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人よ、花よ、(上) の商品レビュー

4.1

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

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2026/04/15

判官贔屓,という言葉がある. どうしても,負けていく側に心が寄ってしまう. 終わりの美学,というものもあるのだと思う. 散っていくものの中にしか見えない輝きがある. この作者は,人を見る目がやさしい. 勝ち負けではなく,その人がどう生きたかを見ている. 時代が変わるというこ...

判官贔屓,という言葉がある. どうしても,負けていく側に心が寄ってしまう. 終わりの美学,というものもあるのだと思う. 散っていくものの中にしか見えない輝きがある. この作者は,人を見る目がやさしい. 勝ち負けではなく,その人がどう生きたかを見ている. 時代が変わるということは,こういうことなのだなと思う. 大きな流れに押し流されながらも,人はそれぞれに足掻いている. その足掻きに,ちゃんと目を向けている. だから読んでいて,どこか胸が痛くなる. ときどき現れる戦闘シーンは,まるでイクサガミのように臨場感があって, その温度差もまた楽しい.

Posted byブクログ

2026/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2026.4 上手な作家さんですが、とにかくゆっくりでダラダラした小説。主人公とその周囲の人物を美化し続けるストーリー。上巻の半分でいったん断念、気を取り直して下巻に入って、途中でまたしばらく放置。とにかく読み終わるまで時間を要しました。

Posted byブクログ

2026/03/30

父の名は、ときに子の運命を先に決めてしまう。楠木正行は、忠臣・正成の嫡男として生まれ、その影の大きさを背負って生きた。だが彼は、ただ父の後をなぞるために剣を執ったのではない。戦乱の世にあってなお、人の命が使い捨てられる理不尽に目を凝らし、争いを終わらせる道を探ろうとした。名を残す...

父の名は、ときに子の運命を先に決めてしまう。楠木正行は、忠臣・正成の嫡男として生まれ、その影の大きさを背負って生きた。だが彼は、ただ父の後をなぞるために剣を執ったのではない。戦乱の世にあってなお、人の命が使い捨てられる理不尽に目を凝らし、争いを終わらせる道を探ろうとした。名を残すことより、民を生かすことを願った若武者の姿は、武勇譚の陰に隠れがちな「考える武士」の輪郭を浮かび上がらせる。散ることを宿命づけられてなお咲こうとするその姿は、まさに花のようである。

Posted byブクログ

2026/03/30

英傑・忠臣の父を持つ子は、その功績や尾鰭がついた虚像の期待に応えなければならない。今の世でも多く見かけられ、その子は大変だと思う。 「帝に仕え日ノ本のために働くのではなく、己の想うままに生きればよい」と父正成が残した想いが、弁内侍茅乃に出会った切欠で徐々に崩れていく様に思えるが、...

英傑・忠臣の父を持つ子は、その功績や尾鰭がついた虚像の期待に応えなければならない。今の世でも多く見かけられ、その子は大変だと思う。 「帝に仕え日ノ本のために働くのではなく、己の想うままに生きればよい」と父正成が残した想いが、弁内侍茅乃に出会った切欠で徐々に崩れていく様に思えるが、それは幸か不幸か・・・。

Posted byブクログ

2026/03/04

100ページで脱落。 今村翔吾の本は読みにくく自分には合わず。イクサガミのように読み難さを超越する展開があれば読み進められるが、これは我慢できず脱落。 時間ができたらまだ次回。

Posted byブクログ

2026/02/08

かなりボリュームがあり、冒頭は楠木正成の長男多聞丸(正行)が母に語るくだりが長く、このままダラダラとこんな調子が続くのかと辟易した。 中盤以降は多聞丸が思うことが明らかになり物語に動きが出てきて俄然、読書スピードが上がる。 英傑に仕立て上げられた世間のイメージと己の想いの乖離をよ...

かなりボリュームがあり、冒頭は楠木正成の長男多聞丸(正行)が母に語るくだりが長く、このままダラダラとこんな調子が続くのかと辟易した。 中盤以降は多聞丸が思うことが明らかになり物語に動きが出てきて俄然、読書スピードが上がる。 英傑に仕立て上げられた世間のイメージと己の想いの乖離をよく理解し、周囲の側近たちとの繋がりを保ちながら御屋形としての役割をしっかりと果たす多聞丸が頼もしい。 そして、身分に関わらず命は尊い、という現代では至極当たり前なことを信条にするところが共感する。 南北朝時代のことは詳しくけれどもわかりやすく時代背景が説明されていてスッと頭に入ってくる。

Posted byブクログ

2026/01/29

楠木正行の一代記。 私は勝手に正行は正成とともに死んだと思い込んでいたので、おや?君の父さんは今どこで何をなさっておるのか??と思いながら読んでいたが、どうやら正成とともに死んだ正季と勘違いしていたことに思い当たった。 正成の死から8年。河内国東条に正行は暮らしている。すでに観...

楠木正行の一代記。 私は勝手に正行は正成とともに死んだと思い込んでいたので、おや?君の父さんは今どこで何をなさっておるのか??と思いながら読んでいたが、どうやら正成とともに死んだ正季と勘違いしていたことに思い当たった。 正成の死から8年。河内国東条に正行は暮らしている。すでに観応の擾乱は始まっていて、南北朝に分かれた上で、高師直と直義が暗闘している。ちなみにこのころは足利尊氏の存在感は紙のように薄くて軽い。 正行は父正成が最後の戦いに行くのを止められず、そのうえ一緒に出陣も許されず、後醍醐天皇を無意識に恨んでいた。そのため北朝につこうと考えていた。高師直と直義のどちらにつくかを考え、家臣らと諮って高師直に着くと決めたが、事件が起こり高師直ダメじゃん。やっぱ直義にしようと心を決めた矢先、南朝の後村上天皇が刺客に襲われた。北朝につくのは一旦棚上げにして、なぜか後村上天皇の警備に乗り出す。

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2025/11/24

えーっ!?こんな終わり方!? すっごい気になるし今手元に下巻ないのマジで苦しい(;_;) ってなる本。 楠木正成の息子の話。 本当に面白くて、一気に読みました。歴史弱い私にもわかるように楠木正成の戦いや後醍醐天皇との関係、正成の最期、足利尊氏の動きなども書かれていて、気づいたら...

えーっ!?こんな終わり方!? すっごい気になるし今手元に下巻ないのマジで苦しい(;_;) ってなる本。 楠木正成の息子の話。 本当に面白くて、一気に読みました。歴史弱い私にもわかるように楠木正成の戦いや後醍醐天皇との関係、正成の最期、足利尊氏の動きなども書かれていて、気づいたらのめり込んでました。 楠木党のみんなが魅力的で大きな家族を見ているようでニコニコしてしまう。 多聞丸カッコ良すぎるやろ……。ただ、私の推しは大塚です。 弁内侍、絶世の美女とのことだけど、気が強くてきゅんきゅんします。多聞丸との関係を期待しながら……図書館の予約の順番が来るのを……一日千秋の思いで……待ちます……

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2025/11/20

最初の回想というか会話劇のところはなかなか読み進まなかったけど、正行が行動し始めてから面白く読めた。 歴史の知識がなくても読める。

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2025/11/09

今回も描かれている人物が魅力的で、その人柄が生き生きとしていた。楠木正行には、真っ直ぐに人を思う澄んだ心を持ち、身分や年齢、性別に関わらず、等しく命の重さを知るからこその強さがある。人の死が、たとえ悪意がなく人の願いや希望が無意識に加わることでいつしか美談になる恐ろしさ…。誰かの...

今回も描かれている人物が魅力的で、その人柄が生き生きとしていた。楠木正行には、真っ直ぐに人を思う澄んだ心を持ち、身分や年齢、性別に関わらず、等しく命の重さを知るからこその強さがある。人の死が、たとえ悪意がなく人の願いや希望が無意識に加わることでいつしか美談になる恐ろしさ…。誰かのために散ってよい命などない。楠木正行の熱い想いが伝わる。下巻も楽しみに読みたいと思う。

Posted byブクログ