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新・大阪学 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/10/18

このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

Posted byブクログ

2025/05/06

畑中彰宏「新・大阪学」(SB新書) キタ(梅田)とミナミ(難波)あるいは船場ばかりを語ってきた従来の大阪語りに対し、著者は天王寺・阿部野や堺、さらに河内や和泉まで含んだ大阪を語りたいと言う。 建築家の村野東吾、南大阪の古寺の仏像、富田林の寺内町、堺の武器と茶道、堺屋太一と万博の...

畑中彰宏「新・大阪学」(SB新書) キタ(梅田)とミナミ(難波)あるいは船場ばかりを語ってきた従来の大阪語りに対し、著者は天王寺・阿部野や堺、さらに河内や和泉まで含んだ大阪を語りたいと言う。 建築家の村野東吾、南大阪の古寺の仏像、富田林の寺内町、堺の武器と茶道、堺屋太一と万博の太陽の塔、与謝野晶子・山崎豊子・田辺聖子・司馬遼太郎・筒井康隆・開高健などの作家、懐徳堂・兼葭堂などの江戸の知識人、折口信夫や宮本常一の民俗学、コシノ三姉妹のファッションビジネス、コリアンタウンやリトル沖縄など盛り沢山な大阪とその文化を紹介する。やや「ごった煮感」は残る。

Posted byブクログ

2025/05/06

<目次> 序章   「新・大阪学」事始め 第1章  美食~”魚庭“”菜庭”庶民の味 第2章  デザイン~建築・美術・景観 第3章  女性~文学とビジネス 第4章  リベラルアーツ~知的ネットワークの系譜 第5章  非主流~抵抗と批評の精神 第6章  ハイブリッド~混交する聖と俗 ...

<目次> 序章   「新・大阪学」事始め 第1章  美食~”魚庭“”菜庭”庶民の味 第2章  デザイン~建築・美術・景観 第3章  女性~文学とビジネス 第4章  リベラルアーツ~知的ネットワークの系譜 第5章  非主流~抵抗と批評の精神 第6章  ハイブリッド~混交する聖と俗 第7章  越境~ボーダーレスな超人たち 第8章  多国籍~移民と共生する街 終章   「大阪」とは何か <内容> かつて大谷晃一が『大阪学』を提唱、「キタ」と「ミナミ」に分けて語る大阪観が定着した。しかし著者は、これが京都や東京と対照させるためのものだったとして、大阪の特色を各章に反映させた。ただし、現・大阪府をイメージしての話ではなく、どちらかというと「和泉」「河内」にシフトしている話のように思えた。淀川を北上する「摂津」地域がほとんど触れられていない。大阪に疎いわたしの感覚だけど…。そちらには大学も多く、また違う文化が色づいているのかもしれない。ただ堺の町の紹介など、行ってみたくなったことも確か。

Posted byブクログ

2025/05/03

序章の「摂津・河内・和泉の国名由来」、「昆布とカツオの合わせだし」、「水なす」、「鳥井忠兵衛の起業精神」、「大阪の醸造文化」からは、大阪の地理的特性、豊かな食文化、そして独自の産業の発展が垣間見えます。 第2章の「村野藤吾の建築の大衆性」、「観心寺の如意輪観音」、「金剛寺の密教美...

序章の「摂津・河内・和泉の国名由来」、「昆布とカツオの合わせだし」、「水なす」、「鳥井忠兵衛の起業精神」、「大阪の醸造文化」からは、大阪の地理的特性、豊かな食文化、そして独自の産業の発展が垣間見えます。 第2章の「村野藤吾の建築の大衆性」、「観心寺の如意輪観音」、「金剛寺の密教美術」、「寺内町の起源と変遷」、「太陽の塔の思想性」、「舞洲工場の環境芸術」からは、大阪のデザイン、歴史的景観、そして前衛的な芸術に対する受容性が感じられます。 第3章の「大阪女性の合理性と生活実感」、「与謝野晶子の自立思想」、「山崎豊子の商家文学」、「廣岡浅子の起業家精神」、「コシノ三姉妹の岸和田愛」、「川上未映子のオルタナティブな女性像」からは、大阪の女性たちが持つ強さ、独立心、そして文化への貢献が鮮やかに描かれています。 第4章の「懐徳堂と適塾の自由な学風」、「町人による知の創造」、「実学と合理主義の重視」、「福澤諭吉の輩出」からは、大阪における民間の知的好奇心と、そこから生まれた革新的な思想の系譜が理解できます。 第5章の「非主流精神と東京中心主義への抵抗」、「大塩平八郎の反乱」、「上田秋成の異端性」、「大阪ことばの文学性」、「町田康の独自な言語感覚」からは、大阪が持つ既成概念にとらわれない、批判精神とユーモアに根ざした文化が示唆されます。 第6章の「聖俗混交の景観美」、「住吉大社の庶民信仰」、「都心の社寺の共存」、「石切神社の民間信仰」、「堺の茶の湯文化」からは、大阪の宗教観や伝統文化が、日常生活と深く結びつきながら独特の景観を形成している様子が伝わってきます。 第7章の「開高健と小松左京の越境体験」、「大阪砲兵工廠の原風景」、「町田康の古典文学の翻訳」、「小田実の多才な活動」からは、大阪出身の作家たちが、既存の枠組みを超えて多様な分野で活躍するボーダレスな精神が感じられます。 第8章の「猪飼野・鶴橋の歴史と文化」、「在日朝鮮人の生活とコミュニティ」、「コリアンタウンの形成」、「仁徳天皇の『民のかまど』の神話との接続」からは、大阪が古くから多様な人々を受け入れ、多文化共生の歴史を持つ街であることが示唆されます。

Posted byブクログ

2025/04/28

大阪を歴史・文化・建築などから見ていく書籍。ケチという様なよくあるイメージだけでなく、デザインにこだわったり多文化を取り入れる土壌についてなど、従来の大阪感を覆すような感覚に襲われる。

Posted byブクログ