白石先生は違う病院の方に多くいるようになり野呂先生がメインとなっていく。 患者を診て、自分を見詰めて、成長していく。 人に携わる仕事をしている...
野呂先生お帰りなさい! 今回は前作の主人公である白石先生ではなく、助手?であった野呂君が医師としてまほろば診療所に帰ってきた! 反対に白石先生は違う病院の方に多くいるようになり野呂先生がメインとなっていく。 患者を診て、自分を見詰めて、成長していく。 人に携わる仕事をしている人はどうしても対象者を通して自分を見つめなおして成長?整理?していかなくてはいけない場面が多々存在すると思う。その度に自分の中の答えを出しながら成長していく。 登場人物全ての物語が心に沁みた。
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介護の現実を知れます。 本当に大変な部分はサラッと書かれていますが、現実はもっと大変なんだろうなと思いながら読み進めました。 悪気なく言った人の言葉がそれを受けた人自身も知らずに縛られてしまう事の怖さと、介護には5つの権利があると書かれていてなるほどなと分かりやすかったです。 歳...
介護の現実を知れます。 本当に大変な部分はサラッと書かれていますが、現実はもっと大変なんだろうなと思いながら読み進めました。 悪気なく言った人の言葉がそれを受けた人自身も知らずに縛られてしまう事の怖さと、介護には5つの権利があると書かれていてなるほどなと分かりやすかったです。 歳を取ってからも自分がどうしていきたいのか何が幸せなのか考えないといけないのと、自分の周りの人達の幸せも考えないといけないのだと思いました。
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コロナど真ん中で医療現場最前線で働く1番大変な思いをした人の話、ほんとうに頭が下がります。白石先生ではなく野呂先生だったけど 視線が凄くて露子さんの旦那の睡眠薬服用してたのよく見つけたし、留学生の保険金に特養に入れる策士の息子にと、あと介護の4つの権利も知る事出来たし あんな訪問...
コロナど真ん中で医療現場最前線で働く1番大変な思いをした人の話、ほんとうに頭が下がります。白石先生ではなく野呂先生だったけど 視線が凄くて露子さんの旦那の睡眠薬服用してたのよく見つけたし、留学生の保険金に特養に入れる策士の息子にと、あと介護の4つの権利も知る事出来たし あんな訪問看護に出会いたい 自分も介護するはずだし、生きてく上で助かるし家族も自分もたくさんのチューブでベッドに縛られて生きながらえるとかまっぴらごめんだよ。
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訪問診療での医師が高齢者介護だけでなく、ヤングケアラー領域にも関わる。祖父母を介護する孫のイメージしか無かったが、確かに40代の親が介護を受ける場合、子どもは学童期でヤングというよりチャイルドなのにケアラーのパターンがある事を知った。介護保険は介護対象者のためのものだとは思うが、制度から抜け落ちるレアケースを想定されていない。その狭間を救ってくれる人はなかなか見つからないし、見つけることも難しい。難しい問題。 でもこの中では子どもが救いを受けられ、それだけでもホッとする。
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