棘の家 の商品レビュー
オーディブルにて。 事なかれ主義の教師である主人公。ある日、娘がいじめで自殺未遂をおこし、家庭内の空気も大きく変わる。教師としての向き合い方を学校・校長からは求められ、家庭では父親としての向き合い方を求められる。 単なるミステリーとしてだけでなく、学校での隠蔽体質や、ネットで...
オーディブルにて。 事なかれ主義の教師である主人公。ある日、娘がいじめで自殺未遂をおこし、家庭内の空気も大きく変わる。教師としての向き合い方を学校・校長からは求められ、家庭では父親としての向き合い方を求められる。 単なるミステリーとしてだけでなく、学校での隠蔽体質や、ネットでのバッシング・個人情報の特定など、社会問題への提起や、人間の二面性も描かれていて面白かった。
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娘がクラスメイトのイジメによって自殺に追い込まれた主人公の穂刈。マスコミ報道、ネットの匿名での誹謗中傷によって、一瞬で世間から孤立するんだなと怖くなった。これぞ中山七里作品の描く社会のリアルかな。ただ、ストーリーはわりと平坦で、ドキドキ感は他作品より少なめ。
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なんとなくAudibleで聴いたら、なんとなく終わってしまった。小学生の娘がいじめで自殺をはかってしまう。被害者家族と加害者家族。どちらともがマスコミに追われ、ついには逆転した立場になって再びマスコミから追われる。そんな状況で家族は結束するのではなくバラバラの気持ちで崩れていく。...
なんとなくAudibleで聴いたら、なんとなく終わってしまった。小学生の娘がいじめで自殺をはかってしまう。被害者家族と加害者家族。どちらともがマスコミに追われ、ついには逆転した立場になって再びマスコミから追われる。そんな状況で家族は結束するのではなくバラバラの気持ちで崩れていく。リアルなような後味の悪いような。
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ありそうな事件の渦中の人々、、 初めての作者さんでしたが、読み易くてサクサク読了〜! 窮地に立たされた人の言動=その人の本性なんだよなぁ、、(当たり前の事を深そうに呟く、比較的浅いアカウントはこちら) 身近なもの程、ほったらかしちゃ駄目。
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主人公が苦境に立たされる展開は定番だが、この作品ではそれが「これでもか」というほど徹底して描かれている。読んでいて途中でつらくなる場面もある。 ところどころにミスリードを誘うシーンが散りばめられており(ネタバレになるので詳しくは言えないが、一人称が変わる箇所は注意して読んだほう...
主人公が苦境に立たされる展開は定番だが、この作品ではそれが「これでもか」というほど徹底して描かれている。読んでいて途中でつらくなる場面もある。 ところどころにミスリードを誘うシーンが散りばめられており(ネタバレになるので詳しくは言えないが、一人称が変わる箇所は注意して読んだほうが良い)、巧みな構成に引き込まれた。 そして、主人公が真犯人と対峙するラストシーンは胸が熱くなる(刑事でもない主人公が取る行動としては、安直だが)。 読み終えたあと、「家族とは何か」と考えさせられた。
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マスコミや最近の匿名による悪意とも取れる個人特定の 恐ろしさと醜さ。これは本当に創作小説なのかと思えてならず、 これはキツいと読むのを断念しかけましたが、気がつくと 引き込まれていました。 皆がそれぞれ後ろ暗い所があって冷静になれず疑心暗鬼。 里美さんそりゃないわ。 最後は非常に短絡的な犯人に張っ倒したくなりました。
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いじめのテーマ、加害者被害者と立場に対して、どちらかでしか考えられるないと、起こりうる悲劇かと思った。 自身に置き換えたときにどれほど想像力をもって、考えないといけないなと感じた
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いじめの被害者家族が、後にそのいじめの加害者殺人事件の容疑者家族になる 途中、読者の目を逸らすような、主人公の妻の不倫や子供達の奇妙な言動を入り混ぜて、犯人特定の撹乱を試みていたが、予想通り真犯人は家族外の人 その動機もイマイチ弱かった 教師の主人公がいじめに対してどう向き合って行くのか、もう少し深掘りしてほしかった
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犯人については確信はないが、そうなんだろうなぁと思った、第2候補は父親かな。人間誰しも何かしらの悪意があるのは認めざるを得ないし、大切な人の悪意を知り傷ついたり、うまく対応できない心理もまぁわかるが、あまりにも美化して見すぎかな?そんなんひっくるめて家族だし身内贔屓や自己愛あって当然、話としては読みやすいしグロさなども軽く映像化しやすい作品かな。
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学校のいじめをテーマの小説を加害者が被害者になり得る因果応報。被害者が加害者疑惑…家族の絆を感じると思いきやハリボテの家族が繋がりを信じ合って中身がぐちゃぐちゃな感じが今の社会を風刺してるようで面白かった。誰が犯人か予想するタイプの小説ではないのでどんでん返しを期待してしまうと方向性が違うのかなとは思う。でも読みやすくて読む手が止まらない。感情描写がリアルなところも推せる点です。
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